健常者と同じように挑戦できる環境がスポーツフィールドにはある。
PROFILE
松本 知樹(まつもと ともき)
2019年3月に障がい者採用1人目としてスポーツフィールドに入社。入社後、管理本部総務兼法務Secに配属。小学校3年生時に野球を始め、現在も継続。
2017年全国ろうあ者体育大会軟式野球の兵庫代表として全国優勝を果たす。スポーツフィールド野球部にも所属しており昨年度2部昇格に貢献。
–松本さんの障がいについて教えてください
私は生まれつき聴覚に障がいを持っています。
補聴器を外せば全く何も聞こえていない状態で、補聴器を付けてやっと音が入ってくる程度です。
どちらかというと右側の聴力が良いので、なるべく右側から聞くようにしています。
-社員の皆さんに気を付けてほしいことはありますか?
皆さんの言葉は、音に加え、口元の動きと表情と動作を全体的に見て読み取っています。
そのため、社員の皆さんは、口元の動きがはっきり見えるようにお話いただけると嬉しいです。
(マスクをしていると、音は入ってくるのですが、口元が見えないのでどうしても聞き取りづらいことが多いです…。)
私のような聴覚の障がいを持っている人は口パクだけで会話を読み取れるところもあります。
皆さん「ゴン中山&ザキヤマのキリトルTV」というTV番組をご存知でしょうか?
スポーツ選手が一世一代の大勝負場面で発した言葉の一部を切り取り、「さあ、何を言っているでしょう?」という問題を出す番組なのですが、これは得意です(笑)
–野球との出会いについて教えてください
小学校3年生からずっと野球をしています。
きっかけは公園で友達と毎日のように野球をして遊んでいました。
その友達が野球チームに入って、「まっちゃんもどう?」と誘ってもらったことが私の野球人生の始まりです。
両親からも健聴者の中に混じってスポーツをすることは今後の人生で大きな糧になると言われていました。
社会人になってからも地元兵庫県の聴覚障がい者が集まる野球チームに所属しています。
2017年には、聴覚障がい者の野球大会で、近畿大会で優勝、全国大会で優勝した経験があります。
あの時の優勝した喜びは今でも鮮明に覚えています。
今はスポーツフィールドの野球部にも所属しています。
–前職ではどのようなお仕事をされていたのですか?
高校卒業後に、コインパーキングや立体駐車場を運営する会社に就職し、メンテナンスや一般事務をはじめ、様々な業務に携わっていました。
7年間前職の会社に勤めましたが、最初の3年間は大阪で働いていて、転勤で4年目から東京勤務(本社)になりました。
人にも恵まれ、本当に働きやすい環境でした。
しかし、自分の今後のキャリアを考えたときにスポーツに関わりたいと思うようになり、前職を退職し、2年間スポーツの専門学校に通いました。
そこで、スポーツトレーナー専攻として、解剖学的な部分から学びました。
資格を取得したり、インターンシップでは大阪エヴェッサ(Bリーグ)のチームに帯同し、選手のサポートや現場を近くで見る経験もさせていただきました。
–スポーツフィールドを知ったきっかけを教えてください
就職のことを考えるようになり、スポーツに貢献できる仕事に就きたいとネットで調べるうちにスポナビを見つけ登録しました。
※スポナビとは…体育会学生のための就職活動支援サイト
すぐに「一度面談しませんか?」というような内容のメールが来たんですけど、資格の勉強もあり忙しく返事はしていませんでした。
3ヵ月経って、落ち着いたころにさあ、就活をはじめようと思ったときに、たまたまスポナビからメールがきました。
なら行ってみよう!と思って大阪オフィスに面談に行きました!
そこで出てきたのが関西の新谷さんです!
新谷さんがきて、僕の履歴書をみて、「あれ?松本さんは新卒ではなく、既卒ですね!既卒はスポナビキャリアに担当変わりますね♪」となり、自分はスポナビキャリアだということに気づき担当が変わりました(笑)
※スポナビキャリアとは…体育会・アスリート・スポーツ経験者のための 転職エージェントサービス
-そこからどうしてスポーツフィールドを受けることに?
そこで描いていた将来パラスポーツに携わりたいというビジョンを伝えたとき、「それならうちはどう?」と声をかけてもらったのがきっかけで、スポーツフィールドを調べるようになり、興味を持ち選考に進み、無事内定をいただきました。
他にもスポーツ関係の会社を受けてはいたのですが、面接で会う人たちの会社への想いの強さが私の心に刺さりました。
そして経営理念や行動指針は企業を選ぶ上で重要だと思っていた中で、スポーツフィールドの経営理念と行動指針に共感したのも決め手でした。
※スポーツフィールド 経営理念・行動指針
https://sports-f.co.jp/company/guideline.html
-入社前はどのような心境でしたか?
私が障がい者として働くのは一人目ということを聞いていたので、「上手くやっていけるのかな?」「皆に理解してもらえるかな?」「コミュニケーションをちゃんと取れるかな?」と不安でいっぱいでした。
ただ、入社初日に個室でドキドキしながら待っていたときに事業企画室の田﨑さんが私の障がいのことを気にかけて、ホワイトボードを用意して、部屋に来てくださいました。
とても不安だった気持ちが和らいで理解のある会社なのかなと思いました。
又、人事の小林さんが朝礼の発表者は私の近くで発表することやマスクを外して話しかけるように呼び掛けて下さったり、電話は聞こえにくいのでなるべくチャットで連絡を下さったり、紙に書いて下さったりといろんな方のサポートがあったのでスムーズに入社することができました。