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高専卒の先輩社員へインタビュー:学生時代の学びがカタチになる。設計職のやりがい、TJMの魅力

TJMデザインは国内トップシェアの建築工具ブランド「Tajima」として、日々さまざまな商品を開発しています。
優れた製品を生み出すためには専門的な知識や技術的な工夫で課題を解決する力が必要で、当社の開発部署には学生時代に機械工学や電気工学を学んできた社員が多く在籍しています。

今回、東京高専を卒業し開発者として活躍している古川さんのこれまでの経歴を振り返りながら、電気設計技術者の仕事内容ややりがい、学生時代の学びが今にどう活きているか等をお伝えします!

1. 学生の皆さんへ「学んでいることは、必ず将来役に立ちます」

🔷 はじめに、高専でどのようなことを学んでいたのか教えてください

「東京高専には電子工学科と電気工学科があり、私は『電気工学』を専攻していました。電気工学科を選んだ理由は、電子や回路等の知識のほか電気の基本的な原理や電力の流れ、発電や送電に関する知識など より幅広い分野を学べるイメージがあったからです。
1年次は国語・数学・英語などの一般教科をメインに学び、2年次で専攻分野別にクラスが分かれ、学年が上がるごとに専門的な授業が増えていき、徐々に専門知識や実践的なスキルを深めていきました。」

🔷 高専時代にがんばったことはありますか

「とにかく勉強をがんばりました。高専ではテストの難易度や赤点のラインが高いうえ、1教科でも赤点を取ると即留年になるなど進学基準が非常に厳しいものでした。周囲には留年者がザラにいましたが、私は一度も留年しないよう勉強に励み無事ストレートに卒業しました。」

「あとは、やはり卒業研究でしょうか。『音源方向推定』という技術を取り扱った研究で、これは複数のマイクを使って同じ音を捉え、それぞれの音声信号を解析することで音源がどの方向から来たかを推定するというものです。例えば人型ロボットが人間に話しかけられた時にその方向を向くなど、音声会議やロボティクスなど様々な分野で活用されています。私が卒業した当時に盛んになり始めた技術で興味を持ったことを覚えています。」

高専では、回路設計のための様々な基礎知識を学んだ

🔷 高専で勉強したことが仕事に役立っていると感じるときはありますか

「毎日ですね!学生時代に繰り返し学んだ図面を書くための記号、各電子部品の役割・反応といった基本知識、オームの法則などの基礎理論は、私の仕事において不可欠です。学生の頃からオームの法則の重要性は耳にしていたものの、いざ製品を設計してみると『本当にこんなにオームの法則だらけなのか』と感じました。」

「とはいえ、教科書に載っている内容を本当の意味できちんと理解できたのは仕事で実践してからです。高専時代にも実験や試作はおこなっていたものの、正直当時は『ふーん』程度の認識で終わっていました。仕事において一連の設計経験を経て、ようやく『こういうことだったのか』と実感がわいたんです。学んだ基礎知識は将来必ず役に立つということですね。」

「今になって思うのは、授業や研究で必要とされる知識だけでなくもっと幅広く勉強しておけばよかった…ということです。仕事で分からない事があった時、『この知識は教科書のあの辺に載っていたような気がする』ということはぼんやり思い出せるのですが、具体的な内容まではなかなか思い出せないことがあります。興味がない部分も含めて満遍なく学んでおくことは大切だなと働いてみてから感じました。」

2. 電気設計技術者としてのやりがいはこんなところです


🔷 TJMへ入社後、どんなお仕事をされているのですか

「開発部署で電気設計を担当しています。私が担当している商品のひとつ『LEDライト』を例に挙げて、具体的に説明しますね。」

「例えば、商品企画担当者から『このくらいの大きさの、頭に取り付けるヘッドライトを作りたい。スイッチを操作して光の明るさを調整できるようなモノにしてほしい』等の要望が届きます。それに対し、『スイッチを1回ひねると暗めに点灯させる』『このボタンを押すと明るい・普通・暗めの3モードで調整できるようにする』といった”モノの動き方”をすり合わせます。」
「並行して筐体・機構を担当するメカ設計者と、基板とLEDを繋ぐ配線や、電源供給部分と本体を繋ぐケーブル本数、必要な基板の枚数とそのスペース等、製品サイズをふまえた”内部構造”を決めていきます。」
「それらの製品の仕様が決まった後、電流がどうに流れるかや電子部品がどのように接続されるかを示す『回路図』を書き、回路図をもとに電子部品の配置等を示す『基板図』を作成。サプライヤーへ図面を送り基板を制作してもらった後、メカ設計者が作った筐体・機構と組み合わせれば試作品が完成します。あとはこの試作品を様々な角度から検査・改良し、試験をクリアしたら量産するという流れです。」

