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【卒業生インタビュー♯2】中島 佑悟さん

スペースキーを卒業したメンバーの今に迫るインタビューの2回目。今回は営業の中島さんにインタビューしました。記事の最後にはお知らせもありますので、どうぞ最後までお付き合いくださいね!


中島 佑悟さん

『CAMP HACK』をはじめとするWebメディアの広告営業として入社。広告事業の立ち上げメンバーとして、マネタイズから戦略立案と、事業の安定稼働の土台づくりに貢献。現在はLAPRAS社にて、エンジニアの採用成功に尽力する日々を送る。

nakashimayugo|note
どもー!中島です。ベンチャー畑で育ち、今はHRスタートアップで働いています。ビジネスサイドの業務に統計やプログラミングをもっと活用したいなと思ってます。メッセはこちらにお願いしますhttps://twitter.com/nakashimayugo
https://note.com/yugonakashima


スペースキーに出会うまで

-お久しぶりです。今日は卒業生として、貴重な意見をお願いします。

ほんとお久しぶりですね!よろしくお願いします。

(コロナの影響により、今回はオンラインでインタビューしました。)

-さっそくですが、スペースキーに入社するまでの経緯についておしえてください。

新卒で入社したマーケティング・PR企業で、広告営業としてキャリアをスタートしました。2年間働いた後、業務委託契約に切り替え、研修カリキュラムの作成や採用、広告プランニングなどをプロジェクト単位で請け負いながら、次にチャレンジしたいことを探していました。

そのような中でスペースキーと出会ったのは、偶然キャンプや登山をする機会があり、「アウトドアって楽しいな」と感じたタイミングだったこと。ユーザーとして見ていた『CAMP HACK』に興味を持ち、運営企業に話を聞きに行ってみると、佐藤さん(代表)と原田さん(現在はWebメディアを統括する部署の本部長)が話をしてくれました。これから広告事業に注力してやっていくというフェーズで、その事業モデルに可能性を感じ、加わることを決めました。

-広告事業のどのあたりに可能性を感じましたか?

話を聞いたときは広告事業として走り始めの段階で、マネタイズも含めて軌道に乗せていくフェーズだったかと思います。しかし、当時のアウトドアブームで広告事業は追い風だったのですが、アウトドアメーカーを対象とした広告が大半。一般商材とアウトドアをかけ合わせた広告は業界としてもまだまだ少なく、もったいないなと思っていました。

『CAMP HACK』は記事の質や知名度ともに、この点を改善できる媒体として大きな可能性を感じました。事業としての伸びしろに加えて、新しい広告体験の提案ができる媒体という2点に興味を持ったことを覚えています。

-そして、実際にどのような仕事を担当しましたか?

『CAMP HACK』などのWebメディアの広告営業です。各媒体の料金設定などの整備はもちろん、VR広告やアンバサダー施策など複数の新規広告商品を作ったり、調査やプレスリリースなどPR施策を組み合わせたりと、商品の幅を増やすことに力をいれていました。実際に受注単価も約3倍以上に引き上がり、多くのナショナルクライアントでの実績も作ることができました。

CAMP HACK VR-Field
http://hack-fields.com/toyota/

(※VR広告の一例)


アウトドアを切り口にした広告は、ニーズの数は少ないものの予算が大きいという特徴があり、商品戦略を見直したんです。少数精鋭で利益を大きくする方針に整えたということですね。その際はいろいろとお世話になりました!(当時、インタビュアーの野添と2名で広告事業を回していました。)

-こちらこそ、ありがとうございました!(……懐かしいなぁ。)そこから、転職しようかなと考えたのは、どのような背景があったのですか?

違うスキルを伸ばしたいと考えたのが一番ですね。

同じ広告営業ではありますが、前職ではPRを含めた戦略論・コミュニケーション設計をしてきたのに対して、スペースキーはWebメディアという媒体営業。前職と比べてニッチな媒体営業を核に、よりWeb広告に特化したスキルが身に付いたと実感しています。そこから、もっと幅を広げたいというところが強いですね。

-在籍時にプログラミングスクール等にも通っていましたよね?それもやはりスキルの幅を広げるためだったのですか?

