こんにちは!採用・広報のインターンをしています、立教大学の石井日奈子です。私自身の活動についてはこちらからご覧ください。
今回の記事では、採用・広報のインターン活動をしていくにあたって、私が大変お世話になっている、人事の栗田さんにお話を伺いました。
栗田さんは、先日行われたWantedlyさん主催の大型カンファレンス「FUZE」で表彰されています。こちらのイベントでは、高い採用実績とWantedlyの運用実績を誇る企業を表彰されているのですが、サン・クレアは見事「Best LOCAL Team」賞という、地方企業部門で賞をいただくことができました。(「FUZE」のイベントについてはこちらからご覧ください)
そのほかにも、採用・広報イベントやセミナーで登壇したり、記事に取り上げられたりと、サン・クレアの人事として、その採用活動に注目が集まっている栗田さん。(栗田さんの採用活動についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。)
上記の記事では、「採用活動」に焦点を当ててお話していますので、今回の記事では「採用活動以外のところで、人事は何をしているのか」について話を伺い、深堀りしていきたいと思います!
まずは、「Best LOCAL Team賞」受賞おめでとうございます!現在、栗田さんの採用活動に注目が集まっていますが、今回の記事ではあえて採用活動以外の人事のお仕事について伺いたいと思っています。採用活動以外のところでの人事のお仕事というと、なかなかイメージがつかない方が多いと思うのですが、そちらの業務内容について教えていただけますか?
採用というと何となくきらびやかな仕事をイメージされる方も多いと思いますが、採用活動を花形とするなら、裏方のような仕事もあります。たとえば、「給与計算」。勤怠表を確認しながら外部チームと個人の振込金額を確認していきます。もう1つは「労務」ですね。残業時間のチェックや、育休や産休、休職届けなど、従業員のライフステージに合わせた対応、というのもやっていきます。
あとは、サン・クレアは6月と12月が賞与期間となるので、賞与の決定を経営陣と話し合ったり、各ホテルの責任者と、スタッフさんの昇給について話し合ったり。他にも、育成の制度や入社後のスタッフの活躍を後押しするためのサポート制度を考えるのも僕の仕事です。制度については、まだまだ着手しきれていないところもあるのですが…。人事業務は本当に多岐にわたります。
入社後の社員さんの育成やサポートをする、といった「制度」についてもう少しお伺いしたいのですが、入社後の社員さんに向けてこれから取り組んでいきたいことはありますか?
まずは、入社した後の定期的なフォロー面談をしたいなと思っています。違和感なく働けているのかどうかの確認ですね。良くも悪くも、僕は現場に入っていなくて、直属の上司じゃないからこそ、話をしやすいシーンがもしかしたらあるかもしれない。なので、入社前後でギャップを感じて何かモヤモヤしていることがあれば、話すことによってそれを発散してもらいたいなと。
あとは、そういった社員の皆さんとの会話の中で、もっとこういう研修を受けたい、とか、○○にチャレンジしていきたい、という声を拾い上げたいとも考えています。人事として、いくら現場で働いている社員さんのために動いたとしても、それが現場のやって欲しいこととずれていたら意味がないですよね。現場が何を求めているのか、それを把握する必要があると思います。
そういった現場のスタッフの方と接するときに心がけていることはありますか?
できる限り、まずは「聞くこと」に徹しています。その人のコンディションを聞いたり、入社前後で感じたこととか、人間関係は大丈夫?とか。質問は沢山しますね。僕個人が目の前の人の課題を解決できる、とは思っていなくて。でも、自分の経験上、自分が困った時に話を聞いてくれる人がいるだけで、気持ちの持ちようも違うのではないかと思っています。
そのほか、制度面でこれから着手していきたいことはありますか?
キャリア研修・教育というところはしていきたいと考えていますね。まずは入社前後の面談の中で個々が何をしていきたいのか、というところをキャッチアップしていって、「サン・クレアにいるからこそできる」学びの機会を提供していきたいなと思っています。
社員の皆さん全員が「バリバリ働きたい!昇格したい!」といったようなキャリア志向ではないとは思うのだけれど、例えば20代の方だったら、今何らかのスキルをつけるために頑張っておいたほうが、30代になった時の仕事の選択肢が広がるし、自分で仕事を選べるようになると信じているんですよね。
まだアイディア段階ですが、例えば同じホテル業界の方にお願いしてオンラインでお話聞いたりと、通常の仕事をしている範囲ではなかなか出会えないような人と接点を持つことで、自分自信のキャリアについて考えるきっかけになればいいなと思って。僕自身が社員の方のキャリアアップのために何か教えるとかではなくて、あくまでもきっかけを作るための機会を提供していければなと思っています。
これだけ変化の激しい時代なので、僕自身も、会社も、変化に対応していくために、新しいことを学び続る必要があると思うんですよ。これは逃げれない事実だと思っています。ホテル業界でいえば、最近だと自動チェックイン機も多くなってきてますよね。今まで通りの考えや、やり方から抜けられないと、どんどん機械に仕事をとられて行ってしまうと思います。僕自身は前職で東京や大阪にいまして、今瀬戸内エリアを中心で働いていますが、地方だと、こういった「変化し続ける、学び続ける」といったマインドを持った人は、もしかしたら都心と比べると相対的には少ないかもしれない、と感じています。その点は少しずつポジティブに変化できるといいなと思っています。
まとめると、今後も採用活動ももちろん抜かりなくやりますが、注力していきたいのは、入社後の制度面。やっていきたいのは主に2つで、1つは社員の方との面談を通して個々のフォローをし、現場の声をくみ取ること。もう1つは、皆のキャリア育成のきっかけになるような支援をしていきたいですね。
採用活動に加えて、制度面の充実となると、それを栗田さん1人でこなしていくとなるとかなり大変なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
人事というポジション自体は注目されやすいんだと思うんだけれども、やっぱり現場の皆さんが頑張ってくれているからこそ、僕のお仕事も成り立っているのだと思います。毎日8時間とかフロントに立って、清掃して、お客様の対応をするって、なかなか大変なことだと思うんです。だから、もちろん大変だと感じることもあるけれど、それは僕に限った話ではなく、会社の社員の方それぞれが自分の役割をこなしているいるんだよなあと。そういうふうに捉えています。
「人事」とひとくちにいっても、花形の採用活動から、社員さんの入社後の細やかなサポートなど、様々な業務があることがわかりました。できる限り現場のスタッフの立場にたって物事を考え、進めていこうとされているマインドがとても印象的でした。また、栗田さんは12月10日に行われるwantedlyさん主催の広島での採用イベントにも登壇されます。人事・採用領域について学びたい方や関心のある方はこちらもぜひチェックしてみてくださいね!