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スタディストのCTOに就任!スタディストへの想いや仕事に対する考え方とは~前編~

 2019年1月1日付けでスタディストのCTOに開発部部長の佐橘が就任しました!
前編では入社の経緯や、今後の展望、どのような人にスタディストに来てほしいかについて聞きました!


入社の経緯は?
 ある日、スタディストで働いている10年来の知り合いからFacebookで食事の誘いがきたんです。転職の誘いと分かりきっていたので「話半分に聞いてやろう」ぐらいの気持ちで当初は臨んでいたのですが、経営陣やメンバーから会社のビジョンや事業の変遷、経営戦略や組織課題の話を聞くうちに、「この会社のビジョン実現のために自分がどこまで貢献できるか挑戦してみたい」と強く思うようになりました。

 私は開発と事業の両方に等しく興味があります。コードを書くのは好きで楽しいのですが、書いたコードが「世の中の役に立ち、事業として成立する」という構造まで実現できなければ楽しさに持続性がないとも思うからです。大学生の頃は情報系と経営系の2つのゼミに所属し、コードを書きながらも経営書の輪読やケーススタディ、ビジネスプランコンテストへの応募をしていました。最終的に学生起業にも挑戦しましたが、プロダクトを世に出した後の戦略も戦術も立てられず、日々問い合わせ対応に追われて身動きができなくなり、泣く泣く清算に至ったのをよく覚えています。「社会人経験のない学生の自分に"事業"を創ることはまだできない」と悟って、一度経験を積もうと思い新卒で入社したのが前職でした。

 前職では、開発マネジメントを中心に多くの経験を積ませてもらいました。ウォーターフォール開発の末端コーダーに始まり、その後はアジャイル開発プロセスの導入推進から大規模システムリニューアル、内製開発チームの立ち上げ、レガシーシステムの中長期戦略立案まで。新卒一年目の頃から、試行錯誤を繰り返しながら多くの経験を積み、5年目には100人規模の開発組織のマネージャーまで任せてもらえるようになりました。

 マネジメントを含む開発についてある程度習得でき、自信がついたタイミングで、改めて自分はどんな事業に携わりたいのかを考えていた時に出会ったのがスタディストでした。

 前職は良くも悪くも大企業で、「100億投資して1,000億稼ぐ」ことを目標としている会社です。予算規模も事業規模も大きいので、世の中に与えられる影響は大きいのですが、スタートアップと比べてしまうと、限られた予算の中で、戦略と戦術、ユーザー価値を磨き込んで勝つという思想はどうしても薄いように思います。

 初めて代表の鈴木と面談したときの会話を今でも鮮明に覚えています。コーディング経験が一切ない創業メンバーが全員でプログラミングの本を買い漁ってプロトタイプを開発し続けてきた話、PMF(プロダクト・マーケット・フィット)するまでのピボットの数々、対象顧客との接点を確実に得るために始めた地銀パートナー戦略、導入企業様の活用状況を随時可視化して適切にサポートを実施する社内ツール、市況の変化を見据えての海外進出への先行投資。

 経営者目線で「事業にとって何が正しいか」、限られたリソースの中で常に未来を考えて先手を打ち、実際に事業が成長している。そんな様子を見て、こんな経営者と一緒に働いてプロダクトを成長させたい、自分の経験を持って更にそれを加速させることができれば、そう考えたのが転職の一番のきっかけです。


写真:CTOに就任した佐橘一旗氏


入社前と後で何かギャップはありましたか?
 良い方向でのギャップはありました。さきほど触れたように、Teachme Bizのシステムはまだ「コーディング経験が一切ない創業メンバが全員で本を買い漁ってプロトタイプを開発し続けてきた」延長線上にあります。入社前には「技術的負債が多い」と聞いていたので相当な覚悟を決めていたのですが、良い意味で予想を裏切られました。3系と聞いていたRailsのバージョンはすでに5系に最新化されており、フロントエンドはvue.js、インフラはAWS、一部はコンテナ化を進めていて、RDBMSもAWS aurora。Androidはkotlin、iOSはswiftを部分的に導入。

 確かに古いビジネスロジックやデータモデルに技術的負債は一部残っているものの、開発チームは皆が強い技術的好奇心を持っていて、プロダクトに装着できるだけのスキルも持っている。ビジネスサイドと開発サイドの連携をもっと強固にできれれば、圧倒的に事業を成長させられると強く感じました。

