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【CTO Message #14】「謝る」の効果

Photo by Steve DiMatteo on Unsplash

筆者:田村 秀一(取締役/CTO)

おはこんばんにちは。
田村です。

にじフェス2023@東京ビッグサイト最高に楽しかったです。
痛バとか応援グッズを自作している方がたくさんいらっしゃって、同じものが好きな人たちが集まる場所ってエネルギーがすごいなと感じました。

痛車とか痛バとか地雷系って元々言葉の意味的にはあまり良くないものだと思っていましたが、ある種の開き直りでネガティブが消えているというのも"好き"の強さがあって非常に良いですね。

さて、この前振りとは全く関係ない話になりますが、うちの子供が通う小学校の校長先生の話です。

Board Messageも回を重ねるとなかなかネタがなくなってきまして、何かヒントをもらおうと思って子どもたちに校長先生の話をちゃんと聞いてるか、とヒアリングしてみました。

「全然覚えてない」

まあ、そうですよね。
聞いてないじゃなくて覚えてないってあたりがズルい言い方だとは思いつつ…

「結構同じ話するよ。5回くらいしてる話ある」

と、記憶が掘り起こされたらしいのでその話を聞いてみました。

それは、電車で足を踏んでしまった人が「ごめんなさい」と謝った、そうしたら足を踏まれた人も「ごめんなさい」と謝った、その光景に校長先生は感動したよ、という話だそうです。

その後、なんでその話を何回もしていると思う?と子どもたちに尋ねたりしました。おそらく校長先生自ら、この話のいいところは〜と解説があったとは思いますが、芯は捉えた回答が口から出てきたので効果アリとは感じました。

しかし、その裏で私は別のことも考えていました。
「謝罪する」という行為についても色々あるよな、と。

私自身もそうですが、とかく「ごめんなさい」「申し訳ありません」を枕詞に使いがちで、なぜならばその方が少なくとも日本人にとっては柔らかく伝わったり、円滑なコミュニケーションに繋がりやすいのがほぼ間違いないからです。

しかしながら、この一言で"ミスを認めた"、"相手が100%悪いと思っている"と確定させるヤベェ方もたまにいらっしゃるので要注意ではあります。

また、ある漫画では過去の過ちを悔いた人が、被害者に謝りたいとしてコンタクトを取ろうとしたが謝らせてもらえない、というシーンがありました。
過ちは時間が解決することもありますが、取り返しのつかないこともあります。必ずしも、いつか謝らせてもらえる、謝れば済む、と思ってはいけません。

あと謝ると言えば超有名ギャンブル系漫画のビル間の鉄骨を渡ったりする話。ごめん!と言いながら対戦相手を奈落に突き落とす(比喩表現ではない)行為について「謝ろうがすまなそうにしようがとどのつまり落とすんじゃねぇか」と主人公がモヤるシーン。
納得する部分もある反面、やはり個人的には結論は変わらずとも枕詞に謝罪があるとないとでは、言う方も言われた方も感じ方は変わるよなぁと思います。
※この漫画では落とされた方のその後はないので、押した方の罪悪感を軽減する効果ぐらいしかないですけど…

校長先生の話に戻すと、彼が小学生向けに言いたかったことは自責他責の話だったと思います。誰が見ても明らかな過失割合であっても、私が悪かった、いやいや私も悪かった、と反省し許し合うことでやさしい世界が構築されますよね、と。
これは間違いないと思いますので我々も肝に銘じたいところです。
上っ面だけではなくて自分の悪かったところはどこだったんだろう?と省みることが重要と思います。

実はこれが前述した"謝罪すると100%責任を押し付けてくるモンスター"の回避方法になります。後付でもいいので「何について謝罪したのか」を明確にしておくことです。
「私があのときごめんなさいしたのは、夜遅くに連絡させていただいたことであって、◯◯ができていないことではないです、誤解させてごめんなさい」コレです。

皆様の円滑なコミュニケーションを心より応援しております。

2024年も何卒よろしくお願いいたします!

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