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【週刊SMAPPA!】4.30

いつのことだったか忘れてしまったので、これは4月のいつかの話ということでご容赦いただきたい。


#urauny dinner @WHITEHOUSE新宿


新宿ホワイトハウスで行われているurauny dinnerに伺った。


弊社事務所から徒歩10分ほどの場所に、ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズの活動拠点として知られ、ネオ・ダダのリーダー吉村益信の住居でもあった「新宿ホワイトハウス」がある。ここは、以前にもお話したとおり、2021年4月より、限定パスポート制の新たなアートスペース「White House」としてオープンし話題の場所だ。

今回のイベントというか、uraunyさんの個展「urauny dinner」の概要をChim↑Pomリーダー卯城竜太さんの言葉から引用させていただく。

近年のuraunyは、ヒトの体液を蒸留し、フェロモン化した液体のベイプ「Human taste vape」、uraunyにとってネット感のあるオンライン上の素材(音楽、映像、画像、テキスト)を業者にメール添付し、その情報の読み取りから精製された香水「internet parfum(Eau_de_Toilette)、1つの香水が数時間ごとに、幼児期から老齢期までの体臭に変化する「AI parfum(Eau_de_Toilette)」、そして2020年5月に秘密裏に開催された招待制の展覧会「ダークアンデパンダン」で発表された、摂取型作品⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎など、他人の身体に介入する作品を作り、不気味なほどひっそりとそれらの発表を続けてきました。
本作 「urauny dinner」もまた、予約制レストランとして観客の体内にアプローチするプロジェクトとなります。ここで提供される料理の素材は、無添加の有機食材などを使用した市販薬や化粧品です。
シアバター100%のリップクリーム、蜂蜜など粘着性のある糖類のみで作られた脱毛クリーム、海藻類だけで作られたローション、有機食材由来のマウスウォッシュや歯磨き粉、涙に限りなく近い無添加素材の目薬……などなど、「食品として出回ってはいないが、食べられる商品」です。


私たちが日々肌に塗るもの、目、鼻から摂取する市販薬や化粧品の、そのテクスチュアや香り、稀に味までも(薬用目薬が苦いこととか)を知っているはずであるが、それらがまるでガストロノミーの名店「エル・ブジ」のような少し不思議な美しいビジュアルであらわれる。私が選んだのは白が印象的な一皿。

ほのかな香りも非常に良い。

しかし一口舌にのせると、「これは食べ物ではない」という私の概念が、私を苦しめた。
見た目が美しく、食べ物らしくあるがゆえに、完食できないかもしれないと悟った自分への罪悪感がすごかった。これまで生きてきた社会での「~らしさ」といういわば洗脳は、あちらこちらに眠っていて、自分で見つけることすら難しいものだ。

まだ会期が続くので、詳細に書くのは控えるが、チェーン店であれ、コンビニであれ、どこでもそれなりに満足できる私にとって、食をめぐる非常にストレスフルな体験だった。(そしてもちろんその体験をして良かったと思う)

今回の個展の本筋ではないが、ある、大変な光量を放つもの、に、新宿区ではあまりお目にかかれないようなワイルドな虫たちが集っていたのも面白かった。



#コロナ禍の素材 @一刻

「SDGsという言葉を最近よく耳にしますが、コロナ禍で感染拡大防止に使われる透明のカーテンはポリ塩化ビニールなんですね。」

という話から、内装を担当してくださったMari Shimazakiさんはプレゼンをはじめた。
前後それぞれ分けると承知していたはずなのに、はっとさせられた。

その会議で、もともとあった建物の古材を活かすこと、この時代を象徴するビニールを内装の素材として使用することが決定された。

そこからはもう、現場のきよちゃんとプロのまりさんにおまかせし、ビニールの色はグリーンになった模様。

そんな折、また全然別のところで新しい言葉を知り、はっとさせられる。

環境に配慮した、またはエコなイメージを思わせる「グリーン」と、ごまかしや上辺だけという意味の「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた造語に「グリーンウォッシュ」という言葉があるそう。
サービスや商品に関係のない「緑」の画像の使用や、何の根拠もない「認証済み」「エコ」「省エネ」などの表現、頭に小さな疑問を抱えながら、心が擦り切れる感じのするアレ、グリーンウォッシュっていえばいいんだ。

一刻のグリーンがそれを狙ったのか、狙ってないのかはわからない。
しかし古材とポリのグリーン、これが不思議となかなか落ち着くし、クリーンかつ妖艶な空間に。

路面店の「一刻」の2Fに位置するアートスペース「デカメロン」では4月30日から小山渉さんの「心臓が動いている The Heart is Beating」が開催。

コミュニティスペース「一刻」、屋外スペースではノンアルコールカクテルやコーヒーを提供しています。展示のあとはカフェとして、内装にも注目しながらご利用ください。



#000T KABUKICHO(クロティ カブキチョウ)

弊社でサービス以外の"モノ"を本格的に売るのは初めてではないだろうか。

千駄ヶ谷の白無地Tシャツ専門店「#FFFFFFT(シロティ)」の仕掛け人であり、白Tハンターの夏目拓也さんとの共同事業として、弊社が「#000T(クロティ)」こと黒無地Tシャツ専門店を運営する。

Smappa!Groupの2021年は、チャレンジの年だ。
新しいビジネスにどんどんチャレンジしていく。ドメスティックに、ファンタスティックに。

チャレンジングの中で、積み重ねてきた私たちの強みである嗜好のサービスの価値をかけ合わせていくことができれば、と願う。

オープン初日には黒いTAIYAKIが...!めで鯛!
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