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不動産系スタートアップのデザイナーの仕事ってなんだろう?

こんにちは、株式会社TERASSでデザイナーをしている徐です。ちょうど入社から6ヶ月が経ちました。

今回は、自分が転職をする際にも疑問だった「『不動産系スタートアップのデザイナー』が日々どんな仕事をしているのか」を、業界未経験のデザイナー目線で書いていこうと思います。

まずは自己紹介

前職はC向けのインターネット関連サービスを複数提供する事業会社で、現在と同じくコミュニケーションデザイナーとして働いていました。

不動産業界はまったくの未経験だったのですが、①当時Netflixの『セリング・サンセット』にはまっていてエージェントがなんとなく身近に感じていたこと、②昔からインテリアデザインに興味があったこと、③不動産系なのにデザインが洗練されていて好感を持ったことから、入社に至りました。

好きなものはゲーム。最近はオーバークックとマリオのピクロスとFF14にはまっています。

現在住んでいる家は賃貸で、いままで不動産購入・売却はしたことがありません。

誰に向けてデザインしているか

TERASSは、次世代不動産エージェントファーム「TERASS」や、優秀なエージェントとのマッチングプラットフォーム「Terass Offer」などを開発・運営するスタートアップです。

不動産取引に関連する会社であるものの、いわゆる不動産会社ではなく、個人の不動産エージェントに所属していただき、様々なサポートをする会社です。

なのでデザイナーは「エージェント」に対してサービス・ツールを作る場合と、エージェントがコミュニケーションする先の顧客(売主・買主)までターゲットにしている場合と、プレスリリースなどもっと広い不動産業界全体に向けて作る場合があります。

チーム体制と担当領域

正社員のデザイナーが1名(自分)と業務委託のデザイナー1名の二人というミニマムなチームで、まだデザインの部門や部署はありません。

コミュニケーションデザインはマーケティングやPRの人々、プロダクトデザインはPMやエンジニアと連携をとりながら進めていきます。

大きめのプロジェクトは2人でやりますが、基本的には1人で担当し、自分はコミュニケーションデザインがメインで、プロダクトデザインは業務委託のデザイナーに担ってもらっています。

コミュニケーションデザイン領域はエージェントの採用を目的とするバナーやLP、PR向けのプレスリリース用画像など、プロダクトデザイン領域はTerass Offer・Terass Portal等の仲介業務に必要なサービスのデザインなどです。

具体的な仕事内容

全部は紹介しきれないので、この半年でこれは不動産業界っぽいなと感じた仕事をいくつか紹介します。

オリジナルフォントの存在

いきなり仕事とはそれますが…TERASSにはロゴのほかにオリジナルフォントが制定されています。

創業当時からいらした前任のデザイナーが作ったものですが、その用途は幅広く、オンライン・オフライン問わず本当にたくさんの場所で使われています。

個人的にオリジナルフォントの制定は最強のブランディングだと考えているため、これをカジュアル面談で聞いた際にすごく感動しまして、ちゃんとデザインを大事にしている会社だ!と思ったことを覚えています。

Webやエンタメ業界だと結構あるのですが、不動産業界で、さらにスタートアップでこれをやっている会社はなかなか無いのではないかな…


マイソク

入社して一番最初にユニークだと思ったのが『マイソク』とよばれる、「一枚のチラシの中に物件の概要・間取り図・契約情報などが取りまとめられている資料」をデザインする仕事でした。

不動産業界にいる方からすれば当たり前のものだと思うのですが、最初は何を載せなければいけないか、どの情報が重要なのか勘所が全くわからず苦労しました。

デザイナーがすべてのマイソクを作るのは数量的に難しいので、デザイナー側ではFigmaのコンポーネント機能をつかってフォーマットを作るだけにとどめ、エージェントアシスタント(エージェントの営業事務)の皆さんに必要な情報に打ち替えて作成してもらっています。

TERASSのマイソクは他社のものに比べてデザインが圧倒的に洗練されているのですが、これをそのままエージェントが顧客に見せているので、TERASSのデザインの良さを顧客まで一貫して届けられるという仕組みになっています。

こちらにもオリジナルフォントが使われています。


DMや様々な不動産系の制作物

成約後に顧客にお渡しするお礼状、季節の挨拶状などのダイレクトメールたちも、TERASSのブランドを顧客に感じてもらうためにデザイナーが作っています。

また重説などをいれるファイルや紙袋、物件に建てる看板やのぼりなど、不動産っぽいグッズもほとんとがTERASSのロゴ入りのオリジナルのものです。

不動産業を営むために必要な制作物ってこんなにあるんだ…!とリストを眺めながら前任のデザイナーの苦労に思いを馳せました。



LPやバナー、プレスリリース

こちらについては前職でもやっていたので作ることじたいは問題なかったのですが、用語は初めてみるものが多く、不動産エージェントの課題や背景などを理解せずにメリットを伝えることはできないため、最初の数ヶ月はマーケティングの人々に教えてもらいながら勉強しました。

旧来の業界っぽさとはまったくちがう洗練されたデザインはTERASSのブランドを構成する要素のひとつであり、それを保ちつつ不動産っぽさを出すというバランスが難しく、日々です。

さいごに

だいたいのお仕事紹介ブログというのは、最後に一緒に働く仲間を募集してます!で結ぶものなのですが、なんと弊社は現在デザイナーを募集しておりません…(不動産エージェント、エンジニアは募集しています)

なので、これを機に横のつながりができたら嬉しいなと思っています。同じ不動産系サービスのデザイナーの皆様、ぜひ仲良くしてください!

お読みいただきありがとうございました!

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