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中途入社から爆速で成長した、TOWの若手プロデューサー・プランナーが“覚醒”した瞬間は?

中途入社から経験を積み、TOW(テー・オー・ダブリュー)のプロデューサーやプランナーとして活躍する、20代〜30代の男女3人へインタビューしました。


写真向かって右から、橋本 弘平(現在クリエイティブディレクター、インタビュー当時グループリーダー・プランナー)、甲斐 智大(現在チームリーダー、インタビュー当時チームリーダー・プロデューサー)、染川 智美(PR・SNSプランナー、SNS起点のデジタル戦略が得意)の3名です。

今でこそ実績を持って一目置かれる彼らですが、入社当時は誰もがそんなことはなく、悔しい思いをしていました。ただ、共通点があるとすると、先輩の言葉や取り組んだ仕事がきっかけとなって、いち早く「覚醒ポイント」を掴んだこと。TOW「だから」できたという、その成長を振り返ってもらいました。

……と、真面目ばかりでもカタイので、場を和ますために聞き手にはTOWの仕事でもよくご一緒していて、ちょっと前までタイの山奥で暮らしていたとかいう元バーグハンバーグバーグのシモダテツヤさんにお願いしてみました。(写真向かって左)

<向かって左から TOW 染川・甲斐・橋本>

<向かって左奥  シモダテツヤ氏>

そもそも「仕事ってデフォルトでは面白くない」

シモダ:今日はTOWという「体験価値」を設計する会社で最前線に立つ3人に、「自信を得られた仕事」や「仕事のやり方が変わった瞬間」を聞いてみたいと来ました。言うならば「覚醒ポイント」ですね、「覚ポ」。

甲斐:そうですね、「覚醒ポイント」までの自分はずっとアウトプットを作ることだけ考えていたように思います。「この資料を仕上げなくちゃ」とか、「このイベントを完成させないといけない」とか。そうではなく、大事なのは「それは何のためにやるのか?」「それは本当に効くのか?」という本質です。広告って、効かないと意味無いですから。

僕は修行させてもらった出向先の代理店で師匠ができたのですが、師匠からの「それって効くの?」という一言で大きく仕事が変わったんです。「やらなきゃいけない」から「目的を実現するにはどうすべきか」というマインドになれたのが転機でした。

シモダ:そこを意識するようになって、仕事全体の解像度が上がったと。

甲斐:そうですね。師匠の言葉だと「仕事には面白がるコツがある」も好きです。

逆に言うと「仕事ってデフォルトでは面白くない」ものなんです。良いアウトプットはもちろん、仕事に文句を言いたくなる状態さえ楽しむ。「仕事って楽しいじゃん」なんて無理に言われるより、「面白くないから面白がれば?」って。気持ちがラクになりました。

シモダ:確かに割り切って「面白くない!!」と決めて、面白がり方を足していくほうが合理的に感じますね。

甲斐:ほんとそうなんです。師匠からの言葉で思考が変わり、僕自身の仕事が変わっていきました。

山の登り方から「考える」仕事

橋本:「自信」でいうと、僕は前職が広告代理店の営業で、一応は広告も触ってきたし、企画っぽいこともやってたし、ぶっちゃけ自信ありげに転職してきたんです。でも、入社してすぐに「トレーナー」という役割の大先輩から指導いただいて、「企画を考えるとはこういうことか、自分はなんて上っ面の仕事をしてきたんだ」とカルチャーショックを受けて。

正直、最初の1年間は、自分のアイデアは散弾銃みたいで「当たればラッキー」くらいのものしか出せなかった。でも、トレーナーの大先輩は、僕より考える時間がずっと少ないはずなのに、毎回僕より良い案を持ってくるんですよ。絶対にぎゃふんと言わせたい気持ちが生まれて。

そこで、ある外資系企業の案件で、自分なりにずっと突き詰めて考えたものが刺さって、世の中にアウトプットされた仕事がありました。そこで恥ずかしくもなく「“自分が考えた”と言えるものができた」と思えた成功体験を得た時に、好転した感じはありました。

自分にも「考えていい資格」が持てたような自信につながりました。

シモダ:仕事の仕方が変わったというか、見える景色が変わったというような?

橋本:近いですね。それまではお膳立てしてもらって、最後のひと押しを頑張ればいい、という感じです。山登りにたとえるなら、8.5合目までリフトで連れていってもらって、山頂まで一踏ん張りしていた。でも、その仕事は自分でルートも決めて8合目まで登った感覚

<その後も「山登り」のたとえを連発する橋本(趣味は釣り)。>

橋本:TOWは華やかで目立つ仕事も多いので、それに惹かれて転職する人もいると思うんです。僕もそうでしたし。でも、裏側では「このプロモーションを体験した人に、こんなふうになってもらいたい」という考えがめちゃくちゃ働いている。

TOWでは、プランナーもプロデューサーも関係なく、オリエンに対して「どう打ち返すか?」をずっと考えていて、そこが面白いし、そうでなくては面白くなりません。

まさに山の登り方から装備まで考え抜いて、最良なり最高なりのルートを見出していくんです。

企画書をよく見せることより大切なこと

シモダ:……染川さん、今もう「私の仕事終わった」みたいな顔してませんでした?

