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【海外ユーチューバー事例】Gleam.ioというツールを活用しチャンネル登録者数やSNSのフォロワー数を一気に増やすキャンペーン

YouTuberを起用したPR企画はアメリカでも人気

テテマーチ公式ニューヨーク派遣員のYUKAKOです。ニューヨークのマーケティングやサービスなどの最新トレンドを調査しています。

海外でも、インフルエンサーを活用した商品のPR動画をYouTubeでよく見かけます。

旅行系ユーチューバーが航空券のプレゼント企画をしたり、美容系ユーチューバーが化粧品のプレゼント企画をしたり、様々な企業がインフルエンサーを起用し商品の認知拡大に勤しんでいます。

以前の記事で紹介した通り、アメリカではGiveaway(ギブアウェイ)企画という、商品のプレゼント企画が定番なのですが、YouTubeで見かけるGleam.io(https://gleam.io/)というツールを使ったプレゼント企画を今回は紹介します。

Gleam.ioというツールを使えば、プラットフォームを跨いだキャンペーンも簡単に実現できます。

事例:旅行系ユーチューバーのイベントチケットプレゼント企画


2019年1月に、SarahFunkという旅行系ユーチューバーがプレゼントキャンペーンを開始しました。彼女は、ニューヨークをはじめ海外の観光情報を配信するユーチューバーです。

彼女が今週公開した動画では、ニューヨークで1月に開催予定のイベントを紹介し、そのイベントのペアチケットをプレゼントするという企画を発表しました。

ここで、驚くのはその応募方法です。なんと、応募要件として4つのステップを踏む必要があるのです。

  1. Sarah FunkのYouTubeチャンネル登録
  2. インスタでSarahFunkをフォロー
  3. インスタでLuisitoをフォロー
  4. この動画を友達にシェア ※シェアしたリンクから友達がキャンペーンに応募すると自分の応募口数が増え、当選確率が上がるというボーナス付き。

私は、このキャンペーン内容を聞いたときに、応募条件の多さと複数のプラットフォームをまたぐ複雑さに驚き、単純に「面倒臭い」と感じてしまいました。

まず、ユーザー目線でこのキャンペーンを聞いたときに、要件として4つ全てのステップを踏む必要があり、かつそのステップがそれぞれ違うプラットフォームでのアクションが必要になるので途方も無い作業のように感じてしまいます。

一方で、企画者目線でこのキャンペーンをみたときに、応募者が4つのステップを全て辿ったかどうかを判定しなければならず、トラッキングハードルも高い印象を持ちました。

ですので、大抵のプレゼントキャンペーンでは、あれこれ欲張ることなく、応募条件を「期間中、チャンネル登録をしてくれた人」にしたり、複数アクションが必要な場合でも、チャネルを一つに絞り「期間中、フォロー&リツイートしてくれた人」などのキャンペーンにすることが多いかと思います。

ユーチューブでチャンネル登録をし、インスタで二つのアカウントをフォローし、また動画をどこかのSNSにシェアさせる、というクロスプラットフォームな応募条件は参加者にとっても企画者にとっても複雑すぎて誰も手を出してこなかったように思います。

しかし、今回のSarahFunkさんのキャンペーンではこの複雑なキャンペーンをGleam.ioというキャンペーン作成ツールを使うことで見事に開催しています。ユーザーにとって参加ハードルが高いだけでなく、企画者にとってもトラッキングハードルが高いこの企画を、どう実現しているのか、実際の画面と共に紹介します。

実際の流れ:応募の仕方と計測まで

①Sarahがプレゼント企画の動画を公開する。


動画ではプレゼントの内容と、応募条件が説明されていて、この時点で「とんでもなく複雑なキャンペーンを開催しちゃってるな」と感じます。笑

動画の詳細欄に貼られているリンクから応募するようにと動画で注意していたので、リンクへ遷移します。

②プレゼント企画の詳細ページへ飛ぶ。


遷移した先はSarahのホームページ内に作られたキャンペーンページでした。

キャンペーンページではキャンペーンの内容と、応募条件が改めて紹介されており、Gleam.ioで作成された今回のキャンペーンのウィジェットが埋め込まれています。

ページに挿入されているGleam.ioのウィジェットでは、応募条件である4つのステップがリスト化されており、それぞれをクリックすると、ミッション形式に条件をクリアしていくことができます。このウィジェットのおかげで、複雑な企画でもユーザーが全ての条件をクリアしているのか計測ができるのです。

ステップ1:YouTubeチャンネル登録


最初のステップ、YouTubeのチャンネル登録は、「Subscribe here」をクリックするとYouTubeへ遷移し「チャンネル登録」が完了します。

キャンペーンページへ戻ると、完了したタスクはグレーアウトされ、自分の達成状況がわかるようになっています。

ステップ2&3:インスタグラムのアカウントをフォロー


連携しているSNSのAPIによって、シームレスに操作可能なもの(ツイッターのアカウントフォローやYouTubeのチャンネル登録など)もありますが、インスタグラムのフォローなどはAPIで制限されているので、「フォロー」を直接することはできず、インスタグラムのプロフィールページまで飛ばすことしかできないようです。(2019年1月15日現在)プロフィールページへ飛んだ後に「フォロー」ボタンを押すか押さないかはユーザーを信じるしかない、という弱点はまだあるようです。

フォローしなくてもキャンペーンページへ戻ると、ステップ2と3のタスクは完了ステータスと判定されグレーアウトされていました。

ステップ4:友達へリンクをシェアする


最後のタスクまで到達すると、自分の紹介URLが表示され、友達への拡散を促されます。今回の企画ではボーナスとして、自分の紹介リンクから友達がこのキャンペーンに応募すると、自分の応募件数も増え、当選確率が上がる、というバイラルシステムが仕組まれていました。

実際に、ツイッターにキャンペーンをシェアした翌日に再度キャンペーンページを訪れてみると、自分の応募件数が1から3件に増えており、私のフォロワーの誰かが応募してくれたようです。

Sarahのキャンペーン終了2日前の2019/1/15時点で、キャンペーン動画の再生回数は2,893回で、応募件数は114件でしたので、動画再生数から見るとおよそ4%のCVRです。


海外のユーチューバーの定番ツールGleam.io

今回のような、一見、複雑そうなキャンペーンでもGleam.ioを使うことで1枚のページやウィジェットに簡潔にまとめることができ、かつ応募条件をステップごとに達成状況が見えるので、複雑そうだったキャンペーンも視覚的にクリアになりとても便利なツールだと思いました。

企画者も、Gleamの管理画面を使えば、全てのステップをクリアした参加者が一目瞭然なので当選者選びの作業が格段に楽になります。

今回をキッカケに他の海外ユーチューバーのキャンペーン企画を調べてみましたが、Gleam.ioを活用しているYouTuberが多く驚きました。

他の事例:ライフスタイル系ユーチューバーMyka

彼女のキャンペーン動画:https://www.youtube.com/watch?v=4_ZDqJuEQJk

Mykaさんのキャンペーンは驚くことに、7つもの応募条件があります!YouTubeチャンネル登録、YouTube動画へのコメント、インスタグラムのフォロー、別のYouTubeチャンネルの登録、Facebookページ2つへの参加、友達への招待リンク。とてもアグレッシブで欲張りなように感じる企画ですが、すでに3万件弱の応募が集まっています。驚きです。

いかがでしたか?

今後インフルエンサーを活用したキャンペーンを企画している方へのヒントになれば幸いです。

今後もアメリカでは一般化されているが、日本とは違う文化を見つけたら発信していきます。日米の差分を調査することで新しいサービスを考えるヒントになりそうですね!

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