1
/
5

関西発の3社がBtoB SaaSプロダクト開発の心得をシェアする「SaaS Engineering Meetup」を開催しました。

関西発の自社開発ベンチャーによるエンジニア向けMeetupを開催

Wantedlyユーザーの皆さまに「シゴトでココロオドル」企業やチームに出会う機会を提供すべく、定期的に開催しているリアルウォンテッドリー

今回は2月18日(火)に大阪市内にて、「SaaS Engieering Meetup」というテーマで関西圏のエンジニア向けに開催しました。ACALL株式会社、Chatwork株式会社、株式会社スマレジの関西発ベンチャー3社のエンジニアにBtoB SaaSプロダクト開発の心得や技術について語っていただきました。

昨年10月に都内にて開催した「SaaS Night for Engineer」と同様に、イベント前半では各社リードエンジニアが自社プロダクト開発のリアルを語るLTを行い、後半では軽食を片手に各社エンジニアとの交流会を実施しました。

  • 「BtoBプロダクト開発ならではのノウハウを知りたいから」
  • 「関西の自社開発企業で働くエンジニアの働き方について聞きたいから」
  • 「関西(地元)で自社開発企業の方のお話を聞けるのは貴重だから」
  • 「有名なベンチャー企業におけるアジャイル開発などの開発工程を知りたいから」

といった動機のもと、関西圏の若手エンジニアの方約30名にご参加いただきました。

「しくじり」から学ぶ自社SaaSプロダクト開発の心得

前半のLTでは、各社が事業内容紹介に加えて「『しくじり』から学ぶ自社SaaSプロダクト開発の心得」をテーマに登壇を行いました。

LTでは主に、各社がどのような「しくじり」を経てSaaSプロダクトの事業を成長させてきたかや普段どのような体制でユーザーとコミュニケーションを取っているか、といった点をお話されていました。

ここからは、各社の登壇内容の要約と現在の募集ポジションについて紹介していきます。

ACALL株式会社 藤原弘行氏
「プロダクト開発のカギはお客様が握っている!」

【ACALL株式会社】
神戸市に本社を構える企業。「Life in Work and Work in Life for Happiness」のビジョンのもと「ACALL(アコール)」というサービスを開発・運営。アプリケーションやIoTを組み合わせ、ストレスフリーに働けるスマートオフィスの実現を目指す。みんなが幸せに働ける社会を創造するために「新しいはたらき方を自らが実践し、発信する」を理念とし、社員が自由に意見を交わせるオープンな社風が特長。
【藤原弘行氏 プロフィール】
2001年フリーランスプログラマーとして独立し、現ACALL株式会社設立時に参画。CTOを務める。Rubyを使ったWebアプリケーション開発を中心に、各種システムのアーキテクチャ設計・実装を行う。実は元Webデザイナー。利酒師の資格を持つ。

ー 今回のLTのテーマについて

藤原様:
今日はよろしくお願いします。今回「しくじりから学ぶ」とうテーマをいただきましたが、まあ当然(今まで)しくじってきました(笑)

(会場笑い)

私たちは、受託開発ではなくSaaS企業なんですね。自分たちのサービスを作るんだけれども、その鍵はお客さんが握っているということを最近再認識しているところです。

ー ACALL株式会社について

藤原様:
ACALLは設立して10年目の企業で、この2月で従業員数が30名を超えたところです。

事業内容としては、スマートオフィスを実現する「ACALL」というサービス(モバイルアプリおよびWebアプリ)を開発しています。クラウドサービスを用いて受付対応や入退室、会議室などを管理し、無駄な仕事を削減し働く人の生産性を高めていくサービスです。

新しいキーワードとして、「WorkstyleOS」というものを発信していこうとしています。ワークスタイルのデータ連携基盤として「ACALL」はさらに進化しようとしています。

お客さまの行動履歴をインプットし、それをもとにファシリテーションやレコメンデーションといったアウトプットをお客さまに還元していくというフィードバックループを提供していくつもりです。

ー 「ACALL」の開発秘話

藤原様:
「ACALL」の開発を始めたのは、4・5年前の話です。もともとは社長とエンジニア4名で細々と受託開発をしていました。

保険や飲食店などの飛び込み営業の方がたくさん来るような商店街の雑居ビルにオフィスを構えていたので、それらに対して若手のエンジニアがいちいち対応しなければならなかったんですね。