染川:なんかもう取れ高よさそうな気がして(笑)。

シモダ:いやいや、SNSを絡めたキャンペーンやPR領域などで、社内でも一目置かれていると聞いています。

染川:前職がPR会社だったこともあって、入社1年目は「専門職」としていかに貢献できるかをすごく考えていました。実際、入ってすぐにたくさんの案件でメンバーに加えてもらえたのですが、1年後に「成長シート」で振り返ってみると、私としてはコンペやオリエンの“勝率”が良くなかったんです。企画を出しても実現できなかったり。

シモダ:その「成長シート」っていうのは?

染川:「自分の目標」や「今期の目標」といったゴール設定、「半年後にできたこと/できなかったこと」の進捗などを書くんです。それとは別に、最初のチームの上司が月1で面談を組んでくれて、「今月できたこと」や「来月やること」を聞いてくれたので、そこで自分がしてきたことを報告したりもしました。

それで、とにかく勝率に納得できなかったから、「企画の実現性を高める」という目標を立てて、そのために必要な情報や書籍を半年間ひたすら読みまくり、先輩たちが作った企画書も見まくったタイミングがあって。

そうしたら翌年から勝率が上がり、実施に至る案件がすごく多くなったんです。

シモダ:勉強の成果、はっきり出てますね!

染川:甲斐さんの言う「本質」や、橋本さんの「8.5合目」もそうで、企画書をどうよく見せるかより、「もっと手前のことをいかに考えられるか」で、実現性がグッと変わるんですよね。

そこで私の価値を認められるように、頭が切り替わっていけたと思います。

あとは、とにかく案件の量が半端ないですから、短期的にもインプットとアウトプットのサイクルをひたすら回せる環境なんです。こんな鍛え方は、TOWだからできたのかも。

TOW「らしさ」とは?

シモダ:染川さんの話を引き継ぐと「TOWらしさ」を、どんなところに感じますか?

甲斐:やっぱり企画ができるところ。

一般的には、「プロダクション=作る人」のイメージが強いかもしれないけれど、TOWは「考えることが求められている」というのが価値だと思います。それは案件数の多さとも相まって、他に比べて成長できる土壌があるという点でも、違いの一つでしょうね。

あとは、大手代理店とのパートナー関係にあるので、ナショナルクライアントの仕事にも携わりやすいのと、資金的な体力もあるところ。要はダイナミックに良い仕事を作る機会と、それが出来る環境があるのはかなり大事。

最後に、良いことばかりではないけれど(笑)、裁量の大きさ一緒に仕事をしてみたい人がいれば実現させるためのネットワークも豊富ですし、それを止められることもない。「やりたいこと」や「考えたこと」に基づいて制作体制を組めるのが、良いところだと感じます。

橋本:確かにそうですね。

絶対的なクリエイティブ・ディレクターがいて、顔色を伺いながら仕事をする環境ではないですし。一人のプランナーとして単身で登山をするタイミングが結構早く来る。裁量や任せられる領域も大きいと思うので、「自分の旗を立てやすい」環境ではあります。

シモダ:(また山でたとえてる……)

甲斐:会社としても「若手が前に出たらダメ」なんてことは無くて。それをキツイと感じる人もいるだろうから表裏一体だけれど、「成長」という観点だけで語ると、若手が前に出られるのは、成長を促すきっかけになりますよね。

シモダ:成長速度には「緊張感」が必要だと僕も思います。自分にも厳しくなれますし、それを感じられる仕事を経ると、速度を倍化できるのだろうと。自分にもありました、ヒリヒリする現場が……。

甲斐:ずいぶん遠い目をしてる(笑)。

後輩にいくらまでなら奢れます?

