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32歳のベンチャー代表が今更インスタグラマーを始めた理由

起業家には日々辛いことが起きます。

辛さの度合いは事象により異なり、一日過ぎれば腹落ちするものから数ヶ月経っても頭の片隅に残り続け、考え続けさせることまで様々。

それらの困難から目を背けるのは簡単。

でもそれをやってしまったら後からツケが返ってくるし、本質的なものであればあるほど立ち向い、一つひとつ解決していかなければ意味がありません。

その時私がいつも思い出す言葉があります。

それは「問題がひとりでに解決することは絶対にない」という言葉。

これはフィリップ・マグロー著『史上最強の人生戦略マニュアル』の中でアメリカの女性人気司会者、オプラ・ウィンフリー氏が言われている言葉です。

そして今私が入っているナカヤマン。さんが主催するオンラインサロン「FACiliTY」の6月の定例会(オフラインイベント)で開催されたプレゼン大会で、まさに数ヶ月に亘り頭の片隅に残り続けたフィードバックを頂きました。

17~18世紀のフランスに存在したサロン文化を継承するオンラインサロン「FACiliTY」

初めに簡単に「FACiliTY」について説明します。

主催者はナカヤマン。さん。

ルイ・ヴィトン、シャネル、グッチ、ディオールなどのラグジュアリーブランドから、ファーストリテイリングといったマスブランドまで、幅広く手がけられる日本を牽引するトップクラスのマーケティング・スペシャリストであり、クリエイター。

ソフトバンクアカデミアの伝説の1期生でもあり、起業家からミュージシャン、漫画家、クリエイターまでネットワークの広さをそのままFACiliTYのサロンに提供し続けてくださっています。


※サロンオーナーのナカヤマン。さん

FACiliTYが他のオンラインサロンと違う点は、通常「主催者 対 参加者(1:n)」という図式である所を、本サロンは「参加者 対 参加者(n:n)」という図式を展開させている点です。
※正確にはナカヤマン。さんが全体的にフォローに入ってくださるので、「主催者 【参加者 対 参加者】【1(n:n)】」という感じ。

特にオンライン(Slack)では、サロン入会者が審査を経ると自分の好きなチャンネルを立ち上げて、そこでは日夜参加者同士でファッションだけではなく、アートや健康、AI、宗教についてなど様々なテーマについて議論が交わされています。

ちなみに17~18世紀のフランスでは各地で小規模~大規模の様々なサロンが誕生し、フランス文化の発展に大きく寄与しました。そのスタイルがまさに「参加者 対 参加者」という図式であり、性別や年齢、社会的身分等も関係なく自由闊達に議論が交わされました。

当時のサロンは、刺激的な主人(Inspiring Host)が主催し、その下に集まる人々の集いでした。その主人に当たるのがナカヤマン。さんであり、サロンの本当のコンテンツは集まった人々であるというのがFACiliTYの哲学です。

当時のサロンを継承しオンラインを駆使する事で更に進化させているのがFACiliTYです。

このサロンは「新しい価値観を持つ次世代の育成」もテーマとなっており、サロンオーナーのナカヤマン。さんの参加者に対する育成も魅力の1つ。

ナカヤマン。さんが「お金を儲けの為のサロンではない」と断言する通り、月額料はたったの500円。この月額料500円というのも、申込みはクラファンサイトの「CAMPFIRE」で行うのですが、CAMPFIREが最低限設定を必須にしている下限の500円です。
加えて月に1回のオフラインイベントも参加費は無料というから驚きです。

FACiliTYの詳細や入会方法などは本ブログの末尾にリンクを張っておきますので、興味ある方はそちらを御覧ください。

「食い物にするなよ」とフィードバックを受けたプレゼン大会

FACiliTYでは月に1回渋谷にあるCAMPFIREの本社の大会議室でオフラインイベントが開催されます。

そのオフラインイベントにおいても、サロン参加者がその回のホストとして内容を企画することもでき、テーマに応じた様々なゲストが登壇されます。

そして2019年6月の回は「プレゼン大会」。

この企画のホストを担当したのはナカヤマン。さんで、テーマは「FACiliTY版ソフトバンクアカデミア」でした。

ソフトバンクアカデミアで実際に行われている形式で、自分の事業にフィードバックをもらえるという実践的な企画です。
しかも審査員は以下の通りソフトバンクアカデミア1期生を中心とした方々。

