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「コードが書ける」より大切なのは…iOSエンジニアが語る、自身と「Fanicon」の現在地

楽しそう、おもしろそう!が決め手。フリーランスから飛び込んだTHECOOでの仕事

-まずは経歴を教えて下さい。

前田 「4年制の専門学校を卒業後、富士通の子会社に入社しました。
そこでは大企業向けのセキュリティコンサルとして働いていたので、どちらかというとExcelとかWordを触っている時間が長かったです」

-今ではイメージつかないですね。

前田 「そうですね(笑)。
2社目は、YouTuberのマネジメントなどをしている会社に転職しました。ゲーム実況を見るためのアプリを作っていたのですが、社内でトラブルが起きてしまい、リリース前にチームが解散してしまったので、そのまま退職。その後Supershipに転職し、チャットコミュニケーションサービスの開発に携わっていました。ただ、約2週間でサービスクローズが決まってしまいました」

-2週間ですか?早い。そんなことあるんですね。

前田 「タレントさんに動いてもらい、ファンの方がリアクションするようなサービス設計だったこともあり、あまりうまくいきませんでした。DAUも10人前後でした。
サービスクローズ後に転職活動を始め、転職先も決まっていたのですが、入社3日前に会社都合で別部署の配属になってしまったため、入社を辞退しました。
その後、フリーランスとして活動を始めた際に、『ヤベェ、ニートだ……』とFacebookで呟いたら、THECOOにいたSupership時代の知り合いから『うちの仕事受けてくれない?』と声をかけてもらったので、フリーランスという形でTHECOOで働き始めました」

-「Fanicon」でのスタートはフリーランスだったのですね。

前田 「そうですね。
他にも2~3社ほど、toCの案件を請けていました。開発案件だけじゃなく、新卒iOSエンジニアの質問をslackで答えるメンターみたいな仕事もしていました」

-なるほど。半年ほどのフリーランス期間を経て、2017年にTHECOOに入社されて5年目ですが、入社の決め手を教えてください。

前田 「もう5年目。初めてこんな長く働いてますね。
入社の決め手は、『なんか楽しそうだな』くらいでした(笑)」

-そうなのですね(笑)。他にはありますか?

前田 「iOSエンジニアとしては1人目の入社だったこともあり、使いたい技術が使えることやアプリの根幹から自分で考えて作れる、サービススタート時の自由度の高さには魅力を感じていました。元々ファンクラブアプリのようなものをやりたかったのもあり、入社を決めました」

ー「Fanicon」も好きだし、設計も好きだし、根幹から作れるし、使いたい技術も使えるし。最高ですね!

前田 「そうですね!あとは、THECOOにいる人がおもしろかったのも入社を決めた理由としてはあるかもしれないです」

納得できない“出戻り”をゼロに。そのためにはコミュニケーションが大事

-ここからは今の仕事内容についてお聞きします。今のメイン業務を教えてください。

前田 「今は、iOSエンジニアとしてSwiftを使用して『Fanicon』の開発をしています」

-1日の業務比率を教えてください。

前田 「最近は調整ごとも増えていますね。他チームとの細かい調整や意見の吸い上げなど。その裏でコードも書いています。
iOSエンジニアは私一人なので、全体を俯瞰しつつ、Slackなどでアラートが上がったバグの早期発見などもしています。『あっ、これやばそうだな』と思った場合は、早急に対応しています。
QAライブ(※)のような新機能開発と、バグ修正作業のバランスを意識しながら仕事しています。ただ、新機能開発の方が好きなので、そちらのがウェイトは大きくなってしまいます」

※「Fanicon」の機能のひとつ。ライブ配信のなかでファンから質問を募集し、リアルタイムで回答することでファンとの交流を楽しめる。

-なるほど。色々やられているのですね。ちなみに修正とかバグが見つかった時はどのようなモチベーションなのですか?

前田 「ひと言で言うと、『やりたくないな〜』『嫌だな〜』って感じです(笑)」

-良いですね。シンプル(笑)

前田 「バグ修正と新機能開発では、作業スピードが全然違いますね。
例えばQAライブのような新機能だと、2週間くらいで大枠を作れるのですが、細かい修正作業ばっかりだと集中力が続かないですね。なのでよく猫と遊んでます(笑)」

-猫飼われてるんですね。

前田 「猫飼ってます!」
 ※猫トークが盛り上がりましたが、それはまた別の機会に。

-猫とリラックスしているお話も聞けたところで、話を戻します。「Fanicon」を作るうえで大切にしていることや意識していることを教えてください。

前田 「プログラム的なお話しをすると、できるだけきれいに早く出すことです。きれいに書かないといけないところはかなり気を遣って、コーディングしています」

-その区別はどうやって?

前田 「感覚的な部分もあるのですが、根幹に関わる部分や決済に関わる部分はきれいに書くように意識しています。UIやデザイン部分は割とスピード重視で書いています」

-きれいに早くを実現するのは難しいと思うのですが、必要なスキルや意識していることはありますか?

前田 「小さいことでも共有することを意識しています。仕様が全体に伝わらず、後から出戻りになるのは嫌なので、細かくコミュニケーションを取るようにしています」

-コミュニケーションはやはり大事ですか?

前田 「めちゃくちゃ大事ですね。コードを書けることよりも大事かもしれません。
出戻りが絶対に嫌という訳ではなく、納得ができない出戻りをゼロにしたいと思っています。
実際に触ってみて、『これはもっとこういう風にした方がいいのでは』みたいな出戻りはいいと思っています。ただ、仕様変更が共有されておらず、最初の仕様のまま実装してしまい、開発チーム全員でテストしている時に『仕様と違うじゃん』みたいな出戻りは絶対に避けたいです。
そのため、コミュニケーションは大切にしています」

-コロナ禍でフルリモートがメインになりつつあると思うのですが、コミュニケーションについて意識していることを教えてください。

前田 「違いは特にないです。
ただ、対面の方がコミュニケーションは取りやすいと感じています。細かい仕様変更があった時に、リモートだと上手く伝わらないと感じる時もあります」

-そのような時はどうされていますか?