その状況を改善して仕事の生産性を向上するために、受付対応のWebアプリを開発したのが始まりでした。

幸いにも、このサービスが社長クラスのお客さんにウケが良かったんですね。最初は躊躇ったのですが「製品化してみよう」ということでとりあえずHPに載せてみたところ、問い合わせが殺到しました。

ー そこから始まったお客さまとの対話

藤原様:
そこから大企業のお客さまとコミュニケーションを取るようになり、お客さまと一緒に「ACALL」を育てていくというプロセスが始まりました。

先方から必要な機能リストが送られてきて「これを満たせば契約するよ」というお客さまもいらっしゃいました。

そのような対話を通じてACALLを開発してきましたが、お客様の細かいご要望に応えすぎて仕様が複雑になりすぎることもあり、SaaSプロダクトの開発には強い意志とビジョンが必要だということを学びました。

ですが、まだ仲間が足りていません。弊社に興味のある方はぜひ話を聞きに来て下さい。

▼ACALL株式会社に興味がある方はこちらから!
フロントエンドエンジニア
Webエンジニア
QAエンジニア
IoTエンジニア

Chatwork株式会社 田中佑樹氏
「Chatworkから学ぶインフラサービス提供の心得」

【Chatwork株式会社】
「働くをもっと楽しく、創造的に」のミッションのもと、クラウド型ビジネスチャットツール「Chatwork(チャットワーク)」を主力事業として展開。中小企業をはじめ大企業、教育機関、官公庁に採用され、各組織の生産性向上やコミュニケーション活性化に貢献。「すべての人に、一歩先の働き方を」実現するために、新しいことにチャレンジし続ける社風が特長。
【田中佑樹氏のプロフィール】
上智大学理工学部数学科を卒業。新卒でSI企業にてエンジニアとして入社し、Web系システム開発に従事。2013年4月にChatworkに入社し、サーバーサイドからフロントエンドまで、幅広くの開発業務を経験。現在は開発本部の副本部長として組織マネジメントを担当している。

ー Chatwork株式会社について

田中様:
Chatworkは「働くをもっと楽しく、創造的に」のミッションのもと「Chatwork」というビジネスチャットツールを展開しています。従業員数は現在111名というところです。

大阪の従業員数はあまり多くなく、今は絶賛採用活動を行っています。

ご存知の方も多いとのことですが、「Chatwork」というグループチャット・タスク管理・ファイル共有・ビデオや音声通話ができるサービスを展開しています。

今年1月現在で導入者数24.9万社を突破しており、50億以上のメッセージがデータとして蓄積されている状況です。

これぐらい大きなシステムを運営していますので、もはやインフラサービスと言って良いのでは?(笑)と思っています。

ー インフラサービスとしての心得

田中様:
まず第一に、サービスダウンをできる限り短くすることが大事だと思っています。「Chatwork」のようなBtoBのインフラサービスのサービスダウンは、直接ユーザー企業の業務に影響が出て、最悪何も仕事ができなくなる。

サービスダウンをすると、Twitterで「Chatwork」のアカウントがメンションされて「帰ります」というメッセージが届きます(笑)酷いときは、Yahoo!トレンドの1位になったりします(笑)

(会場笑い)

つまり、「できる限り障害は起こさないようにしましょう」「できる限りダウンタイムを短くしましょう」ということです。これらは、ユーザーにとっては当然のことですが、決して簡単なことではありません。

ー 当然のことを当然にするための施策のご紹介

田中様:
まず、各サービスの状態を把握するためのダッシュボードを常に各拠点の大型モニターに投影しています。それによって、エンジニア以外でも障害が起きていることをなんとなく把握でき、いち早く障害に対応することができます。

また、「Chatwork LIVE」というビデオ通話機能を用いて、各拠点の様子を映像で共有していたりします。

他には、フロントエンド側にあるサーバーダウンの要因を探るために「ドッグフーディング」の施策を行うなど、様々な施策を行っています。

▼Chatwork 田中様の登壇資料は以下よりご覧いただけます。

ー 最後に

田中様:
最後になりますが、現在絶賛エンジニアを募集しています。「ビジネスチャットで日本/世界の職場をよりよくしたい人」や「大規模サービスの運営に興味のある人」、「責任感の強いインフラサービス提供に興味のある人」はぜひ話を聞きに来て下さい。

