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社員の多様な働き方を叶えるためにー土屋鞄の新しい人事制度「つ な が り」この春導入

小さなランドセル工房からスタートし、創業55年を迎えた土屋鞄製造所。ここ数年、さまざまな業種・職種を経験してきた人達が数多く入社し、活躍しています。600名超の規模に成長した組織の中で、培ってきた良い企業文化はこれからも大切に残しつつ、柔軟で多様な働き方ができるよう、さまざまな制度が導入・改定されています。

多様な働き方を叶える土屋鞄の人事制度「つ な が り」

土屋鞄では、職人やスタッフが長く働き続けられる環境づくりを大切にしてきました。そこには、「ものづくりに携わる人たちが、安心して長く働き続けられることが、ひいては日本のものづくりが長く続いていくことにもつながる」という思いも。そこで、この1年で7つ新制度の導入・改定を進めてきました。

また、これらの7制度を含めた土屋鞄の人事制度は、「多くのスタッフが、ちやかばんと ながレーションを深められますように / ンクし続けられますように」という意味を込めて、「つ な が り」と名づけることに。「つ な が り」によって、場所や時間、年齢やライフスタイルにとらわれずに、幅広い世代の多様で柔軟な働き方を実現します。

【新しく導入・改定された制度】

■ フルフレックスタイム制 

あらかじめ定められた総労働時間の中で、従業員が日々の始業・終業時間を自ら決めて働くことができる制度です。コアタイムはなく、7:00~22:00の間で働く時間を設定できるので、ライフスタイルに合った働き方ができます。


■ 定年再雇用制度 

60歳を迎えた従業員も、70歳まで契約を更新できる制度です(一年単位で契約更新)。また、その後は希望があれば、パートとして年齢の上限なく働くことができます。労働時間など毎年働き方の選択ができるため、定年後のライフスタイルに合わせて長く働くことができます。


■ リモートワーク制度 

働く場所にしばられずに仕事ができる制度です。オフィスに出社せず、自宅など、会社から離れた場所で業務を行うこともできます。


■ 副業制度 

土屋鞄で働きながら、自分のやりたいこと(土屋鞄以外の仕事)も実現できる制度です。


■ 短時間勤務制度 

ライフステージを問わず、時短勤務ができる制度です。育児や介護をはじめ様々な制約によって就業の機会を得られなかった方たちも、就業を可能にする働き方です。


■ 地域限定社員制度 

社員の前提条件である「全国転勤・転居」を伴わずに勤務できる社員制度で、採用時、またはライフステージの変化に伴い就業途中に選択できます。昇級ステージや待遇面は社員と同等にし、店長や管理職が目指せます。


■ 時間単位有給休暇制度 

1日、半日だけでなく、時間単位で有給を取ることができる制度です。


会社の成長の過程で見えてきた、もっとよくできるという想い

「土屋鞄製造所をより良い会社にしていきたい」と、新しい制度の導入に取り組んだ人事本部 人事労務課の吉田(写真右)・神原(写真中央)・中村(写真左)それぞれの想いを深堀りしていきます。



ー 新しい制度が導入されたきっかけは?

神原「フレックスタイムやリモートワークなど、新しい制度を導入したいという話は、課内で2年ほど前から上がっていました。土屋鞄の従業員として“目指すべき人物像”が定まっていく中で、働く環境にフォーカスする事で、社員の満足度が上がり、長く働いて頂く事ができる、という事に気付きました。

一番はやはり、社員皆が生き生きと働いて欲しい、モチベーションアップに繋がって欲しい、土屋鞄製造所で働いてる事を誇りに思って欲しい、ということ。それにあたり、1つの制度だけ、と制限するよりは、色々な制度がそれぞれに紐付いているので、一度に複数の制度をまとめて導入しようと準備を進めました。」



神原「また、社会的にもリモートワークや副業制度の導入に取り組まれている企業が増えてきて、土屋鞄でもなるべく早く取り入れたいと考え動いてきました。採用面からも、このような制度が欲しいという声がありました。会社としてめざすべき方向と皆さんの声の両方があって実現した、というかたちです。制度導入後、実際に副業や時短の制度を利用して入社される方もいます。」


吉田「たとえばリモートワークについて、昨年度の時点で都内企業の導入率は24%でした(従業員30名以上の企業の場合 / 厚生労働省発表)。近年増えてきていたとはいえ、まだ一般的になっていない現状があります。
定年の制度についても、高年齢者雇用安定法等によると2021年4月から70歳までの雇用確保が努力義務化されますが、我々はそこに先駆けて、2019年8月時点で70歳まで契約を更新できるよう整えました。

手前味噌ですが、創業55年の歴史があり、かつ多様な職種の従業員がいる企業でこれらの制度を導入できたのは、珍しいのではないでしょうか。」


ー 制度を導入する上で大変だった事はありましたか。

神原「土屋鞄には、工房や店舗、オフィスでさまざまな職種の人が働いています。各職種がそれぞれ良い環境になるように、意識しました。職種によって不公平感が生まれないようにするにはどうすれば良いか、とても考えましたね。」


吉田「導入を進めるにあたり、幅広い年代の人たちがいますので、最初はフレックスタイムやリモートワークの制度を理解してもらうのに時間がかかりました。『実際に運用できるの?』『中間管理職にかなりの負担がかかるのでは?』などの懸念点もありました。それでもやはり、新しい働き方はこれからの時代に必要です。最終的に理解いただき、導入する事ができました。」


中村「実際に現場で働く人から、『こういう制度があって良かった!』という声を頂くと、進めてきて良かった、と実感します。」

制度ができた今が、スタート地点

制度ができた今、スタート地点に立ったところ。これからも成長の過程にある壁をどう乗り越えていくのかを全員で考える事が重要となってきます。


吉田「ただ、柔軟な働き方制度を導入すれば良い、という訳ではなく、社員が『じりつ的に創出する価値を見出して働くことが重要です。これには自立』と自律』の両方の意味が含まれていますね。」



ー 「自立 / 自律的に創出する価値」とは具体的にどういうことですか?

吉田「上司から言われた事だけやる、だけだと一人ひとりのパフォーマンスは上がらないですし、主体的に動く事が大切。これが『自立』ですね。『自律』は読んで字の如く『自分を律すること』。自分自身で時間のコントロールやタスク管理等が重要です。柔軟な働き方が認められる中で、両方の『自立 / 自律』がバランス良く機能し、一人ひとりが自ら考え、自走していく力をつけ、パフォーマンスがあがることで会社としてより強い力になります。」


中村「もちろんスタッフに求めるだけではありません。人事労務課のチームでは、これからも『つ な が り』の観点で新たな制度を生み出していく予定です。スタッフがより力を発揮できるよう、働きやすい環境を整え続けていきたいと思っています。」


社員が求める声と、時代に合った働き方のニーズを素早くキャッチし、多様な働き方を実現しようと日々奮闘する人事労務課チーム。

土屋鞄が次のステージへと発展しながら、ものづくりを伝承していくために。そして今のスタッフを大切にしながら、新しい人材とも出会えるように。土屋鞄の「つ な が り」づくりはまだまだ続きます。

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