ビジネス系メディアやご自身の書籍で名を馳せるビジネスマンが揃い、豪華絢爛とはまさにこのこと。

主催者であるナカヤマン。氏 5cream1ouder Inc. Los Angeles CEO
http://5cream1ouder.com/
生駒 祐一氏 テラスマイル株式会社 代表取締役
https://www.terasuma.jp/company-info
伊藤 羊一氏 ヤフー株式会社 Yahoo!アカデミア 学長
株式会社ウェイウェイ 代表取締役
https://about.yahoo.co.jp/info/company/
鎌谷賢之氏 RIZAPグループ株式会社 執行役員 経営企画本部長
https://www.rizapgroup.com/about/management/
源田泰之氏 ソフトバンク株式会社 人事本部 副本部長
林要氏 GROOVE X 株式会社 代表取締役
https://groove-x.com/about/
柳瀬将良氏 PayPay株式会社 事業推進室 室長
https://about.paypay.ne.jp/


※審査員の皆さまがプレゼン後にフィードバックする様子

私はまだ本サロンに入ったばかりでしたが、これほどの方々にフィードバックをもらえる機会、起業家として出場しないわけにはいきませんでした。

プレゼン大会に出場できるのは3名のみ。
しかし、自分が出たいと思った時は既にキャンセル待ち。しかも2番目のキャンセル待ち。
だけど心のどこかでこのプレゼン大会には絶対出れると思う何かがあり、実際に出場することができました。

私以外のプレゼンターはファッションAIを展開するニューロープの酒井氏と、アートシンキングで個性の光る世の中の実現を目指すBulldozerの尾和氏。


※プレゼン待ちの出場者。左から酒井氏、保坂、尾和氏

それぞれのプレゼン内容は割愛し、結果だけいうと惨敗でした。
自分の配点は忘れてしまいましたが、点数までしっかり出るプレゼン大会でしたが私が最下位。

スタートアップのピッチは審査員が変われば評価が変わるもの。
だから結果自体にあまり意味はなく、重要なことはどのようなフィードバックをもらうことができ、それをどう「変化」に繋げていけるかということ。

しかし、今回はソフトバンクアカデミアの第一期の方々が審査員であり、これまでに様々なビジネスモデルを見られてきた方々。

正直、結果自体にも目を向けられずにいられませんでした。

結果を踏まえ「ダメなのかな」という想いはよぎりました。思いっきり凹みもしています。

肝心のフィードバックですが、この時一番胸に引っかかり続けたのはサロンオーナーであるナカヤマン。さんのフィードバック。

具体的な言葉は忘れてしまったのですが、要はインスタグラマーを活用したビジネスモデルに対し、「若い女の子の感性と努力を食い物にするなよ」ということ。

その説明として、ファッション業界のキャリアが長いナカヤマン。さんはこれまでに何度も「感性に優れた若い女の子が何人も登場した時にムーブメントが起こること、その後にビジネス側にいる大人がそれを利用して収益を得ようとしてきたこと」を話されました。

彼の見解としては「若い子の感性をガソリンに事業を考えること自体は悪ではない。しかし若い感性に頼るのであれば、その時の収益リターンだけではなく、その子たちのキャリア形成に寄り添う義務が大人にはある。それができなければ唯の搾取だ。」ということでした。

もちろんその気はありませんが、そう言えないこともないし、その通りかもと思いました。
加えてその子たちのキャリア形成まで寄り添いなさい、と言われたのは自身の大事な視点の欠如を指摘されたようで不甲斐ない気持ちで一杯になりました。

そして彼女らの気持ちを少しでも理解しないといけないよな、と考える日々が始まりました。

何度か言われたことに蓋をして、また思い出して、また蓋をして、、、。

もちろんナカヤマン。さんのフィードバックに対する様々な対応の仕方があります。

しかし、私のリーダー像として、リーダーは行動で示せということを大事にしていますが、そもそも彼女らの気持ちをもっと理解しなければいけないのではないか、という想いがありました。

冒頭のオプラ氏の言葉の通り、問題がひとりでに解決することは絶対にないのです。

結局、自分がやらないとその方々の気持ちはわからないと考え、ファッションだけ投稿していくインスタのアカウントを作成し、活動を始めました。

8月中旬のお盆真っ只中からのスタート。

撮影は暑いし、撮り方もよく分からないし、編集も大変だし、片手間で出来るような事ではないと知りました。

最初の撮影は当たり前ですが全然上手く撮れません。上手くなるまでは失敗の連続。記念すべき1枚目の写真はこちら。


想像とは全く違う写真でした。写真は暗くてコーディネートは見えないし、ポーズも不自然で気持ち悪い。

でもこういうことの一つひとつが大事なんだと自分に言い聞かせ、その後も撮影とインスタを研究する日々が続きました。

試行錯誤を続け、差別化を図る意味でも編集にも力を入れて、最終的に仕上がったスタイルがこちら。




モデルが本業ではないので、大目に見て頂きたいですが自分の中で発信して良いレベルにまでなんとか昇華することができました。

初めて2ヶ月ほどですが、今は1,000フォロワー弱。正直もっと簡単にフォロワー数伸びると思ってました。

今インスタで活躍している人たちがどれだけ大変か、実際にやってみることで少しずつわかってきました。

その「わかってきたこと」はKITEKUというサービスを設計していく上で非常に重要です。

改めてそのことに気がつく機会をもらえたことに感謝しています。

ちなみに私のインスタアカウントはこちらです

それから審査員の皆様のフィードバックのお陰でピッチスキルも向上し、何をどう伝えていけばよいのかを知ることができました。

おまけ話ですがその後、地元山梨にて開催されたピッチ大会に出場し、ビジネス始動部門にて「最優秀賞」を受賞し、全部門で1社しかもらえない「アントレプレナー賞」という栄誉ある賞も頂くことが出来ました。


この山梨のピッチ大会でも受賞者のコメント話しましたが、ピッチの結果は結果でしかなく、優勝したからといって事業の成否とは殆ど無関係です。

優勝することで出資者が現れた、サービスを世間に知ってもらえ採用応募者が増えた等の間接的なメリットはあります。

しかし、本質的なサービス自体にはピッチの結果は全く関係ありません。

価値あるものはピッチ大会を通じてどのようなフィードバックをもらうことができ、どう変化に繋げられたかの1点です。

改めて自分にそう言い聞かせています。

最後に本ブログの読者に吉報です。

あれだけの豪華な審査員の前でプレゼンする機会をくださったFACiliTYが2019年11月末に第2回目のプレゼン大会を開催するそうです。

ピッチは基本起業家が中心となりますが、会社勤めの方でも一流の審査員のフィードバックは非常に勉強になりますし、そのような方々と繋がれる貴重な機会となります。

しかも若い方にチャンスを与えたいというナカヤマン。さんの意向で25歳以下のピッチ希望者には最大2名の大人サポートがつくそうです。つまりプレゼン未経験の方でも自分の想いを提案の形まで持って行ける、プレゼンの入門にも最適な形を導入するそうです。

今回は審査員の方々を強調して綴りましたが、FACiliTYにはソフトバンクアカデミアで優秀な成績を残している方々や、上場企業の代表、ミュージシャン、クリエイター、インフルエンサーの方など多種多様な方が入会しています。
ちなみに最年少参加は現役高校生ですので、学生の方々も成長の機会しかないFACiliTYをチェックしてみて下さい。

メンバーが増えれば増えるほど、「参加者 対 参加者」のFACiliTYは面白くなります。興味ある方は以下のページから詳細確認と申込みが行なえます。

↓FACiliTYの詳細と申し込みはこちら↓

ナカヤマン。サロン “FACiliTY”ソーシャルメディアの時代は「個」の時代です。組織でなく「個」を起点にチームを組み、大きなアウトプットを生む時代。そんな時代community.camp-fire.jp

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