それもありますが、単純に作業効率を上げたかったからというのもあります。プランニングから販売、分析と一貫してやっていたので、当然、作業も増えていきました。運用広告などは自動化もだいぶ進んでいたので、自動化できるところはしたいなと。自動化に興味があったので、例えば GASを利用して、GoogleスプレッドシートとGoogleアナリティクス、Googleスライドを繋げ、報告書を自動で作ったりしていましたね。

-あれ、すごい便利でした!途中で使えなくなってすごい困ったよ……。

あと、データ分析のために学んでいましたね。媒体ごとのキーワードの使われ方の違いなどを分析し、提案に客観性を持たせたかった。僕はあまりアウトドアしないほうだったので、自信をもって提案するためにデータが必要だったんです。

-裏でそんなに努力していたとは……。知りませんでした!


今だからこそ見える、スペースキーの強み/弱み

-現在の業務についておしえてください。

現在はLAPRAS株式会社にて、セールスマネージャーをしています。扱っているのは、自社のエンジニア向け採用サービス。既存の求人サイトではなく、オープンデータのクローリングからエンジニアプロフィールのDBを自動生成しマッチングを図るというもので、新しい採用手法として注目されているんですよ!僕はセールスマネージャーとして、売上を上げるためのマーケティング戦略からPR戦略まで、全体を考え実行する任務を担っています。

LAPRAS - AI技術で、ひとりひとりに合った新たな可能性を送り届けるサービス -
LAPRASは、すぐれた機械学習技術とクローリング技術を使い、インターネット上でオープンになっているあなたの情報を集め、あなたの「プロフィール」を自動生成します。さらなる成長の機会と活躍の場を、あなたが求める時に、LAPRASは提供します。
https://lapras.com/


-実際にエンジニア採用で実績をあげているので、いつもすごいなと拝見しています!現職のラプラスさんはどのような雰囲気の会社なんですか?

最大の特徴は、ホラクラシー型組織であること。ホラクラシーとは“役職や階級のないフラットな組織”のことで、そのため弊社には上下関係が存在しません。責任範囲が明確に決まっているので、自分の責任範囲で進めたことは、相手が例え社長であっても侵すことができないんです。各自がプロフェッショナルの領域を持っており、社内調整のようなものが発生しないのが、とても新鮮で独特ですね。

(参照元:https://hr-tech-lab.lapras.com/information/holacracy_scouty/)

-ホラクラシー型組織が成り立つってすごいですよね。

各々がプロ意識を持って取り組んでいるので、無駄な調整や待ちがないのはメリットです。一方でデメリットもやはりあって、それは自分以外の領域が全くわからないこと。通常の組織よりも、周囲の業務が見えにくいのではと思います。そういう点では、普段からアウトドアを軸にコミュニケーションがとれるスペースキーの持つ風土は強いなぁと思いますね。

-確かにそうかもしれないですね。

スペースキーの“アウトドア軸のつながり”は予想以上に強いと、改めて感じます。企業カルチャーとしてアウトドアが根底にあるから、自然とコミュニケーションがとれる。休日などに一緒に行く機会もあるので、業務とは関係ないつながりができるのも大事だと思います。

また、アウトドアという軸があるからこそ、気持ちの切り替えもみんな早かったなと。業務でうまくいかずに悩んでいた人が、気になる話題(例えばギアの話とか)になった途端に笑顔で会話に加わる。この“コミュニケーションとしてのアウトドア”は、スペースキーの一番の強みではないでしょうか。

(アウトドアフィールドではしゃぐスペースキーのメンバー。)

-当たり前になってしまうと、その魅力が見えにくいものですね(笑)。事業についてはどうですか?

事業モデルがきれいということも、スペースキーのポジティブな要素だと感じますね。「アウトドア×ビジネス」のポジショニングがうまく取れている。パイオニアとして位置していられるのは、お金にならない時代から継続してやり続けているからではないかなと思います。それがやっと花開いてきて、今がある。これから入社する人は、この土台を使っていろいろな挑戦ができるのではないかなと思います。

-なんだかすごい褒められている(笑)。逆に課題と感じる部分についてはいかがですか?

