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【インタビュー】民間企業から教員へ。そして、起業するという選択。〜学校現場で得た学びと見つけた課題〜

民間企業、Teach For Japan(以下、TFJ)のフェロー(中学校教員)を経て、学習塾を創業した風間さん。今回は、教育へ興味を持つきっかけとなった自身の学生時代から、教員生活で学んだことや課題意識、そして現在の取り組みへの繋がりについてインタビューしました。

目次

(上記の見出しをクリックすると、Teach For Japan内のブログコーナーから本記事を読むこともできます)

「意志ある進路選択」ができる機会をつくりたい



ー教育に興味を持ったきっかけは何ですか?

就職活動のとき「仕事を通じて何を実現したいんだろう?」と考えている中で、自分自身が、大学に入学してすぐに「与えられたことを上手にこなしてきた高校時代まで」と「自分の意志を持って、自分でやりたいことを模索しなければならない大学時代」のギャップに苦しんだことを思い出したのがきっかけです。

私は高校まで「言われたことを上手にこなすこと」に必死だったので、大学選択というとても重要な意志決定ですら「あなたは数学が得意だから理工学部に行った方が良い。理工学部なら潰しも効く。」といった助言を受けて、何も考えることなく選択しました。しかし、大学に入ると、何もやりたいことがありませんでした。挙句の果てには、大学の先輩に言われた「大学は、バイトして遊ぶ場所」というアドバイスを1年間こなしていました(笑)

虚無感に苛まされていた大学2年のとき、たまたま大学の掲示板に貼ってあった留学のポスターが目に入り、一念発起してオーストラリアへ1ヶ月間の語学留学へ行きました。そこには、海外で活躍するために、世界中から英語を学びに来る意志ある人々がたくさんいました。そして、そこで出会った当時大学4年生だった日本人の先輩が「意志を持って大学生活を過ごすことの大切さ」を教えてくれ、それからアメリカに一年間留学をしたり、web系のベンチャー企業でインターンシップをしたり、海外を見て回ったり、「自分のやりたいことを行動に変えること」にチャレンジできるようになりました。また、アメリカでは「将来野球チームの監督になりたいからスポーツマネジメントを学んでるんだ」とか「将来やりたいことが変わったから専攻を変えることにしたよ」とか、「なりたい自分」があって学ぶことを決める人たちにたくさん出会いました。

このような経験を振り返る中で、子どもたちが「意志ある進路選択をできるきっかけ」をつくりたい、と思ったのが教育に興味を持った理由です。就職活動のときに、教員免許がなかったことと社会を知ってから教員になりたいと思ったことから、自身の興味であったグローバルとITに関わる民間企業で働いてから教員になることを決めました。

ーなぜ、TFJのフェローになろうと思ったのですか?

教育に関する本を読み漁っている中で、たまたまTFJの存在を知り「教員免許なし」「2年間限定」ということに強く惹きつけられました。当時、教員免許を取得するため通信制の大学に通っていたのですが、一刻も早く現場に出たいという思いがあったのですぐに応募を決めました。

また、教員採用試験を受けて正規の教員になるのでは絶対に得られない出会いや研修がたくさん存在するTFJのコミュニティにも惹きつけられました。実際に、TFJには何度も自分の可能性を広げてもらいましたし、今でも付き合いのある同期のみんなには何度も救われました。


「自分で決める機会」と「将来を想像できる機会」を教育現場に



ー教員時代はどのような取り組みをされていましたか?

私が2年間テーマとしていたことは「自分で決める機会」と「将来のことを考える機会」の創出です。

前者に関しては、取り組む課題など「自分で決める」練習ができるように授業設計していました。(自分で決めて学べるように法人と連携して、ICT教材の導入なども行いました。)また、逃げの選択にならないように、楽をしようとする意志決定に対しては「本当にそれが自分のためになると思うのか?」問い続けるようにしました。これは正直かなりしんどかったです(笑)でも、少しずつ「成長のために選択する」ように変わっていく生徒たちに出会い、本当に感動したのを覚えています。

また、子どもたちが「意志ある進路選択を実現すること」が私の強い想いなので、将来のことを考える機会をつくることにはこだわっていました。進路選択のときに少しでも多くの判断材料や、自分への問いかけの言葉を持っておいて欲しいと思ったからです。

日々の授業では、様々な仕事をしている友人のビデオメッセージを紹介し、その仕事について考えたりしました。英語の授業と絡めて、総合商社に勤務し、アフリカで日本車を販売する友人を紹介したあとで、「みんなだったらどんなものを世界中に広げたいか?」考えてもらったり。美術部の男子が「自分の絵を世界中に広めたい」と本気で書いていたり、私自身もとてもわくわくする時間でした。また、「発展途上国から世界に通用するブランドをつくる」というミッションを持つ株式会社マザーハウスの副社長や新卒社員の方、外資系金融機関の部長など、様々な方に「自分で未来を切り開く」ことをテーマに講演に来てもらいました。

ー充実した教員生活だったんですね。

いえ、大変でした(笑)。最初の頃は、どんなに工夫して授業をしても、生徒に届かない日々でしたし、未経験のサッカー部の指導で練習試合の審判をすれば相手の監督に怒られる土日。1年目は毎日辞めたいと思っていました。

でも、教員生活を通じて、私自身が大切なことを学ばせてもらい、2年目になって色々なことが大きく変わりました。

ー教員生活で学んだことをもう少し詳しく教えてくれますか?

素晴らしい同僚の先生に出会いました。学年主任の先生と、2年間サッカー部とクラス担任/副担任でペアを組んだ体育の先生です。常に子どもたちを主語にして考える先生たちで、日々の地道な積み重ねをとても大切にしていました。私はあまりに未熟だったので、当初、掃除の時に膝をついて雑巾掛けをする意味や毎日生徒との交換ノートにコメントする意味がわかりませんでした。しかし、そういう小さなことの積み重ねこそが、生徒との信頼関係を築き、生徒の心を育むのだということを目の当たりにしました。そして、見よう見まねで英語ノートに毎日コメントすることを続けるようにすると、少しずつ子どもたちとの心の距離が近くなることを感じるようになりました。子どもたちの素晴らしい成長のおかげでもありますが、2年目は、そのような積み重ねによって安心して授業に挑むことができました。生徒たちもたくさん助けてくれました。

教員生活で学んだことを教えてくださいと言われたら、間違いなく「人と信頼関係を築く大切さ」と「そのための地道な取り組みの重要性」を一番にあげます。人と関わる限り、正論やロジックだけでは、中長期的にはうまくいきません。地道な取り組みやコミュニケーションなくして、信頼関係を築くことはできないと痛いほど学んだ2年間でした。そんなことを教えてくれた、いまでも付き合いのある同僚の先生と子どもたち。感謝しかありません。

「意志ある選択」を増やすために



ー教員を経て、なぜ学習塾を起業しようと思ったのですか?

・・・・・この記事の続きは、コチラからお読みください!

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