前田 「Slackのハドル機能が便利なので、よく使っています。細かい仕様変更の時はハドルやZoomを組み合わせて、コミュニケーションを取っています」

-なるほど。サーバーサイドやAndroid側との連携は必要になるのですか?

前田 「必要です。
デザインが変わると、サーバーも変えるので、担当領域関係なく連携しますね。デザイナーとすり合わせをした結果をサーバーサイド側に連携する、ということは日常茶飯事ですね。
UIの部分を統一して実装するために、Android側との連携も多いです。なので、誰とも話さずにコーディングだけして一日が終わる、なんてことはないですね」

-コーディングができなくて、ストレスが溜まることはありますか?

前田 「ないですね。
プログラミングは好きですが、それよりもプロダクトを作ることの方が圧倒的に好きです。新しい技術を使ってみたいという気持ちはありますが、それよりもプロダクトの成長やマネタイズができるかどうか、という視点の方が大事だと思っています」

「良いものを作りたい」という共通認識のもと、裁量を持って働けるのが魅力

-前田さんにとって、エンジニアとしてTHECOOで働く魅力を教えてください。

前田 「裁量を持ってサービスを作れることだと思います。自分の裁量で仕様調整などができたりするので、仕様に不満を持ったまま実装することはほとんどないです」

-「なんかこれ違うな」と思った時にちゃんと言えるのは、会社の文化でしょうか。

前田 「どうでしょうか。人数が少ないからというのもあるかもしれません。
THECOOのエンジニアは自分の意見を大事にしているので、意見のぶつかり合いはあります。プロダクト作りにみんな本気だから『言ってたことと違うじゃん』というコミュニケーションは多く発生しますね」

-気を遣わずに言い合うことができるのは、「良いものを作りたい」という共通認識があるからでしょうか。

前田 「そうだと思います。
プロダクトやサービスを作るのが好きなエンジニアが多い気がしますね。そういった環境が、THECOOで働く魅力のひとつかもしれません。同じ価値観を持ったエンジニアが多いので、楽しく働けています。職人のような意見交換があるのも魅力です」

-今後入社する方にとっての魅力を教えてください。

前田 「『Fanicon』には2700超のコミュニティが開設されています。そのため、自分が作ったサービスや機能を多くの方に使用していただける点は、魅力的だと思います」

-現在、iOSエンジニアを募集していますが、どのようなエンジニアと一緒に働きたいと思っていますか?

前田 「ひと言でいうと、根性がある人です。仕事を仕事だと思ってない人。仕事を楽しめる方と一緒に働きたいですね。あとは、ものづくりが好きな方」

-ものづくりが好きで、コミュニケーションを取るのが好きな方でしょうか。

前田 「そうですね。
技術やサービスのことを考えることができて、折り合いをつけることができる方。できない理由を考えるのではなく、要望に対してどうやったら実装できるかを考えながら、周囲とコミュニケーションが取れる方と一緒に働きたいです。難しい壁が現れた時に、『無理です』ではなく『やったるぜ!』というタイプの方であれば、楽しんで働けると思います。
あとは、基本的なことになりますが、『報連相』を大事にしている人と一緒に働きたいと思っています。コードを書いて終わりという仕事ではなく、プロダクト作りが仕事なので、『報連相』は大事ですね」

-iOSエンジニアがご入社されたら、どのようなコミュニケーションを取りますか?

前田 「優しくしようと思います(笑)。怒っていると思われがちなので(笑)。
技術的な面でお話しすると、設計部分や作りたい方向性が共有できていれば、作るまでの過程は自由で良いと思ってます」

-デザインなどで意見がぶつかった時はどうでしょうか?

前田 「細かい部分に関しては、コードレビューで議論すれば良いかと思っています。細かく言うことは考えていません。最優先すべきは、プロダクトを良くしていく意見かどうかという点です」

ユーザーの反応が原動力。「Fanicon」を日常に溶け込むサービスにしたい

-最後に、「Fanicon」をどのようなサービスにしていきたいか、教えてください。

前田 「電車に乗りながら使ってる人をちらほら見ることができるくらい、認知度のあるサービスにしたいと思っています。TikTokのような、日常に溶け込むサービスへと成長させていきたいです。意味もなく見ちゃうみたいな」

-日常に溶け込むサービス、素敵ですね!

前田 「そうですね。
でも、まだまだです。日常には溶け込んでいないし、『Fanicon』の話をしている人を電車ではまだ見かけないですね」

-これからですね。私はtwitterで『Fanicon』に関するツイートを見かけると嬉しくなります。

前田 「いいですね。
僕は新しい機能を作り、リリースした時に反響があると嬉しくなります。最近だとQAライブを実装した時に、twitterでいいねやRTされているのを見てテンション上がりました!
これに関して言えば、慣れることはなく、エンジニアをしている限りはずっと嬉しい気持ちになるのだろうなって思います」

-自分が作ったサービスや機能の反応を見ることが好きなのですね。

前田 「そうですね。
ただ、最終的にはお酒作りに挑戦したいと思っています(笑)」

-ちなみに作りたいお酒は……?

前田 「日本酒ですね!」

-いいですね(笑)。前田さんが作られたお酒で刺身を食べながら飲みたいですね。

前田 「是非!」

-今日はお忙しいなか、ありがとうございました!

前田 「こちらこそ。ありがとうございました」


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