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「クレームするに”claim”はNG!」通訳者は聞いた!現場で飛び交うNG英語

○月○日、カスタマーサポートを担当しているHさんは、商品Aに関する報告会議で、顧客からのクレームの内容について報告することになっていました。
しかし、その報告の冒頭に通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。

◆NG文◆ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
We have had three claims regarding the product A over the last two months.
(商品Aに関して過去2カ月で3件のクレームがありました。)
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

日本語でいう「クレーム」は苦情や請求のことですが、英語のclaimは「主張する」という意味で、主に動詞として使われます。

◆正しい英語◆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
We have had three complaints regarding the product A over the last two months.
(商品Aに関して過去2カ月で3件のクレームがありました。)
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

≪ポイント解説≫
complaint (名詞): 苦情
動詞は「complain: 苦情を言う」となります。
例:
The client complained about the defective product.
(顧客はその欠陥品に対してクレームを申し立てた。)
= The client complained that the product was defective.

ちなみに「クレーム対応」や「クレーマー」とは英語で何と言うでしょうか。

■クレーム対応
「<対応する/deal with, handle>+complaint」などが使えます。
例:
He is busy handling (dealing with) complaints from the customers.
(彼は顧客からのクレーム対応で忙しくしています。)

■クレーマー
2通りの言い方があり、意味が異なりますので、注意して下さい。
→Complainer (クレーマー)
日本語で「クレーマー」と言う時もそうですが、complainerと言うと普段から不平不満を言っている人のことを指します。

→Dissatisfied customer (クレームを申し立てている人)
あるクレームを申し立てている人のことは、dissatisfied customer(不満を抱えている顧客)と表すのが適しています。間違っても、その人のことをcomplainerとは言わないようにしましょう。


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