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「運」に頼らなくてもチャンスが得られる社会へ


アプリエンジニアの原田悠嗣と申します。

現在VERTEXでインターンとしてアプリ開発をしています。プログラミングに触れたのは今年の8月からで、それまではアプリ開発とは全く接点のない生活をしていました。

VERTEXに出会うまでを少し振り返らせてください。

私は鹿児島県で生まれ、高校までを鹿児島で過ごしました。子供の頃は大した娯楽もなかったため、自転車で桜島を一周したり、家の側の海で素潜りをしたりして遊んでいました。

その後上京して早稲田大学に入学。本格的に海の中に入りたいと思ったためスキューバダイビングサークルに入り代表を務めます。毎年8月に1か月間沖縄に滞在するというエッジの効いたサークルだったため、それ以外の時間はひたすらバイトでお金を貯めることになります。授業に穴を開けないため、そして深夜手当に目が眩んだため、当時はひたすら夜勤に明け暮れていました。

パン工場で一晩中バナナの皮を剥いたり、歌舞伎町のカプセルホテルのフロントで泥酔中のお客様から謂れのない殺人予告を受けたり、上司が当時内戦中のスリランカの元軍人だったり…となかなかディープなバイト生活をしていました。

4年生になりサークルを引退すると小学生の頃からなりたかった弁護士を目指すために法科大学院進学を志します。入試が差し迫った8月初旬、下半身に鈍痛がしたため軽い気持ちで病院に行きました。そしてそこで精巣ガンであることを宣告されました。 すぐに東大病院に移され、まず右精巣を摘出。さらにリンパ節に転移していたため4クールに渡る抗がん剤治療が始まります。

治療中は痛みと吐き気と利尿剤で夜は基本的に眠れず、睡眠導入剤を処方してもらっていました。また、食べ物が喉を通らないため、25kgほど痩せました。しかし幸いなことに抗がん剤がよく効いてくれて、半年ほどで寛解することができました。

治療の影響で一年遅れたものの、翌年には早稲田大学法務研究科(法科大学院)に進学し、本格的に法律の勉強を始めます。 法科大学院は基本的に朝1限から授業が始まります。しかし入学して法科大学院生活が始まって、いくら経っても朝から学校に行くことに慣れず、2年の終わりの頃になると朝起きれないだけではなく授業中も全く集中できないようになっていました。

あまりにキツかったため、2年終わりに休学し、睡眠外来を受診します。すると「睡眠層後退症候群」だと診断されました。

これは体内時計が狂い、狂った状態で固定化し、戻そうとしても戻らない病気です。体内時計を司るセロトニンの分泌が弱い人間が、夜勤などを継続することで発症します。そして睡眠薬や睡眠導入剤で無理やり戻そうとすると悪化するため飲んではいけません。 …医師からこのような説明を受け、私には心当たりしかありませんでした。 学部時代の夜勤も、抗がん剤治療中の睡眠導入剤も、この病気を助長していたということになります。

治療法はロゼレムという体内時計を治す薬を飲みながら、今のリズムを一日に5分ずつ元に戻すという極めて地道な作業になります。 大学院に通いながらは不可能なのでここで大学院は退学しました。

比較的時間に拘束されずに、睡眠の質を確保するためストレスを感じないような生活をしようと考えた時に、私には海の中しかありませんでした。 マスタースクーバを取得し、離島を転々としながらダイビングショップでガイドをするという生活を始めます。

そして今年の初め、睡眠がしっかり治り、また司法試験の勉強を始めました。勉強をしていると、未だに分厚い本を何十冊も使って勉強し、手書きで腱鞘炎と戦いながら答案を作成するという旧来の方法に頼っている司法試験業界に違和感を覚え、次第にその問題をテクノロジーで解決したいという方に興味が移ってきました。

そして司法試験予備試験の短答式に合格したタイミングで、論文には進まず、当時募集していたVertexグループのプログラミングキャンプに応募し、8月からプログラミングの学習がスタートしました。

