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加藤翼 縄張りと島

Smappa!Group にインターンに来ているSです。

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今回は東京オペラシティ アートギャラリー「加藤翼 縄張りと島」

会期:2021年7月17日(土)~9月20日(月)
写真撮影:可能
入場料:一般1200円[1000円]・大学、高校生800円[600円]・中学生以下無料([]内の料金は各種割引料金)*予約なく入館可能

同時開催の「収蔵作品071 ㅤ夏の風景:寺田コレクションの日本画」「project N 衣川明子」もご覧になれます。


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加藤の作品は、自然災害、都市開発、環境破壊などで地域のコミュニティが解体の危機に瀕するなか、人々が自発的に参画し、一体となって何かを実践することの意義を提示します。新型コロナウイルス感染症のパンデミックという今日の状況下において、また、国家や国民の二極化が世界的に危惧されるなか、加藤の作品は、分断や対立を超えた協働作業や連帯による可能性をあらためて気づかせてくれるでしょう。ㅤ
作家にとって美術館での初個展となる本展は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって延期された東京オリンピック・パラリンピックの開催期間とも重なります。ワクチン接種や供給の問題など、パンデミックが露呈したさまざまな格差や分断のさなか、本来は国民の連帯や一体感を醸成するはずのオリンピック・パラリンピックについても、その開催をめぐって賛否が大きく分かれました。異なる意見や立場をどのように捉え、私たちは前に進むべきなのか。本展が、こうした問題解決のためのささやかなヒントになることを願っています。1

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空間に入ると会場は薄暗く展示作品の映像が巨大な木造の骨組みのような構造物の前に明るく映し出されている。

会場を進むと作品と作品の音が重なり、交差しまるでセッションのようにそれぞれの作品が共鳴していく。ㅤ

奥に進むと土が敷かれておりその上に無造作にスピーカーが置かれている。

大きなモニター内に映し出されている映像は2017年に制作された≪Underground Orchestra≫という作品でアメリカ・ノースダコダ州にあるスー族のスタンディングロック居留置で撮影されたものである。

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スピーカーからは動物の鳴き声と鈴の音色が聞こえている。

清らかに鳴り響く鈴の音色は私たちに安らぎを与えてくれるが相反してこの鈴の音を奏でているのは石油パイプライン建設によって住処を追われたプレーリードッグたちなのである。

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また日本人にとって鈴の音は神社などで見かけるように神聖なものと結びついている。そう考えると鈴の音とともに聞こえるプレーリードッグの鳴き声は人間の傲慢さにより消えていった者たちの嘆きの声のように聞こえた。ㅤ

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また鈴の音には「邪なるものを払う力」や「心を引き付ける力」があると考えられてきた。2 地中に空いた穴から恐る恐る顔をだし鈴の音をプレーリードッグが響かせるたびその音は私たちへの呼びかけであると同時にこのような弱者を追いやる環境の改善を求める声なき声であると感じる。

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このかつて草原だった場所に移動し無数に空いた地面のくぼみを開け以前とは異なった風景に変えたプレーリードッグの行動はパイプラインの建設賛成・反対というデモを行いこのように弱者を追いやる人間への自然からの警告やデモといえるのではないのだろうか。

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私たちは知らず知らずのうちに無意識に何かを犠牲にして生きている。

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そして私たちはその犠牲の上に成り立ち、生きていることを忘れてしまう。

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誰かが生きやすいということは今日の世の中では誰かが生きにくいという言い換えができる。

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世界は人間だけでは成り立たないこと、独りよがりでは生きていけないことをどうして私たちは忘れてしまうのだろうか。

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自然と共存していくこと、その中で私たち人と人も互いのことを分かち合い、思いやりながら多角的な視点を持ってともに歩んでいくことが必要だと感じた。ㅤㅤ

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1. 加藤翼縄張りと島東京オペラシティアートギャラリー2021/09/02アクセス ( http://www.operacity.jp/ag/exh241/ )

2. 婦負の開祖伸延喜式内杉原神社 神社と神道の豆知識「鈴」について2021/09/02アクセス(http://www.cty8.com/sugihara/trivia07.html

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