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「最後までこだわっているかどうか」はユーザーに伝わる。

インタビューされた人:
佐藤新悟。1980年生。東京大学大学院工学系研究科卒業。2006年ヤフー株式会社にエンジニアとして入社。iPhone登場初期からアプリ開発に携わり、メッセンジャー、オークション、ショッピング、ニュースなど数多くのサービスを担当。2016年10月株式会社JUBILEE WORKSに入社。現在はTimeTreeのiOSアプリ開発を担当。
JUBILEE WORKSでのニックネームはSion。

聴き手:CEO 深川

現在の担当領域を教えてください。

TimeTreeのiOSアプリ開発を主に担当しています。

子供の頃ふれたMacで「自分の考えたとおりに動かせる」というプログラミングの面白さを知る

--- SionはMacアプリとかiOSアプリの開発歴長いですよね。どういうきっかけ?

そもそもずっとAppleが好きで、話は小学生のころまでさかのぼるんですが、父親が新しい物好きで家にMacがあったんです。「Macintosh Plus」という機種でした。
それで遊ばせてもらったのが一番最初ですね。そのMacにはいっていたペイントソフトでお絵描きして遊んでいました。

< 6歳の時にMacintosh Plusで描いた絵 >


--- 筋金入りですね

それをきっかけにコンピューターがすごく身近なものになり、中学校くらいからプログラミングをはじめました。最初につくったのは「しりとりゲーム」だったかな。対戦するほどプログラムが言葉を覚えて強くなっていくというやつでした。
とにかく「自分の考えたとおりに動かせる」ということが面白くて、そのあとも高校・大学とずっと何かしら作ったりしていましたね。


--- 卒業後はYahoo! JAPAN入社だよね?

そうですね。入社して最初の自己紹介で「Macが好きです」って言ったら、Yahoo!メッセンジャーのMacクライアントの担当にアサインされました。言語はObjective-Cだったのですが、まだiPhoneもない時代でMacでしか使われない超マイナー言語という感じでした。そこから基本的には仕事ではずっとアプリ開発ですね。
iPhoneが発売された時もすぐに「Shuriken」というジョークアプリを同期と一緒に作って公開したりしましたね。


その後、Yahoo! JAPANでもiPhoneに力を入れていく方針になった時に、社内で作られた最初期のアプリ開発チームに配属され、ヤフオクアプリYahoo!メッセンジャーアプリYahoo!ニュースアプリなど様々なアプリの開発に携わってきました。


個人でのアプリ開発:父親として出産に貢献したいと「陣痛時計」を開発

--- 今も個人でのアプリ開発も続けてるよね

今は「陣痛時計」「ごみの日アラーム」というiOSアプリを公開しています。
2011年に第一子が生まれたのですが、その準備の際に「出産の時に陣痛間隔を測る必要がある」ということを奥さんに事前に聞いていて、ツールを探したけれどいまいちぴったりなものが見つかりませんでした。
ちょうど自分の中で「出産に関して父親ができることがない。何か貢献したい。」という想いを持て余していたので、「自分にできることといえばツールを作ることだ」と思って開発することにしました。子供が生まれる数日前に公開することができ実際に使ってもらいました。


--- むちゃくちゃいい話ですね

ありがたいことにユーザーさんにも評価いただいて、出産関連のアプリとしては定番になってきた感があります。あの時そういう思いで作ったものが、今も多くの方がママ&パパになる瞬間の役に立ててるかと思うと感慨深いですね。


< 陣痛時計 >
https://itunes.apple.com/jp/app/id415881849


大事にしていること:「デザイナーの意図を忠実に再現する」&「最後までこだわる」

--- 仕事でも個人でもアプリ開発を数多く経験しているSionにとって、重要なこだわりは?

一番こだわっているのは「いかに気持ちよいインターフェイスを実装するか」です。
自分はアプリ開発の中でもずっとフロントエンドの領域に関わっています。フロントエンドとはお客様が直接触る部分です。そこでは触り心地・気持ちよさのような感覚的なところがすごく重要になってきます。
そしてそういった感覚的なところというのは、本当に細かい部分で左右されるものだと思うんです。

「このアプリきれいだな/ダサいな」という印象って、配色だったりマージン(余白)の取り方だったり細かい部分の作りこみで決まります。つまり言い換えれば「最後までこだわっているかどうか」とも言えます。

デザイナーはアプリ全体を通したあらゆる体験を考慮してデザインしますから、そのアウトプットであるデザインにはあらゆる部分に理由や意図があります。「この部分がこういう色になっている」ということ自体に意図があり、その意図と実際がちょっとでもずれてるとユーザーに違和感を与えてしまいます。自分としては「最後までこだわる」ためにその意図を忠実に再現することを大事にしていますね。


--- アウトプット以外に作り方としてはどういうポリシー?

「教科書に忠実に作る」がポリシーです。当然ながら「ただ動けば良い」というのではダメだと思っていて、できるだけ正しいやり方で実現することを心がけています。何か課題があった時にネット上を調べればいろんな情報は見つかります。でもそのまま鵜呑みにすると、それが古い書き方だったり、あるいは間違ってたりということも多いのです。なので、Appleの公式ドキュメントをまず見るようにしたり、他を参照する場合にも情報量の多い英語圏のサイトをまず調べるようにしています。


JUBILEE WORKSって?:お互いに任せあえる信頼のある会社

--- そんなこだわりの強いSionからみて、JUBILEE WORKSってどんな会社かな?

働きやすくて最高ですね。みんな良いメンバーで「この領域はこの人にまかせておけば大丈夫」というお互いの信頼感がすごく強いです。働き方も仕事の進め方もすごく自由ですが、その信頼感があるからこそそれぞれが自由にやってても安心して任せられるし、自分も自由にやれるのかなと感じます。

--- ありがとうございました!

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