シモダ:ちょっと聞いてみたいのですが、後輩にいくらまでなら奢れますか? これから入ってくる人への期待になるかもと思いまして(笑)。

甲斐:懐が傷つかない限りは奢れるといえば奢れますが……それを重く感じてほしくはないですよね。ただ、「社内会食」は活発な方ですし、会食費補助の文化もあります。これなら遠慮なく行けるじゃないですか。

シモダ:おお、コミュニケーション代が出るんですね。

橋本:だから余計に「意味のある飲み会」にしようとしていますよね。僕も甲斐さんも。毎回同じ人と飲んでると怒られるんですよ。「意味ないやろ、この飲み会」って。

シモダ:その方が経費も浮かばれます。

染川:まだ私は後輩の立場だから、先輩たちの考え方や情報を聞きたくて行きますね。だから「時間作ってもらってありがとうございます!」って感じです。中途入社してすぐ、色んな人から誘ってもらえて、すごくありがたかったですね。どうしても最初は猫かぶってるから、そういう機会でもないと普通に話せなかったと思う。

橋本:確かに最初は誘われますね。先輩たちも「どういう人か」を知ってみたくて仕方ないという感じ。たぶん僕の名前がメンバーにあると会食の申請がしやすかったのもあるんだろうけど(笑)。

シモダ:でも、そこに気付けてるのは賢いですよ。「よかったらどうですか~!補助が出る新入りクーポン券配布してます〜!」みたいな。あと、そういう経験があると、クライアントとの会食候補の店を増やすのにも意外と効きそうです。

染川:それはありますね!結構大事です。

今の私の“代表作”

シモダ:覚醒した3人にとって「現在の代表作」を一つ挙げるとしたら何でしょう? もしくは「忘れられない仕事」でも構いません。

甲斐:明治創業の老舗企業との案件は「やったことないことをやった」という意味ではかなり成長しました。いかんせん「老舗企業」というよりも「古臭い企業」というイメージがついていて、採用に苦しんでいて。

そこで考えたのが「中年の良い人材」を「第四新卒」と名付けて採用活動に取り組むという仕掛けです。出向していた頃にこの案件に携わって、そこで「コピーライティングしてみれば?」と。でも、全く経験がなかったんですよ。

手探りで色々書きつつ、今までに培ってきた、モノづくりやコトづくりの「方程式」を転用しながら考えて、結果的にコピーが出来ました。PR効果も実績も出て、話題になって、某経済新聞の十五段全国紙にドーン!と載せてもらったんですよね。さすがに親にも「買って!」って連絡しました(笑)。

やったことのないことをやって、まさに越境していく感覚が印象に残っていますし、鍛えたことのない部分に筋肉を付けた意味でも、強烈な「覚醒ポイント」だったかな、と。

こういう「転用」って、TOWが得意なイベントだけでなく、デジタルでも映像でも今後学ぶことでも、クリエイティブ能力を用いることができるんだろうと思いました。

橋本:僕は飲料メーカーの案件で成長できたかな。そのクライアントの仕事が本当に僕は大好き。

世の中に数多あるドリンクやお酒って、「店頭でパッと欲しいと思えるかどうか」というシビアな戦いをしています。そんな中で、「予算の中で効くプロモーションがしたい」というクライアントの想いに応えるために、考えを研ぎ澄ませて企画することは、すごくやりがいがある。

すごく成長させてもらったクライアントです。

もちろん全部のドリンクではなく、僕が担当した一例ですが、ブランディングを色々とやっているお酒で、売上の下がる月になんとか盛り返そうとしています。

クライアントの広告へのリスペクトが非常に高くて、審美眼も強い。だから、僕が自信のないプランだと本当に通らない。「あぁ、全然刺さってないわ……」って。

シモダ:どこか見透かされてるみたいな感じに……それはつらい……。

染川:私は「成果」と「自分のステップアップ」のどちらも達成した意味では食品メーカーの案件です。商品のアレンジレシピを広める施策で、クリエイティブやコミュニケーションを統合的に担当しました。

中でも「Twitterライブを活用して購買率や喫食率を上げてほしい」という明確なオーダーがあって。そもそも「Twitterライブはどういう場か」を学び、ターゲット設定からメッセージ発信も考え……いろいろと大変だったけれど(笑)……結果的に従来の2倍購買されるなど、成果も出ました!

「やれば意外にできるなぁ」って成功体験にもなりました。

シモダ:そうやって結果を出すと「SNSを使ったマーケティングの得意な人」と社内の認知が上がって、また声がかかりやすくなり、さらに経験値が貯まっていく流れですか?

染川:そうですね。周りのイメージから自分という像を作り上げてもらっている面もあるかもしれないです。苦手なことには「苦手です」とは言いますけれど、指名で案件が増えていくのは、自分にとって良いサイクルですね。

シモダ:社内でも能動的に動いて、自分の武器を知ってもらって、それもどんどんアップデートしていく。会社員でありながら、ちょっとした“個人商店感”がありますね。

同じような武器を持つ人が現れたら、「しまった!キャラが被っている!!」とか「絶対に負けないぞ!!」とか思って、もっと頑張らないといけなくなりますし。

それもしっかりと人数が在籍して、若手も前へ前へ出るTOW「らしさ」の一つなのでしょうね。

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