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検索時代に、“人からまなぶ”スキルシェア・ビジネスが伸び続ける理由を考えてみる

スキルシェア市場が伸びている

シェアリングエコノミーと言うとまだまだモノのシェア(フリマやスペースや車の貸し借りなど)のイメージが強いと思いますが、「スキルシェア」という言葉も最近ようやく市民権を得て来た気がします。

2月にサイバーエージェントが出したレポートによれば、スキルシェア市場は2024年までに1,000億円になるという予測が出ています。


(出典:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=22679

知識もスキルもネットで無料で得られる時代に、なぜ「スキルシェア」が消費されるのか

スキルシェアは、自身のスキルを提供する「供給側」と、そのスキルを 購入する「消費側」の双方のニーズがマッチして、成立します。供給側を考えると、自分のスキルや経験を誰かの役に立てたいという人が潜在的に沢山いるのは想像がつくと思うのですが、消費側で考えると、なぜネットで無料で手に入れられる情報にわざわざお金を払うのか、説明が難しい一面もあります。例えば、「魚の三枚おろしのやり方」や「TOEICの勉強法」なども、ネットで検索すれば誰かのブログやYouTube動画などで必ず見つかりますよね。

シェアリングエコノミーの経済理論として、「個人による供給が(法人供給に比べた際に)価格破壊を起こして、低コスト市場を掘り起こすことに成功した」などとも言われますが、スキルや経験はモノのシェアとは違って値段の付け方が難しく、「コストパフォーマンス」の定義自体は曖昧です。

またそもそもの定義としてスキルも情報と捉えると、「情報の獲得コスト」自体が果てしなくゼロ円に近づいている時代です。そんな時代に、人々はなぜ個人が提供するスキルや知識にお金を払うのでしょうか。

ただし事実として言えることは、6年前にたった9つの講座と200人の登録ユーザーから始まったストアカも、毎年確実に拡大を続け、もうすぐ30万ユーザーを突破する見込みです。弊社のみならず、同時期に立ち上がったオンライン版スキルシェアのココナラも、先週100万人ユーザーの突破を発表しています。

スキルシェアの消費需要は確実に拡大しているのですが、”CtoC”と言われるだけあって、満たしているニーズはユーザーの数だけ存在するので、私も「何で伸びているのですか」という質問に対して、正直端的な答えに窮する時が多々あります。

「ストアカ」の例から紐解く、スキルシェアの広がりと可能性

このつかみどころのない市場の成長性は時にビジネスとしての計画的な予測や説明自体が難く、過去3年間でシェアリングエコノミーの大手であるメルカリ、クラウドワークス、Lancers各社もスキルシェアに参入されましたが、各々短期間で撤退してしまいました。

ただ市場性の定義がしにくいものの、ストアカでも「あなたのスキルや経験が誰かのまなびになる」というコンセプトの下、今まで存在し得なかったまなびのジャンルが日々生まれ、市場の裾野が広がっていること自体は確かです。

例えば福岡ではカフェで「LCCで安く旅行に行ける方法」という講座を2,800円で教えている先生がいます。ググればLCC各社のサイトや個人ブログなどであらゆるノウハウは転がっているとは思うのですが、すでに120人以上の生徒さんがこの先生から教わっています。

その他にも、包丁の研ぎ方(受講者1,200人)、魚のさばき方(同1,500人)、アウトルックのショートカットキー攻略法(同500人)まで、あらゆるスキルの教えるが実際にまなびの需要として具現化されています。その多くはプロフェッショナル講師ではなく会社員の副業であったりリタイア後のシニアです。

さて、皆さん。上記の例を見て、情報が検索できる時代に人々があえてリアルな学びを消費する理由が見えてきましたか? 個人的にはこういった情報検索では具現化しなかった需要を顕在化させ続けることが、スキルシェアの今後の伸び代だと思っていますが、弊社が今月末に主催するmeetupイベントでは、これらの事例から、もう少し普遍的な理論(ストアカ独自のにはなりますが)も含めて、紐解いていきます!

ご興味ある方はぜひご参加ください。

4/24(水)開催!スキルシェア市場の未来についてストアカCEOと語るmeetupはコチラ

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