足元を整えつつ、未来を考える

CTOになってやりたいことや計画していることがあれば教えてください。
 Teachme Bizは現在、Waterfallで遂行した1年半の大規模UIリニューアル案件を終えたばかりで、その間に溜まった機能要望が山積みになっています。短期的には要望の棚卸し、事業戦略に合わせた優先順位付け、遂行するための開発プロセスの整理を進めています。「Whyから始めよ」は強く意識していて、トップダウンで開発プロセスを型にはめるのでなく、現状課題をどう解決するかという視点で改善を進めています。

 その先の取り組みとして「技術シーズによって、伝えることの未来はどう変わっていくのか」は積極的に検討していきたいと考えています。画像/音声認識技術を活用すれば、現場で説明しながら撮影した動画から半自動的にマニュアルを生成することもすでに可能ですし、ウェアラブルグラスやAR/VRの技術がより普及すればディスプレイをわざわざ見るという体験も全く別の世界観に変わっていくはずです。継続的に新しい技術を学習しながら、技術シーズからもプロダクト価値を高めていきたい、そんなことを考えています。


開発部として目指す方向性はありますか?
 「スタディスト」という社名に恥じない開発組織でありたいと思っています。機械学習やコンテナ、ストレージ技術など、近年新しい技術が次々と登場しています。今まで実現できなかったことが簡単に実現できるようになり、コスト構造も劇的に変わりつつある反面、技術の発展と陳腐化の速度も加速しているので、エンジニア個人に求められる学習量も比例して増えていると強く感じます。

 よく分かっていない技術をカジュアルにプロダクトに導入し、トラブルが発生したけれど原因も修正方法もわからない、そんなことは許されません。どんな技術も、実際にプロダクトで使えるようになるためには一度使いこなせるレベルまで修得する必要があり、そのためにはどうしても学習と検証時間が必要です。

 スタディスト(Studist)という社名は「study(学ぶ)」+「ist(人)」という造語から来ています。短期的にプロダクトに適用できるかわからない技術であっても、まずは時間をとって実際に試してみて良し悪しを体得する。今のプロダクトに活かせると判断すれば導入するし、そうでないと分かれば経験値が増えたのでよしとする。そういった活動に積極的に投資する会社でありたいと考えています。

 短期的に見れば非効率かもしれませんが、中長期的にみれば強い開発組織になることができますし、それが結果として圧倒的な競合優位性になるとも思っています。何よりエンジニア個人のキャリアとして見ても、それが出来る人はどこに行っても仕事がなくなることはないというのも大事ですね(笑)

スタディストメンバーは社名の通り、「学ぶ人」たち

スタディストのおすすめポイントは?
 開発目線で言うと、会社の風土として「学ぶこと」を善しとしていることですね。会社の方向性について偉そうなことを言いましたけど、入社して感じた開発組織の強みをそのまま話しただけです。みんな積極的に社外イベントで登壇していますし、オンラインメディアで連載記事を持っている社員もいます。そういった仲間と相互に刺激を受けながら、議論を重ねてプロダクトと個人のスキルを磨いていく、そんなことが実現できる環境です。とはいえ、事業でお金を稼がないと、そうやって自由に勉強している余力は生み出せないので、きちんとお金につなげていく仕事をやっていかないとというのはありますが……。

 社員目線でいうと、何より人が良いですね。余裕がなくてギスギスしていたり、変に悪意がを感じるような人は誰ひとりいません。代表の鈴木が大切にしている「正直・誠実」だったり、家族を大切にする精神だったりが良く浸透している会社だと思います。


どのような方にスタディストに来てほしいですか?
 まさしくスタディストな「技術的好奇心と学習意欲の高い人」に是非来て頂きたいですね。どれだけAIの進化や労働力の機械化が進んでいっても、「人が人に手順を伝える」という活動は絶対になくなりません。どうすれば技術やUXの力で「伝えることを、もっと簡単に」できるか。活躍の舞台は無限大なので、一緒に未来を考えていける仲間を募集しています!

後編につづく~


■CTO/開発部 部長 佐橘 一旗(さきつ いつき)経歴
 慶應義塾大学卒。株式会社リクルートライフスタイルにて、アジャイル開発プロセス導入、各種開発プロジェクトリーダーを歴任。同社TechLead、開発マネージャー職を経て、2018年10月より開発部長として株式会社スタディストに参画。2019年1月にCTO就任。IPA主催 2009年度下期 未踏ユース コクリエータ、慶應義塾大学非常勤講師。

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