▼Chatwork株式会社に興味がある方はこちらから!
PHPエンジニア
iOSエンジニア
Scalaエンジニア

株式会社スマレジ 前田利一氏・坂田秀一氏
「5つのしくじりから学ぶSaaSプロダクト開発の心得」

【株式会社スマレジ】
デザインとテクノロジーを駆使して「いい未来をつくる」ことを理念に、高機能クラウド型POSレジ サービス「スマレジ」をはじめとする販売管理プラットフォームや、勤怠管理・給与管理・労務管理の「スマレジ・タイムカード」などのクラウドサービスを開発・提供。店舗運営をもっと便利で効率的に、そして消費者のお買い物体験をよりステキなもの変えていくことを目指す。
【前田利一氏のプロフィール】
2011年にPLUGRAM(現スマレジ)に入社、iPad/iPhoneアプリを用いたPOSレジ「スマレジ」の企画・開発に中心メンバーとして参画。現在は、大阪本社で開発部門のマネージャーとして、企画・開発に携わる。
【坂田秀一氏のプロフィール】
1998年よりエンジニアとしてのキャリアをスタート。様々な業務システム開発を経験したのち、2011年にPLUGRAM(現スマレジ)に入社し、「スマレジ」の企画・開発における中心メンバーとして参画。現在は、大阪本社の開発部門サブマネージャーとして、バックエンド及びインフラの面で開発に携わる。

ー 株式会社スマレジについて

川上様(スマレジ人事):
私からはスマレジという会社の概要を説明させていただきます。「スマレジ」の導入社数は、今年8万社を突破したところです。飲食店や小売店、コンサートツアーの物販ブースで導入されているタブレッド型のレジサービスを展開しています。

「スマレジ」以外にも、「Waiter」というお店の方がスマホで注文を取れるサービスや、「TIME CARD」という勤怠管理のサービスといったものも自社で開発しています。

少し会社の制度についても説明させていただくと、フレックスではないですが自由な時間に出社できる制度や、月1回のランチ会、副業OK、ブログ手当といった制度があります。

ここからは、エンジニアの前田と坂田にバトンタッチして「しくじり」について話してもらいます。

ー 5つの「しくじり」について

前田様:
ここからはスライドの通り、私坂田と前田からSaaSプロダクト開発における「しくじり」について説明させていただきます。

▼株式会社スマレジの登壇資料は以下よりご覧いただけます。

ー 最後に

坂田様:
5つのしくじりについては以上です。こういった「しくじり」を経験してきましたが、有り難いことに「スマレジ」のサービスは右肩上がりに成長しています。

しかし現状としては、エンジニアが不足しています。ご興味がある方は是非話を聞きに来て下さい。

▼株式会社スマレジに興味がある方はこちらから!
PHPエンジニア
インフラエンジニア
AIエンジニア
iOSエンジニア

参加者の声

本イベントに参加されたエンジニアの方からは、以下のようなお声をいただきました。

失敗からの学びを面白おかしく伝えていただき、ありがとうございました!!
Saas企業ならではの失敗談が聞けて良かったです。
外部の自社開発のエンジニアさんとの会話が全くなかったのでとても良い機会でした。
業務内容や労働環境に興味を持てる企業様、最近自分の中でも業務を通してスキルアップしたいと考えているAWSを活用されている企業様が集まっていて非常に有意義なイベントでした。
さまざまなエンジニアの方の話がお聞きでき、企業様の裏話まで聞ける事ができ充実した1日でした。

参加者の方よりコメントをいただいた通り、関西圏では自社開発を行う企業自体が少なく、それらの企業をカジュアルに出会う機会というのは非常に貴重なようです。

今回も出展いただいた3社と参加者との間で良きマッチングが生まれれば幸いです。

Wantedly Eventsでは、今後もカジュアルに「シゴトでココロオドル」会社やチームに出会え、キャリア・人生を見つめ直せる機会を提供していきます。

コロナウイルスの感染拡大に伴い、当面でのイベント開催予定はございません。しかし、状況が改善され次第「リアルウォンテッドリー」をはじめとするイベントを開催してまいりますので、引き続き当アカウントにご注目いただけますと幸いです。

Wantedly運用担当者の皆さまへ

引き続き各企業様のニーズに応じた「リアルウォンテッドリー」を企画・開催してまいります。オフラインイベントの開催による認知形成・母集団形成の最大化をお考えの場合は、イベントのご要望とともにお気軽に下記までご連絡くださいませ。

【お問い合わせ先】
ウォンテッドリー株式会社 伊達直也:naoya@wantedly.com

56 いいね!
56 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング