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「正しい選択をする」べきか、「選択を正しくする」べきか

こんにちは。Wantedly人事部長の大谷です。

この時期は新卒の方はこれから進路を考える、決める時期に入ってきますし、社会人の方もキャリアについて考えることがあると思います。そこで、私が10年以上人事をやってきて感じてきた「正しい選択」「選択を正しくすること」について考えていることを書いてみます。

正しい選択をすること

正しい選択をしたいですよね。

助けになりそうな考え方は前回 就職先を選ぶことは、会社の株を買うことと同じである。

で少し書きました。

要約すると

- 直近の業績だけに影響されすぎない

- スタートアップの会社にすべての人が合うわけではない

- 自分で意思決定する癖をつける

です。

そんな自分新卒の時にどのように考えて就職先を選んだのかを振り返ってみました。

自分をマーケティングする

自分の周りには飛び抜けて優秀な人が沢山いました。

自分に若干の引け目を感じる一方で、大学時代に、この分野ではどうやってもかなわないと思う人たちが居たことは幸いでした。

敵わないことがわかるようになると、自分がどこなら活躍できるのか必死で探すマーケティングを行うようになりました。

まず、回りのすごい人達は官僚を志望しているので手を付けないことにしました。たぶんその人達がいれば国は大丈夫という思いがありました。(残念ながらほとんどが辞めて外資金融とか、コンサルに行ってしまいましたが)

そこで、民間企業に就職しようと思い、金融、メーカー、商社など回ってみました。いくつか回ってみて、今伸び切って安定している業界よりも、これから伸びる業界の方が面白いだろうと思って、流通の中でもコンビニ業界と、インターネットに可能性を感じたのでIT系を回ることにしました。 IT系に行く人は居たものの、その時期はソニー、NEC、富士通等が就活で人気の中心。例えば、新卒で入社したソフトバンクを知っている人は、PCに詳しい人の他には、ほとんど居ませんでした。新卒のうちから自分が活躍出来うる環境を求め、数社に絞り、その中でもソフトバンクに行った理由は、意思決定が早かったからです

他の日本メーカーが選考がすごくゆっくりしている中でソフトバンクの進行はずば抜けて早かった。

例えば、最終面談で話した役員から「孫社長にあわせてあげるよ」と言われ、てっきり2〜3週間後くらいになるだろうと思ってたら、2日後に電話がかかってきて、その翌日に会える事になったり。

その後も、自分をマーケティングし続け、自分が活躍できる場所を探した結果ずっとスタートアップでのキャリアを選んできました。

ソフトバンクの後、オイシックスに初期メンバーとして入社した理由やWantedlyに初めての人事として入社したのも、自分が価値を発揮して活躍できる環境があると思ったからです。

正しい選択よりも、選択したことを正しくすること

キャリアだけではなく、常に「正しい選択とは何か」について考えてきました。

オイシックスの社長の高島さんは尊敬する経営者の一人で、オイシックスで13年間一緒にやってきて色々な話をしました。その中で一番記憶に残っているのは、「正しい選択よりも、選択したことを正しくすることの方が大事だ」と言われたこと。

それを聞いた時ハッとしました。これまで正しい選択とは何かをずっと考えてきたのですが、正しい選択を考えているときには前には進んでいなかったんです。なぜなら、その選択が正しいかどうかはユーザーや回りの人が最終的には判断することで、自分一人で悩むだけでは正しいか正しくないかなんてわからないからです。決めた後に、その選択肢をどうやって正解にするかを考え、より前に進むことに時間を使おうとその時から変わりました。

Wantedlyには、Code wins Argumentsというカルチャーがあります。これは、「議論を延々と重ねるよりは、まずやってみて、実際にユーザーの反応をみてから考えよう」という考えを表しています。何の戦略も無しに挑戦することは無謀ですが、ある程度考えたらまずやってみる。失敗したらしたで、そこから得る学びを次に活かす。Wantedlyのメンバーにはこのカルチャーが浸透しており、私がこの会社を好きな理由の一つです。

十分に悩んだら、あとは行動あるのみ。少し怖いかもしれませんが、「自分少し悩み過ぎかも」と思ったら、この考えを参考にして見てください。

選択したことを正しくすることを続けるために

でも走ってるなかで、今選択していることが正しいのか不安になりますよね。

自分が選択する時に気をつけていることは、不安に思っても、苦しい事があっても踏ん張りきれるかどうかです。

ビジネスとして先に光明があるかどうかは大事です。ただ、往々にして先が見えない時や、作ってきたビジネスモデルに、資本も人員も多くある企業が参入してくるなど状況が変わることが多くあります。

その時に大事なのは、あなたにとって踏ん張るためのモチベーションはなんであるのかを知っておくこと。

私の場合は、その会社の理念、方向性に共感できているか、そして一緒に働く人が会社の調子が良いときも、難局に差し掛かっているときでも越えていけるメンバーがいることでした。

自分のモチベーションが、選んだ環境で保たれるなら、選択を正しくするために踏ん張ることができます。あなたはどんな環境なら踏ん張ることができるでしょうか。

最後に

企業やビジネスモデルの寿命が短くなってきていることで、正しく選択すること、選択を正しくすること両方共難しくなってきてます。

私は言われなくても考えてしまうタイプなので、色々考えてしまう人には正しい選択をずっと探し続けるよりも、ある程度まで考えきったら手元にある情報で決断して、決断したことを正しくするということも大事だと自戒の念も込めて伝えています。

選択肢がありすぎる今の世の中で、常に意思決定をしていくことは、ある意味苦行とも言えます。自分だけで回答が出ない時は、誰かに相談してみることも1つの手です。


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”究極の適材適所により、シゴトでココロオドルひとをふやす” ウォンテッドリーは、究極の適材適所を通じて、あらゆる人がシゴトに没頭し成果を上げ、その結果成長を実感できるような「はたらくすべての人のインフラ」を構築しています。 私たちは「シゴトでココロオドル」瞬間とは「シゴトに没頭し成果を上げ、その結果成長を実感できる状態」瞬間と定義しています。 その没頭状態に入るには、内なるモチベーションを産み出す3要素が重要と考えています。 ・自律:バリュー(行動指針)を理解していて、自分で意思決定しながらゴールへ向かっている状態 ・共感:ミッションを有意義なものであり、その達成が自分の使命と感じられる状態 ・挑戦:簡単/困難すぎないハードルを持ち、成長を実感しながらフロー状態で取り組んでいる状態 この要素に基づき、下記のプロダクトを開発しています。 ・「共感」を軸にした運命の出会いを創出する会社訪問アプリ「Wantedly Visit」 ・働き手同士のつながりを深めるつながり管理アプリ「Wantedly People」 2020年より従業員の定着・活躍を支援すべく提供開始したEngagement Suite ・新しい福利厚生「Perk」 ・モチベーション・マネジメント「Pulse」 ・社内報「Story」 目下の目標は全世界1000万人のユーザーにWantedlyを使っていただくこと。 そのため海外展開にも積極的に取り組んでおり、シンガポールに拠点を構えています。
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