🔷 どんなところに仕事のやりがいを感じますか

「やはり、自分の仕事が目に見える結果となって残ることですね。就職や転職活動時も完成品メーカーを軸に会社選びをしてきました。学生の頃から何かの一部分を作るよりも『この製品は自分が作ったんだ!』と言えるものづくりに興味があり、完成品設計に携わりたいと考えてきました。」

「実際にいまTJMに入社し、電気設計技術者として商品の企画段階から量産されるまでの一連の流れに携わり、自分の手でものづくりができている実感があります。最初に担当した製品が無事量産されることになった時は、海外の製造工場に出張して量産現場にも立ち会いました。自分の設計したモノが工場のラインに乗ってできあがっていく様を見て、感慨深かったです。」

棚一面に陳列されるTajimaの商品。
製品カテゴリは全50ジャンルに及ぶ

🔷 TJMの設計職の特徴はありますか

「幅広くスキル・経験を積める点はTJMならではだと思います。いわゆる大手企業の場合は一口に電気設計と言っても、ソフト面を考える人、回路図を書く人、基板図を書く人、基板を作る人・・・と分業化されていることが大半なので、ひとりひとりの仕事が専門業務として特化しています。TJMの場合は一人の設計者が一連の工程に携わるので、製品が考案され世の中に生み出されるまでの業務全般を担うことができます。ひとつの分野で突き詰めたスペシャリストになるよりも幅広い分野で様々な知識経験を培いたい人には合うと思いますし、一連の工程に関わっているからこそ、完成した製品や実際にそれらが製造・販売されている様子を見たとき『これは自分が作ったんだ』という感動もひとしおだと思います。」

3. 仕事もプライベートも充実させたい方、TJMでお待ちしています

🔷 お仕事がとても充実されているようですね。ワークライフバランスはいかがですか

「残業は少なく土日祝日も休みなので、しっかりバランスはとれています。開発段階にもよりますが残業は10h/月くらいです。1歳半の娘がいるので、平日は帰宅したあと娘をお風呂に入れたり寝かしつけたりとパパ業もこなします。映画が趣味で、オフの時には特に好きなヒューマンドラマ系の邦画を観てリフレッシュしたり、最近は家族で出かけることも増えましたね。妻が出産した際は育児休業も取得しました。娘はようやく歩き出したと思ったら今は家の中を元気に走り回っていて、成長を見守れることが嬉しいです。」

🔷 TJMという会社についてご家族の評判はどうですか

100年以上の歴史がある会社で、経営的に安定していることが安心感につながっていると思います。私自身も転職する時、創業年数の長さや社員数と売り上げのバランス等を調べ、長期的に働けそうな会社だなと感じました。
また過去利用した育休の他にも、看護休暇や夏季・年末年始の長期休暇、各種福利厚生など、プライベートも大切にできる制度があり助かっています。欲を言えば大企業のようにもっと福利厚生が充実していたらいいなと思うこともありますが、基本的なものは十分揃っていますし、仕事のやりがいや充実度とプライベートとの両立具合を考えると、バランスの良い会社だと思います。」

🔷 最後に、TJMへ入社を希望する方へメッセージをお願いします

「まず、ものづくりの仕事は楽しい!ということを伝えたいです。様々な課題や問題と向き合い、時間と労力をかけてアイデアを形にしたり、創意工夫を凝らして解決策を見つける。開発者だからこそ得られる充実感があります。更にTJMの場合、苦労して設計したモノが目で見て手に取れる形でできあがるという面白みもあります。もちろん仕事においては楽しいことばかりではないですが、乗り越えた先に見えるものが多くあります。」

「それから学校で学んでいることが『将来何のためになるか分からない』と迷うこともあるかと思いますが、いつかどこかで必ず繋がるときがきます。私自身、学生時代に頑張ったことが仕事に繋がっている実感や、電気設計技術者としての成長も感じていますし、今後も技術者であり続けたいと考えています。」

ものづくりをしたい人や工夫・技術で課題を解決するのが好きな人、仕事とプライベートをバランス良く両立させたい人、開発者として成長したい人など、TJMで働きたい人とはぜひ一緒に仕事がしたいですね。」

開発社員が働く東京本社。ガラス張りの社屋が特徴

関連サイト
株式会社TJMデザイン
Tajima(ブランドサイト

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