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やめるのをやめた男、田中直樹。あの社内ドタバタの舞台裏をセキララに語る。

彼の名は田中直樹。株式会社トーコン マーケティング 美容事業にてシニアプランナーという、営業系職種の中でのスペシャリストとして働いています。いつも明るくテンション高め。そんな彼の明るさにこちらも悔しいけど笑ってしまう。そんなことがこれまで何度もありました。勝手ながら大きな弟のように感じてしまう彼です。写真はお客様に挟まれる田中さんです。満面の笑顔ですね。

そんな彼が社内に激震を起こしたのは2019年6月。

【退職者共有】トーコン マーケティング田中直樹 ・・・そんなタイトルのメールが管理職メーリングリストに送られてきました。見るとトーコン マーケティングの執行役員からのメール。冗談だろう?と思って読んでいくと、もともとの夢である経営に近い立場で新しいキャリアを考えていること。9月末で退職するとのこと。・・・信じられない。ショックでした。しかし、その後引継ぎは淡々と進み、そして送別メッセージが集められて。なんとなく、「あぁ、アイツ辞めちゃうんだな」としんみりしていた私のもとに、こんなメールが届きます。

「9月末でご退社される予定だった田中直樹さんですが白紙となり今後も在籍することになりました」

・・・その後、彼はそのまま会社に残ったわけです。そんな真相に迫るため、今回インタビューをしてみました。

前原 あの時はびっくりしました・・・。

田中 はい。ホント、お騒がせしました・・・。

前原 改めて、これまでの経歴とかから話してもらいますよ。

田中 もちろんです。29歳で営業未経験・異業界から人材紹介会社を通じて、トーコンへ入社しました。最初は企業様に対し、キャリア採用をサポートし、リクナビNEXTなどの中途募集メディアを主に扱う採用マーケティング・グループへ配属されました。初めての営業という仕事に必死に取り組む中で、ありがたいことに入社2カ月で新規受注2件が決まり、順調?なスタートを切ったと自分では思ってます。なんですが、そこから美容業界に特化した美容グループへの異動が決まって、「僕が美容!?」みたいな。驚きました。

前原 試用期間中、適性はかなり見ますからね。よりフィットすると判断されたんだと思います。

田中 その後、2年目からはリーダーとなり、理美容室だけでなく、ネイル・まつ毛・エステ領域のサロン様も含めた集客・求人のお手伝いをミッションにすることとなりました。そして5年目からシニアプランナー・営業のスペシャリストとして業績牽引をメインとしながら、メンバーの成長支援にも携わるようになりました。

前原 では、早速ですが「やめるのをやめた」背景から最終的な決断まで、洗いざらい話してください。

田中 は、はい・・・。仕事を通じてお客様からのご相談、経営課題に関するお話を沢山聞いてきました。その中で必ずテーマになるのが「集客と求人」です。この2つの課題を解決する手段をトーコンで学び続ける中で・・・もっと「経営」の根幹に深く入り込みたい、と思うようになりました。私の最終キャリアの目標は「経営者」になること、なんですね。とはいえ、今の自分は会社員。責任や覚悟を持たないまま、お客様に「指導」をしているようで、違和感があったんです。

前原 言ってみれば、安全なところから言いたいことを言ってるだけのような?

田中 そうですね。もっと同じ目線で一緒に仕事をしたいなと。自身も経営者にならない限り、やる事、なす事、言う事が全て重みのないものになってしまうのではないか?と考えるようになってきたんです。そんなことを考えている中で、とある会社様から「集客・マーケティング部門」を任せたいと声をかけていただきました。年に10~20店舗の展開を進めるような、急成長の会社様で。そうしたフィールドで自分の知識と行動がどこまで通用するのか試してみたい!もっと自分自身を追い込める環境で成長したい!と思い、もちろん悩みましたが、これも1つの転機ととらえて転職を決意したんです。

前原 そうだったんですね。だからこそなぜ、転職を撤回することになったんですか?

田中 会社に退職を伝えて、話し合いを経て、徐々に仲間へ引継ぎを進めていきながら、同時に次のステップへ向けた準備も行っていました。その中で、新たに、プレッシャーと違和感が生まれてきて・・・ここが上手く言えないのですが、自分が決めて自分が動き出したはずなのに、足が動かなくなってしまったんです。何を言っても言い訳になってしまうと思いますが、結局、自分にはまだ本当の実力が無いと自覚したんです。キャリアとして転職するにあたり、これではまずいと。判断が遅いということは重々わかっていましたが、このままではもっと迷惑をかけてしまう。実際に本当にたくさんの方にご迷惑をおかけしたんですが、転職を辞退することを決めました。

