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リアルな情報に触れ続けたい。15カ国以上を移動する新人リモートワーカーのあゆみ

株式会社トラベロコは、海外で実現したいことがある日本人と、それを叶えるスキルがある現地の日本人(ロコ)をつなぐサービスを提供しています。2017年9月に入社した岡慧隼は、15カ国以上を移動しながら仕事をするリモートワーカーです。「日々、新たな発見の連続」と語る彼のあゆみと原動力をひも解きます。

街角のバーを知るように、新しい情報と出会いたい

ー世界15カ国以上を移動しながら交流会を開催

2018年7月現在、私はヨーロッパの13都市で「ネットを飛び出した情報の交差点」をコンセプトに説明会×交流会を開催し、数百人の海外在住者の方々と顔を合わせています。同じエリアに住む人々が、それぞれが知っている情報を共有し、個々人の生活が少しでも豊かになるような空間になれば良いなと思って取り組んでいます。

また、ミュンヘンで出版社を立ち上げた編集者や、パリで再利用の生地を使ったファンションブランドを起業したデザイナーなど、日本ではあまりピックアップされていない「ユニークな活動」をしている世界各国の若者への取材もしています。

スタートアップ企業である株式会社トラベロコでは、毎月取り組むことが変化し続け、半年前とはまるで違うことをしています。会社の成長とともに、今やっていることを改善しながら、常に新しいことをはじめていかなければならないこの環境は、自分に合っているのかもしれません。

これからの時代は、“圏外に出ること”が大切

私がこうしたライフスタイルを送るうえで、忘れられない出来事があります。

それは、2014年のはじめのこと。ハイパーメディアクリエイターの高城剛さんが、「これからの時代は、“圏外に出ること”が大切だ」と、当時配信していたメールマガジンで語っていたんです。

ここでは、具体的にインターネットに繋がらない場所や状態をさしていましたが、私はある種個人においての圏外も存在すると思っています。

未だ地球上でインターネットの通じていない場所はとても魅力的ですが、もう少しミニマムな、個人にとっての圏外。それは一個人が知らない、わからない、通ずることのない領域のことを指すのかもしれません。

ロコが案内する街角のバーもまた、人によっては圏外な領域です。それも魅力的です。私も私にとっての圏外にとても興味があり、昔から自分の足で知らない情報を探す旅をよくしていたことから、非常に印象に残ったのかもしれません。

昔の自分に教えてあげたい、そんなサービスと出会うことができた

ー株式会社トラベロコに関わる根本のモチベーション

高校卒業後、ミャンマーに住む日本人を取材しに日本を飛び出したことがありました。

当時、「日本人が少ない、いるのか分からない」という理由で、軍事政権国家だったミャンマーに訪問し、在住歴の長い人を探しては、どんな活動をしているのか取材して回りました。

インターネットにも情報が少ない、ましてや知恵も知識も人脈もない私は、現地で出会った様々な日本人に助けられながら生きていました。ATMのなかったミャンマーで現金化の手伝いをしてもらったり、列車の乗り方を教えてもらったり、夜中でもサッカーを観ることができるお店を紹介してもらったりと。数え切れないほどお世話になりました。

そういった一つひとつの体験が、ロコタビに関わる根本のモチベーションかもしれません。

あの時ロコタビがあれば、あそこまで苦労せずにやりたいことを実現できたはずです。少なくとも、上記で挙げた体験はロコタビで現地に住む日本人に相談すれば叶うものです。かつての自分と似た境遇の人にこのサービスの存在を知ってほしいですね。

ー株式会社トラベロコとの出会い

トラベロコとは学生時代に偶然出会い、すぐに連絡しました。トラベロコが法人化して数カ月ほどのタイミングだったと思います。世界中の日本人が助け合えるプラットホーム、ロコタビを見つけた時は「ミャンマーにいく時にあれば!」と心底思いましたし、関わりたい、広めたい、進化させたいと思うのは必然でした。

代表の椎谷豊及び、社員の方々の器の大きさも作用して、ITの経験のない私も、気づけばアルバイトからはじまり、5人目の社員として働いていました。

自由であるからこそ、責任も自分に降り注ぐ環境

ー勤務時間、場所、全て自分で最善策を考える“完全リモートワーク”

トラベロコで働きはじめた頃、このワークスタイルにはとにかく困惑しました。時間の使い方も、住む場所もすべて自由。最善策を自分で考える必要があったからです。

トラベロコは少人数社員による、完全リモートワークです。それぞれが世界各国に点在し、仕事をしながら価値を生む必要があります。

初めての新卒社員である私も例外ではありません。そのため、基本的に企画から実行まで、自ら進めて行くしかありませんでした。

すべて自由である以上、責任は自分。こうなると、もうやるしかない。

初めは、自分だけ前進するのが遅いのでは?と思うことが多々ありました。ただ、言い訳をたくさん考えても、すべて自由である以上、責任は自分にあります。こうなると、もうやるしかないんです。

現在も日々試行錯誤を続けていますが、アルバイトをはじめた時に比べできることも増え、生産性も少しずつ上がってきていると感じます。

2018年4月からヨーロッパで連続的に開催しているイベントも、企画を考え、人を集め、ひとつずつ実現しています。拙いながらもWebページを作成したり、行ったことのない国と遠隔で会場を調整したりと、常に自分が責任とリスクを負っている環境はハラハラして本当に面白いです。

予期せぬ情報や、刺激的な人生から学び続けられる

このワークスタイルは、まさに私にとって終わりなき圏外への旅

初めての国で、これまで出会うことのなかった人や情報に触れ続けられるこのワークスタイルは、まさに私にとって終わりなき圏外への旅とも言えるかもしれません。本当に毎日が新たな発見の連続です。

たとえば、現地で出会う人々の人生は数奇で多様性にあふれています。大手企業を辞めてオランダにスポーツを学びにくる青年、結婚を機にドイツへ移住し出版社を立ち上げた女性、19歳でイタリアにサッカー選手として挑戦し、今では起業家として日本人の海外挑戦の土壌を整えている方など、その姿は日本での常識を逸脱しているものばかりで、いつも学んでばかりです。

ただそれは遠い世界の話ではなく、すぐ横にあるようなリアルな人生であり、多くの人の教訓になりうるかもしれないと思いました。

はじめにお伝えした、各国で挑戦している若い日本人を取材するプロジェクトも、そう感じたことがきっかけで、2018年5月から始動しています。

インターネット上に“日本人街をつくるという壮大なプロジェクト

予期せぬ情報や、刺激的な人生から学び続けられること、そして新しいプロジェクトをすぐはじめられるのは、世界各国を移動し続けることができるこのワークスタイルだからこそできることかもしれません。

私はまだまだ未熟ですが、優秀なほかの社員も各国に点在し、柔軟な働き方をしています。

一見バラバラなように思えるその形態は、すべてロコタビの発展に通じています。インターネット上に日本人街をつくるという壮大なプロジェクトは、世界から学び、時に常識を疑いつづけられるこの環境だからこそ挑む価値があると思っています。

世界のどこに行っても、日本人同士が助け合える世の中になり、そこで生まれる新しい出会いによって、それぞれの人生が少しでも豊かになる。そんな場所に、皆さんと共にロコタビを育てていければ良いなと思っています。

株式会社ロコタビでは一緒に働く仲間を募集しています
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