失礼かもしれませんが、比較的若い組織なのでビジネススキルや経験を持っている人がそこまで多くないのかなと。また、ビジネスで成功したい人もいればそうでない人もいて、価値観が多様に存在するからこそ、組織としてのまとまり感が弱いようにも感じました。価値観が多様化すればするほど、ビジネススタンスや社内評価なども難しくなる。そことのバランスは難しいところですよね。

-言っていることはまさにその通りで、そこが現在の組織課題でもあると感じています。


採用コンサル目線で言うと、会社成長に伴うメリットがないのも惜しいですね。資金調達をするスタートアップではないので、上場やストックオプションを目標にしてバリバリに働きたい人には刺さりにくい。今後、ビジネスモデルを組んだりする上で部長クラスが必要になった時に、そのメリットが出せないと市場では正直厳しいかと思います。そういった制度や方針を整えていくのもアリなのではないかな。

-採用に関する貴重なアドバイスもありがとうございます!参考になります。


アウトドアに関して思うこと

-アウトドア事業者という立場から離れて、心境の変化はありましたか?

心境の変化は特にないのですが、実はスペースキーを退職してから、キャンプに行っていないんですよね……。

-お、それはまたなぜ?

最近忙しかったからというのもありますけど……。スペースキーである程度のキャンプは体験できたので、達成感が得られたというか。

スペースキーに入る前まではキャンプへの憧れが強かったのですが、業務として携わる中で少しだけプロ感のあるキャンプを体験したがために、過酷な一面を肌で感じて、もうしばらくいいかなって(笑)。いやぁ、冬キャンプのあの寒さ、きつかったなぁ。

-それはちょっとわかります(笑)。

また、自分で企画して行くための経験値がないのも一理あります。スペースキーにいるときは、誰かが企画してくれてそれに参加すればよかった。今は、僕が企画して周りをアテンドする側に。そうするには負担が大きいし、そこまでのノウハウがあるわけでもないので、実現できていないですね。そう考えると、「週末キャンプ行かない?」という誘いが当たり前のように存在するスペースキーってすごい。

-もっとフィールドに行きやすくなるようなるといいなと?

それは思います。初心者にとってはまだまだ「行こうよ」からのハードルが高い。ついて行くだけなら楽しいけど、グループを牽引する人は、それなりに大きな負担がかかります。その負担を軽くしていかないと、誘う人も増えないのではないかなと。

-結局、アウトドアを始めるきっかけは「知り合いからの誘い」が大半ですからね。その上で、スペースキーに期待することはありますか?

キャンプに行くための、トータルパックを作ってほしいです。車のレンタルからギアのレンタル、キャンプ場の予約、近くの温泉、行った後のクリーニングまで全部をパックにしてほしい!今ってそれぞれの起点で情報収集し、それぞれのタイミングで予約して時間調整をして……。それが数人のグループとなったら、負担がかなり大きい。全てがまとまったプランがあったら便利なんだろうなと思います。

-それができるのが理想ですよね。

アウトドア版“診断コンテンツ”とかもおもしろそうですね!日程、人数、楽しみ方、移動時間、予算などの希望を入れると、自動でプランを提案してくれる。あとはそこから選ぶだけ。旅行とかはすでに実現していますよね。ぜひアウトドアでもやってくれると、ユーザーとして助かります!

-やるべきことがたくさんあるので、一歩ずつ前に進むしかないですね。
Laprasさんの力を借りて、エンジニアさんの採用をしながら進めていきたいです!

最後に、今後やってみたいことはありますか?

もうちょっとアウトドアフィールドに行きたいですね。現職・前職・前々職の人とか、僕を軸とした知り合いごちゃまぜでキャンプしてみたいです。楽しそうじゃないですか?

-でも、その調整はしたくないと(笑)。

はは(笑)。アウトドアって「仲間内での懇親」「婚活のように知らない人との出会い」という両極端のどちらの使い方も成立することができますが、僕はちょうどの中間に当たるようなイベントがしてみたいですね。少しずつみんながつながっているような、ゆるいつながりのネットワークで楽しむアウトドアがあっても楽しいのではないかなと思います。

-主催としてやれるよう、協力しますよ!本日はありがとうございました!


■ お気に入りのギア ■

オピネルのナイフ

自分で焼きをいれてオリジナル感を出しました。

自作したランプカバー

カバーはクラッチバッグの革を剥ぎ取り作りました。

■ お知らせ ■

「採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本」を4/16に発売しました。採用業務に特化したエンジニアリングの教科書として、採用担当者がエンジニアリング知識を学ぶためのコンテンツをまとめて解説しています。

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所属する場所は変わっても、アウトドアを愛する気持ちは変わらない。そんな卒業生を今後もお伝えしていきます。次回の卒業生インタビューもお楽しみに!

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