前原 土壇場の判断だったんですね。

田中 改めて自分の未熟さです。ただ、転職を辞退するもののトーコンに残るということも無理だと思っていました。もともと自分から退職を願い出ていたわけですから。ですが、原田さん(トーコン ホールディングス代表)とじっくり話す中で、残るということ、残って成果で返すと決断したわけです。

前原 あえて聞いてみたいんですが、こうした一連の経験を経て、改めて自分が今やりたい・今やるべき仕事って何だと思いますか。

田中 その質問とても難しいですが・・・今回の経験で、やはり経営者の方々の決断の重みというか、決断に伴う責任というものを痛感しました。「トーコンに残るなんて無理だ」としり込みしていた自分に、原田さんが、「お前のやりたい事全部、ウチのリソース使い尽くしてやってみろよ。そこまでやり切ったのか?」「自分がなりたいと思うポジションも、目の前のことを本気で一生懸命やっていれば、自ずと周りが応援して支えてくれるはずだ」と言ってくれたのが、決め手でした。しびれました。経営って小手先の話じゃない、概念だとかスケールみたいなものの大きさを感じたんです。改めて、自分が今ここでやるべきことへの覚悟が固まりました。今はまず「田中(TOKON)に聞けばなんでも解決する人(企業)」になりたい。例えば、「独立したいけど何から始めたら良いか分からない」と相談されたら、「物件&内装」「融資&税理士」「社労士&保険」「集客&求人」など、開業に必要なことを、まるっと紹介して一気通貫でサポートできる。もちろん、それぞれ僕が信用する方々のみ。だからスピードも速いし、成果も出る。そんな仕組み作りが出来ている。でも、そうなる為にはたくさんの情報、人脈の中から精査して、単なる癒着やなれ合いではない、プロ集団として課題解決できる状態じゃないと意味がないと思っています。

前原 まさに、美容事業支援のアベンジャーズ的な。

田中 そうですね。カッコつけるとそんな感じでしょうか。

前原 私は、本当に田中さんが残ってくれたことが嬉しかったですよ。これからの仕事が楽しみです。「アイツが残ってくれてよかった」と思わせる仕事、ますます期待しています!

田中 ありがとうございます。今改めて僕の夢は、もっと実力をつけて、トーコンの中で自分で事業部をつくり、事業会社をつくり、そしてそこの代表になりたいと思っています。40歳までに絶対に社長になる!と決めていますので、後3年半、、、サロン運営とコンサルティングがメインの会社を考えています。ホットペッパービューティーや求人の媒体だけに頼らない部分でのサポートをできる専門会社があれば、もっとたくさんのサロン様にとって価値のある存在になれると思っています。

以上、お騒がせな男へのインタビューでした。

さて、「やめることをやめる」。このエピソードには、私はトーコンらしさがとっても詰まっているなと感じます。ひとり一人の声に耳を傾ける、それは個々のチカラや可能性を信じているからだと思います。

私は田中さんの仕事でとても好きなストーリーがあります。彼が美容事業に所属になってすぐに行われた美容室と美容専門学校生をつなぐイベントをトーコンが主催。そこに来ていた一人の男の子、田中さんは何気なく声をかけ会話をしたそうです。そのイベントがきっかけとなり、その男の子はそのサロンに就職。その後アポイントでサロンを訪れたときに、男の子と再会し、何気なく連絡先を交換。その後、インスタグラムなどSNSを通じ彼の成長を応援。何かトピックスがあれば「おめでとう!」。彼のメディア露出を支援したり、サロンを訪れた際は「元気?」と声掛け。どんどん人気が出て活躍していく彼の様子に、ワクワクしながら応援。・・・そしてそれから数年。ついに彼が独立することに。そこで、まさに先ほどのアベンジャーズ的な独立支援チームを田中さんが中心となってスクラム。異例のスピードで開業がかない、最後、「田中さんでぜひ、ホットペッパービューティの申し込みをしたい」と彼から申込書を渡された。・・・この話を聞いて、私も思わずオフィスで涙ぐんでしまいました。ちなみに、そのイベントでTwitterを運用していたのが私。このエピソードを聞いて、ふとよみがえる記憶。一人金髪の明るい男の子が声をかけてくれてTwitterでお礼のリプライをくれたのですが、まさかのその彼が、独立したその方本人でした。まさに奇跡。

人と人の出会いには、無限の可能性があります。

トーコンは、それを信じる会社。

私もそんなところが好きで、今この会社にいるんだろうなと改めて思います。

そして、誰かにそれを信じさせられる、ワクワクさせられる。そんな仲間を一人でも増やしていきたいです。

株式会社トーコンでは一緒に働く仲間を募集しています
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