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【経営=ほぼドラクエ説】社長4年生で気づいた、起業するなら心にとどめておきたいこと

※この記事は、Wantedlyブログの2019年5月月間ランキング1位になりました。

今年で、社長4年生になる。弊社は8月決算なので正確に言えば独立してから3年と7ヶ月が経過した。もし大学生ならちょうど4年生の夏休みが終わったくらいの昼夜が逆転してしまっているころだ。今も未熟だが、4年前を振り返ると当時はもっと未熟で無知で生意気だったが、同時に野心にあふれていた。

いろいろとダサいことも経験しながらのらりくらりと成長し、会社が少し組織っぽくなってからも不安なことは常に多かった。人間というのは生活の質が上がると抜け出せなくなる。RPGでレベルが上がると初めの街のアイテムでは満足できないように、もう昔の場所には戻りづらい。

そう考えると、経営というのはドラゴンクエストに似ている。自分もレベル1、装備も所持品もない状態で会社をスタートアップしてから、村人に話を聞くように情報をかき集め、壺をくまなく調べるようにあらゆる本を読みあさった。

ドラクエでは敵と戦うとき、パーティーを組んでみんなで戦って、みんなで経験値を分ける。それは会社組織も同じだ。特に弊社のような小規模の企業であると、社員みんなで新しい仲間を探し、個々のレベルアップを図る必要がある。

最近は自分のように会社を飛び出して独立したいと考えている人や、すでに起業を志している学生が多いように思う。そこで今回は、自分が4年間で感じた「起業するなら心にとどめておきたいこと」を3つ、ドラクエに例えて独立や起業を考えている人に少し伝えたい。


強敵が序盤のフィールドから現れる。

ゲームの中では序盤はスライム、次にドラキーあたりが敵として出てくる。レベルにあった「都合のよい」モンスターが次々と出現してくれることで主人公は徐々にレベルアップをすることができる。ゴールドも少しずつ貯めることができるし、少しずつ強い武器を購入できる。おかげでもう少し強いのが出てきたとしても勝てる。もちろん序盤からどうしても勝てない相手が現れることはない。

ただ残念ながら起業した瞬間にレベル1の自分と戦うのは、スライムであるとは限らない。弱い敵から順番に出てきてくれる保証はない。実際に開業1年目くらいのときにいきなりゲマみたいなやつが出てきて、まったく歯が立たなかった(ゲマは わらっている)

自分が起業してすぐ「会社という看板」の大きさを痛感した。前職に所属していたときの話になるが、自分の実力で勝ち取ったと思っていた実績も、実はその会社の存在ありきであったと気づいた。お客さんの信頼も「中釜さんだから」ではなく「トランスコスモスの中釜さんだから」であったことを、ゼロの状態で独立して初めて実感した。

序盤のフィールドでは強い敵と戦わないのもひとつの戦略だ。攻撃が得意、回復魔法が唱えられるとかでも何でもよい。「自分の得意分野」で戦ってこそ、勝利が見える。


リセットはないが「ふっかつ」はある。

仮にゲマみたいな強敵にやられたとしても「経験値」や「装備」などすべてが失われるわけではない。「ふっかつ」し、敵の存在や行動パターンを知り、計画を練り直して再度敵に挑戦することが重要だ。

起業とは本当にタフな行為だ。とある調査によると、会社のうち実に3割はたった1年で廃業してしまうのだそう。その1年の峠を何とか超えられても、その後もいばらの道が待っている。

ある日突然クライアントに契約を解除されてしまうことだってある。たまたまそれが重なって顧客がゼロになってしまうかもしれない。社員が全員いなくなってしまうこともあるかもしれない。極端な例ではあるが、また再挑戦する覚悟と責任があるかどうかが、成功できるかどうかに大きく関わってくる。

「進み続ける限り失敗はない」とは自分が大事にしている言葉だ。たとえゼロになってしまっても、それまでに蓄積された膨大な経験や知識はまだ生きている。

現実ではリセットボタンを押して立ち戻ってやり直すことはできない。だからこそ、失敗を踏まえてリトライすることが大事だ。つまり起業には何度もチャレンジする気力も覚悟も必要である。


まずはやってみてから考える。

新しい環境に飛び込んだとき、まずはそこにどんな敵がいるのか、どんなところなのかを知る。それによってはじめて装備を整えたり、技を覚えるなど次なる指針が見えてくる。

会社では事業計画というものが存在する。だが計画通りにいくことなんてまずなくて、常に試行錯誤してボトルネックを改善していくことが大事だ。ユニアドでは新たに戦略を立てたり、他の企業はどのようなことをしているのかを知り、自社の持っている武器で対抗できうるのかを分析する。そうすることが課題発見につながるし、次なる成長になる。

経済市場とは生き物のようなものだ。今日の状態が明日も続くとは限らない。どんなに入念な計画を練っていても、それ通りに進むことなんてない。であれば、まずは行動して視野を拡げて、どんどん自分の考えや戦略を更新していくほうが絶対によい。限られた資源をフル活用して、アウトプットできることは何でもやるべきだ。まずはやってみてから考えることが大切である。

私の経験から起業にコネや人脈なんて必要なかった。そんなものに頼るよりWebマーケティングに力を入れることで顧客だけではなく一緒に働く仲間を見つけることができた。仕事がない社長やフリーランスが集まる謎の異業種交流会に参加することは今後とも必要なさそうだ。ないものねだりをせず、今やれることに本気で取り組むことで、より大きな利益を得られる。

経営とはドラクエそのものだ。自分一人で戦って、自分だけ経験値を稼ぐのではなく、仲間たちみんなで成果を分配することが重要である。パーティーを組んで仲間に作戦を指示する。攻撃が得意な戦士もいれば、回復魔法が得意な僧侶もいる。得意分野を活かしてチームで団結した組織のほうが効率が良いだろう。

これからも仲間を増やして、経験値をみんなで分け合っていきたいと思う。

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