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目指すは、自律的イノベーションが生まれる組織 〜スペースマーケットが選んだ開発体制〜

より良いサービスを創っていくために。どんな開発体制を選択するのかは、みなさま試行錯誤されていますよね。本日は、今のスペースマーケットが選んだ開発体制について、CTOの齋藤さんに聞いてみました!

施策検討から開発まで、一気通貫で行うチーム開発

ーー早速ですが、どのような開発体制に変わったのでしょうか?

この11月から、プロダクトマネージャー(以下 PM)、デザイナー、エンジニアから成り立つ、プロダクトチーム制の開発に開発体制を移行しました。

具体的に話すと、これまでは追うべき目標やKPIに対して、大枠の施策をPMが企画する。そして実現可能性や具体的な進め方をデザイナーやエンジニアと一緒に詰める。その後、社内承認を得て、いよいよプロジェクトが走り出すぞとなったところで、改めて開発のためのデザイナーやエンジニアのリソースを確保する、というプロジェクトありきの開発体制でした。

しかし、施策ごとに企画にかかる期間なども異なります。プロジェクトが走り出す時には、最初に企画を一緒に考えたエンジニアの開発リソースが埋まってしまっていて、別のエンジニアをアサインせざるをえないなどの弊害が生じていたんです。

アサインされた新メンバーに施策をやる意味や背景を一から説明する手間も生じますし、企画段階から入っていないと、どうしてもただ言われたことをやるだけになってしまうケースも出てしまって。自分で考え提案していけるようなエンジニアになろう、という弊社の方針とズレてしまっていたんですね。

これまではPMのリソースが足りず、その体制を取らざるをえなかったという状況もありました。しかし、今年の夏にPMの新メンバー2名のジョインもあり、開発体制を見直すことができました。施策のタネから詳細詰め、さらに開発まで一気通貫で同じチームメンバーで進める、チーム固定制のスタートです。

変化が起きない組織は必ず衰退する

ーーどんな組織を目指していますか?

これはエンジニアだけでなく全社員に当てはまることですが、スペースマーケットでは自燃自走を大切にしています。ただ言われたことをやるだけではなく、サービス、会社の成長に取って何が必要かを自分で考え、提案し、実行する。エンジニアメンバーにも、言われたものを作るだけでなく、何のために何故作るかを考え、提案できるようになって欲しいと思っています。

そのためには個々のスキルアップも必要ですので、プロダクトチームだけではなく、フロントエンド、バックエンド、モバイルアプリ、SREと、それぞれの職種別にもチームを設けて、より専門性を深められる環境づくりも同時に行っています。所謂マトリクス型の組織構造です。スピード感と創造性をもって自律的に開発を進められる体制をプロダクトチームで、エンジニアのスキルアップやアウトプットの品質向上を職種別チームで確保するよう工夫しています。

過去、私がSIerにいた時、生産性の向上を感じたことが本当に無かったんです。こうした方がもっと効率的なのに、と思うことがあっても、これまでのやり方でがっちり固定されていて変化しようという考えが無かった。それではどうしても新しいものは生まれにくいですし、変化が起きない組織は、絶対衰退していくなと感じました。

スペースマーケットのサービスは、ユーザーも利用用途も多種多様。スペースシェアという新しい市場の中で、決まった正解があるものではありません。これを作ってくれ、という決まった仕様が降りてくるわけでもないので、自分たちで考えて、常にトライアンドエラーが必要です。そのためには、変化を恐れずにイノベーションをどんどん起こして欲しいと思っています。

今回の体制変更を機に、よりチームの中で自立的に開発ができるようになります。PM、エンジニア、デザイナーで議論しながら、今まで以上に自律的イノベーションが生まれる環境にしていきたいですね。

守りも攻めも強化し、No.1プラットフォームを次のステージへ

ーー今後、より強化していきたいことはありますか?

開発品質の向上はまず強化していきたいです。これまでは急成長を目指し、少数精鋭、スピード優先でやってきました。どんどんリリースしてちょっとバグがあっても、ベテランメンバーがさっと治して対応していたんです。しかし、上場という山を越え、サービスも拡大し社会的影響も持ち始めた中で、世の中のインフラになるためにはより品質を高める必要が出てきました。メンバーの人数も増えてきた今、開発スピードは落とさず品質を担保するために、これまでの属人化を排除した仕組みを整えねばなりません。

そのために、守りを固めるためのQA専門のエンジニアメンバーを立てたいと思っています。
現状は、開発を進めるエンジニアが実装した後、テスト仕様を考えて実施する形をとっています。そこに専任を立てることでプロダクト品質の向上を期待するのはもちろん、実装とテストを並列で進めるなど工夫ができるようになる、品質も担保し、スピードも維持できる。取り組みが進めばむしろ、全体的なリリースタイムを削減できるかもしれません。

また、攻めのデータエンジニア組織も作っていく予定です。スペースマーケットに蓄積されているデータを有効活用することで、より精度の高いマッチング体験を提供することができるようになるはずです。今はまだ構造化されていない情報を構造化し、分析することで、新たな角度からのレコメンドやパーソナライズされたスペース提案などの機能開発につなげていく。そんな新たなサービス開発に興味のあるデータエンジニアの方がいらっしゃれば、ぜひお話したいですね。

スペースシェアのNo1プラットフォームとして今も多くの方にご利用いただいていますが、土台が整ったからこそ、これからが面白いんですよ。スペースマーケットを世の中のインフラに、人々の生活を変えるサービスに育てあげたいと思っているので、できることはまだまだ沢山あります。チーム全員で、スキルを磨き、サービスを次のステージへ進めて行きたいと思います。

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齋藤さんのサービスへの想いを書いた記事もぜひご覧ください!
テクノロジーの力で、「人々の生活を一変させる」 CTOの齋藤が感じるスペースシェアの可能性
https://note.com/spacemarket/n/nc2751f676c00
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