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”世界平和”に貢献するための価値創造インフラ実現を目指す。CTOとしての挑戦

斎藤幸士 / CTOs

情報通信系研究所などでプログラマとして勤務後、スタートアップを立ち上げ。その後出資企業だったベーシックへ入社し、マーケティングオートメーションツールの開発・採用・事業推進などの分野で活躍。「ferret One」開発責任者。 2007年、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「未踏ソフトウェア創造事業」に採択され、ビジネスシーズのプロトタイプを開発・発表した経験を持つ 。 2021年1月からSun*に参画し、大手企業・スタートアップの助っ人CTOとして従事。

目次:

  • 技術的な貯金を作った下積み時代
  • ”オフショアチームとの開発”概念を一気に覆された
  • インダストリーで分けず、企業へDXを浸透させる
  • 価値創造に夢中になれるインフラを実現するために

技術的な貯金を作った下積み時代

最初のキャリアはエンジニアではなく、店舗施工会社で働いていました。その時にインターネットに触れ、仕事として経験を積みたいと考え、そこから転職し、エンジニアとしてのキャリアを踏み出しました。エンジニアキャリアの前半は、情報系基礎技術研究所にて研究補助のプログラマとして勤務をしていました。かなり特殊で、当時はSemanticWebの研究を行っているチームで実験のためのプロダクトをスクラッチビルドすることをやってました。今でいうところのPoCをやりまくっていた感じで。エンジニアとしての裁量は100% 与えられたような状態だったので、研究の成果が得られるのであればどんなアーキテクチャで実装してもOKだし、作っては壊すことをひたすらやってました。RailsもTwitterが採用していたくらいで、国内ではまだどこも採用していなかったようなバージョン1系のときから使っていて。やっていることは基礎研究なので、検索しても何もヒットしないし、どうやって実装するかひたすら考えつづけている日々で楽しかったです。この時期に技術的な貯金をものすごくできたと思います。

研究所で働いた時期に、未踏ソフトウェア創造事業*という経済産業省管轄のIT人材を発掘する事業があることを知り、応募してみたら採択してもらうことができました。未踏ソフトウェア創造事業を簡潔に説明すると、まだ誰も実現していないソフトウェアのアイデアを持つプログラマに対して、金銭的な支援とPMからのメンタリングを提供してくれる事業です。PMは情報工学の有名な研究者だったり、メガベンチャーのCTOだったり、日本のIT業界をリードする人達にオファーがかかり、それぞれのPMの裁量で個人からの応募を採択して、採択された人は半年間かけてPMからのメンタリングを受けながらアイデアと実現します。

当時、未踏に採択されることはプログラマの登竜門的な感じになっていて、採択された人たちと、開発合宿や中間発表会などを通した交流があるのですが、それはとても刺激的な体験でした。未踏の成果発表会でVCの方に興味を持ってもらったことがきっかけで、事業化してみたいと思うようになり、研究所を辞めて会社を立ち上げました。サービスは今で言う投げ銭プラットフォームで、Webページに設置したボタンをクリックすることで100円がクリエイターに対して対価として支払われる社会貢献できるものでした。100円を払ってでもいいね押す熱量ってすごいじゃないですか。誰が誰を好きなのかというのが見えるし、そういう趣味思考のデータってすごい価値があるんじゃないかなって考えていたのですが、うまく収益に結びつけることができず、最終的にサービスはクローズしてしまいました。今思うと諦めず続けていたら大きなサービスになっていたかもしれません。

*未踏ソフトウェア創造事業 https://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/portal_index.html

”オフショアチームとの開発”概念を一気に覆された

Sun*と出会ったきっかけは、スタートアップを立ち上げたときに新卒で参画してくれたメンバーが、会社をやめて海外で働きたいといっていて、転職した先がSun*でした。創業初期の2012年くらいの時期です。僕もスタートアップを離れてフリーランスをしているときに、案件をどこかに依頼したいなと思っていて、その知人の会社に頼んでみようかなと思いコンタクトを取りました。小規模な案件でしたが、そのときの体験がすごく良くて。当時の僕はオフショアチームとの開発に対して良いイメージを持っていなかったのですが、その時の経験によって払拭されたんです。日本のスタートアップのエンジニアとセンスもかわらないし、もっと優秀だし、パッションもあるなって。