1ヶ月半のプログラミングキャンプを経て、9月末からインターンとして会社に入り、現在は先輩方に教えていただきながらコードを書いています。

会社のこと


私は、今までの人生で、変な客に殺人予告を受けたり、20代にしてガンに罹患したり、眠れない奇病に罹ったりと自分は運が悪いと思っていました。
しかし、今の会社と出会うことができたのはそれらをひっくり返すほど運が良かった。確率は収束するものだということを強く感じています。

この会社は普通の会社が持っていないような強烈な個性をたくさん持っています。

まず、徹底的に「人」にこだわっています

社員こそがその会社の最大の福利厚生であるという信念があり、働いてる人の質がものすごく高いです。ここでいう「質」とは必ずしも「仕事ができる」「スキルが高い」ということのみを指すわけではありません。性格や面倒見の良さなど、人間性の部分でも卓越しているということであり、基本的にそういう魅力を持った人しかいません。

先に述べたように私はプログラミングを始めてから日が浅く、分からないことだらけです
なので自分の書いたコードをレビューをしてもらう際は手直ししないといけない部分が非常に多く、恥ずかしい話数十カ所指摘されることもあります。
それにもかかわらす、先輩エンジニアは嫌な顔一つせず一つ一つ丁寧に、時にはヒントを出しながら、こちらが学習しやすいように工夫してレビューを書いてくださります。

時間のコストを考えればそこまで丁寧なレビューをするより自分の仕事を進めたほうがはるかに効率的です。それにもかかわらずこのように非常に丁寧なレビューをしてくださる姿勢は、まさにこの会社の「人」へのこだわりが浸透していることが端的に表れていると思います。
そんなレビューを受け取ってしまったら、こちらとしてはそれに報いようと自然とモチベーションも高くならざるを得ません。

また、「人」を極めてフラットに判断します

年齢・学歴・性別・経歴…この会社はどんなレッテルにも左右されずに自分たちの目だけで人を見ます。

私は今年で30歳です。そもそもこの歳でプログラミングのキャンプの選考に選ばれたこと自体驚きでした。しかし、実際にキャンプに行って、私より年上の人が数名いてさらに驚いたのをよく覚えています。

また、キャンプを経ただけの30歳のど素人をインターンとして雇うという判断も一般的には非常識であると思いますが、何より驚いたのはその選考の役員面接です。

その面接で、先に述べたような自分のやりたいこと、プログラミングを始めようと思ったきっかけを伝えたところ、こちらの想像よりもはるかに丁寧に聞いてくださり、後日改めて「やりたいこと」だけを社長と副社長にをお話しする機会までいただけました。

なんの実績もない素人の妄言をここまで聞いてくれるのかと感動したのをよく覚えています。

そのように「人」にフラットなアプローチをしているため、働いている社員のバックグラウンドは極めて多様で、一人一人が豊かな経験をし、面白いストーリーを持っています。それでも会社として大切にしている価値観は全員が共有できているので、メリハリの効いた質の高いチームが形成されています。

このようにこの会社が平気で常識はずれとも言える判断をするのは、VERTEXが掲げるビジョン=「誰もが活躍できるチャンスを社会に均等に与える。」を達成するためには、今ある常識を壊さないといけないと考えているからです。

「誰もが活躍できるチャンスを社会に均等に与える。」というビジョンはとても遠大で、簡単に達成できるものではありません。
一方で、なにもない私はこの会社に出会ったことでチャンスをもらっており、そういう意味でビジョンをすでに実現できている部分もあると言えます。

しかし、冒頭で述べたように、私はこの会社に出会えたことは「運が良かった」と考えています。これは逆にいうと「運」が良くないと、チャンスが得られないということであり、ビジョン実現にはまだ不完全です。
そうではなくて、運が良くても悪くても、本当に誰でもチャンスが得られる社会になるには、この会社がもっと大きくなって認知される必要があるし、もっと社会にこの価値観が浸透する必要があると考えます。

そのために現状や社会に少しでも不満があり、変えたいという思いがあり、価値観にVERTEXと共通する点がある人はどんどん参画してもらいたいです。きっと感じたことのないよう速度で成長を実感でき、充実した日々を過ごすことができるはずです。

VERTEXグループのページを見ているということは、数ヶ月前の私と同じですでに運がいいと言えます。ぜひその運を使ってこの会社でチャンスを得て、運が必要なく活躍できる社会を一緒に作っていきましょう!

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