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投資銀行からスタートアップに飛び込んでみて

Wantedly, Inc.に入る前

自身のこれまでを振り返ると、多くの面で学生時代に原点があります。大学では建築を専攻していたのですが、勉強そっちのけでアメフトに打ち込み、選手4年、コーチ(+卒論)1年のトータル5年間を過ごしました。

その間「とことんやり切ること」や「当事者意識」を重視する文化の中で鍛えられたからこそ今の自分があるように思います。また、オールスター戦での他チームや外国人選手との交流で、組織の外に目を向けることの大事さやトッププレイヤーがさらに高みを目指す凄みを痛感しました。

その後、就活の時期を迎え、最初は大して興味のなかった金融の世界に足を踏み入れることになりました。外資系投資銀行の株式調査部でした。入社した年をピークに、一気に不況がやってきて、2年目に入る直前に部長が消え、しばらくして尊敬していた最初の上司もいなくなってしまい、軽く部内失業状態に陥ったと思ったら、いわゆるリーマン・ショックが起こり、会社が潰れる瀬戸際までいきました。

ただ、そもそも「入ったら腹を括って、自身の選択を正解にするまでやるしかない」と思って入社しているので、とにかく目の前で自分が貢献できることに集中しました。周りの方々やお客様に助けて頂きながら信頼を得て、また尊敬する新たな上司にいろいろな機会をもらって育てて頂き、何とか株式アナリストとして一人前の手前くらいまで行くことができました。

そうしていく中で、会社を第三者的な立場から分析・評価するアナリストという仕事からもっと事業側に踏み込んでみたいという想いが強くなっていきました。

30歳が近づいてきた頃に長男が生まれたのですが、そこから「親父は、仕事を、そして人生を楽しんでるぞ」と胸を張って息子に言えるようになりたいなと思うようになりました。もちろんいろんな要素を踏まえて転職を決断したわけですが、最も背中を押してくれたのは長男でした(本人にそのつもりは一切ないので勝手に押させてるだけなのですが)。

理解のある妻のおかげもあり、投資銀行から無事に(?)外資系のPR会社に移りました。そして、もっと当事者として事業に関わりたいと思い、行き着いたのがスタートアップであり、その道を開いてくれたのはWantedlyです。

スタートアップへの転職を模索していたときに考えていたのは「信念のある会社、ミッションに共感できる会社で働きたい」ということでした。もともとネットの世界が好きだったのでWantedlyのことも多少知っていて、時折どんなプロダクト展開をしてるんだろうと思って見ていたのですが、ここに来て自身のニーズにぴったりハマったわけです。

結果、Wantedly経由でミッションに強く共感したとあるスタートアップに転職することができました。完全に異業種からでその会社の事業に関係のありそうな経験も一切なかったので、Wantedlyがなかったらスタートアップの世界に飛び込むことは叶わなかったと思います。

そのスタートアップではBizDev、カスタマーサポート、コーポレート、資金調達、オペレーション構築と様々な経験を積ませてもらいました。正直言って上手くいかないことや自分の実力不足を痛感することも少なくなかったですし、事業の山谷の中で学ぶことが多々ありました。

でも、何より、自身のアクションや意思決定が会社や事業に与えるインパクトの大きさとその緊張感、自社のプロダクト・サービスのユーザーとの距離感が近いことによる喜びや厳しさ、ミッションの実現に向けてひた走る中で次々出てくる課題に向き合うことが、本当に刺激的でした。

そうして2年半取り組んで、いろいろな状況の中、新たなチャレンジをしていかないといけないんじゃないかと考えつつあったタイミングで、自分がスタートアップの世界に入るきっかけを作ってくれたWantedlyに、ミッションへの強い共感&縁があって転職することとなりました。

現在

Wantedlyに入ってそろそろ4ヶ月になります。コーポレートチームの中で予算や事業計画の策定、数値管理、市場調査などに携わっています(分かりにくいので外向けには経営企画と言うようにしています)。

先月からは海外事業の管理もサポートするようになりました。これまで少しずつ展開してきたインドネシアに加え、シンガポールでの事業立ち上げを進めています。まずは市場開拓を主導する現地チームが動きやすくなるよう支援して、パフォーマンスを最大化できるように潤滑油の役目を果たしていこうと考えています。

Wantedly, Inc.について

ミッションの実現や組織への貢献を第一に考えていて、協力的で、シゴトに真剣で、ハードワークもいとわない、テクノロジーの力を信じている一方でプロダクトだけが課題解決の手段ではないというバランス感覚もある… そんなメンバーばかりだと思います。

組織として自由と責任のバランスが取れている点も大きな特徴です。エンジニアそれぞれが何を対象にどう問題を定義して、どういう施策を打っていくかを自分たちで決めていく一方、しっかり数字に責任を持つ、という独特の開発スタイルが顕著な例ですが、エンジニアに限らず、あらゆる面でSelf-drivenであることが推奨される文化です。その分、決して楽ではないのですが、各人がそれぞれの役割の中で(また時に役割の枠も超えて)組織・事業をドライブしていく気概を感じる、すごく良い文化だなと思います。

今後どういうことをしていきたいか

自分のように未知の世界に触れたり飛び込んだりして、良い意味で人生が変わる、没頭できるシゴトや心から共感できるミッションが見つかる… そんな機会や出会いをもっと増やしていきたいです。プロダクトを作る人間ではないので、自分なりのやり方や強みでそこに貢献していこうと思っています。

そして、目下の取り組みにも関連しますが、日本だけでなく世界中に自分たちが生み出す体験を広げていきたいです。そのためにも、自分より優秀な人たちをもっと巻き込んでいって、より刺激的な組織にしていきたいと思っています。

Wantedly, Inc.では一緒に働く仲間を募集しています
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