そこから、ベンチャー企業に転職し、新規事業立ち上げるときに、Sun*で開発チームを作ろうと決めて、5年程Sun*のメンバーと一緒にプロダクトのゼロイチからグロースまでを経験しました。その間何度もハノイオフィスにも行ったし、沢山のSun*の人達とかかわっていくうちにファンになっていました。

Sun*で開発チームを持っているスタートアップのCTOが中心となった応援団(当時Framgia応援団)というものがあり、そこで知り合うCTO達との交流も楽しくて、Sun*を中心としたコミュニティがすごく好きなんです。

自身がクライアントだったときに、自社プロダクトのセールスに同行する機会もよくあったのですが、開発体制の質問を受けてベトナムでオフショアやってますとSun*の話しをしだすと、いつのまにかSun*の営業をしていて自社プロダクトよりも熱を込めて話しているなと気がついたときに、いつかはSun*で働くことになるだろうなと。Sun*には2021年の1月に満を持して入社にいたりました。

インダストリーで分けず、企業へDXを浸透させる

Sun*にはCTOsとして入社しています。入社してからは、大手企業の新規事業立ち上げに関わらせていただいています。助っ人CTOという立場でプロジェクトにアサインされるので、クライアントからもすごい人って思われているだろうし、その想定を上まわるバリューを発揮しようと思い何でもやっています。企画から設計、アーキテクト、PM業務に、開発業務、開発はフロントエンドもバックエンドも実装するし、コードレビューもスクラムマスターもしてます。あとインフラの構築もやります。

いくつかの案件に関わっているのですが、大手企業のDX案件は大変だけどやりがいがありますね。企業が持っているアセットが社会インフラだったりするから、そのアセットを生かした新規事業だと成功したときのインパクトがとてつもなくデカい。そういう現場にたくさん関われるのはすごく楽しいです。

Sun*に入社して思ったのは、みんなちゃんと楽しんでるな、と。ベトナムのオフィスでは社内報がファッション雑誌レベルのものだったり、イベントも物凄く力入れていて、みんなでお祭りをやっているような雰囲気だと言うことはクライアント時代から知っていたのですが、日本法人もその気質があるなと実感しました。業務が忙しくても楽しむことに手を抜かないで、みんなで楽しむ姿勢とかすごく心地よいなと。

ベトナムでは、プロジェクト毎に朝会をやっていて、朝会の終りに掛け声をかける習慣があり、「モッハイバー、わっしょい!!」というチームが沢山あります。「1、2、3、わっしょい!!」という意味なんですが、もうそこからして祭の文化が醸成されてますよね。

価値創造に夢中になれるインフラを実現するために

これまでそれなりに開発組織を見てきたので、今後はプレイヤーとして若いエンジニアたちに背中を見せたいという思いが強いです。Sun* に入社して感じていることは、一つの会社、一つの事業に自分のリソースをつぎ込むのではなく、さまざまな会社、たくさんのプロダクトに自分のリソースをつぎ込むことができる環境で、僕が持っている知識や経験を若いメンバーに譲渡できると、ものすごい掛け算で価値提供できると考えています。いまは僕みたいな立場の人たちや、若くて優秀な人たちがどんどん集ってきてくれているので、ポテンシャルが高まっていると感じています。そして、今の若いメンバーたちがCTOに育ってくれた世界を見たいです。

Sun*のもつポテンシャルは優秀なエンジニアを1000人以上抱えていることだけではなく、企業のビジョンとそこに向きあう姿勢にあると思っています。上場している会社で「世界平和」を目指していると言っている会社は他に知らないし、そこに共感してワクワクしちゃうような人達が集っている組織なんですよね。Sun*はみんなが価値創造に夢中になれる世界を実現するための価値創造のインフラになることを目指しているのですが、価値創造に夢中になれるってすごく平和な状態じゃないですか。そこに至るまでの長い過程で、たくさんの社会課題を解決していかなければならないわけですが、今取り組んでいる仕事もそこに繋ってるんだって思うと、世界平和に貢献しているって思えるんですよね。それってすごくないですか?Sun*なら必ずその世界を実現できると思っています。

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