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やっぱり、作るのって、楽しいですよ。


撮影・編集 石谷岳寛


歌舞伎町で40年の歴史をもつ美容室「Backstage.AZ」。
運営をSmappa!Groupが引き継いで3年が経ちます。

80年代のディスコブーム、90年代から現在にかけてはスナック、バー、キャバレーなど社交飲食業が盛んな繁華街、さらに現在では海外からの注目も集める観光地として変化し続けている歌舞伎町。
かつては歌舞伎町にも銀座のクラブのような高級クラブが数多く存在し、華やかで魅力ある夜の街の象りを担っていました。

高級クラブから学ぶこと。

現在、歌舞伎町にある高級クラブの数は年々減少しています。いわゆる「大箱」と呼ばれるクラブはなくなり、数名のホステスを抱えるクラブは10軒程度残っているくらいです。
紳士淑女が集う大人の社交場。 けれど、銀座ほど気取ることのない親しみやすい接客をする歌舞伎町のクラブは長年多くの人の人生に学びや彩りを与え、愛され続けています。

最盛期、1日に130名以上ヘアセットを利用するお客様がいたBackstage.AZも現在では1日に30人程度。

このまま歌舞伎町の高級クラブの歴史が途絶えてしまえば、歌舞伎町という街の魅力である「奥行き」を失います。なぜならば、コミュニケーションが簡略化されつつある現代において、昭和から平成、令和と時代を越えて愛されてきた古き良きクラブの文化は、忘れがちな礼儀やマナーを再認識させてくれる存在だからです。

そんなクラブのママさんの出勤前のヘアセットをするBackstage.AZで働く美容師たちも、「巻き方、挨拶の仕方、仕事に向き合う姿勢など、お客様であるママさんたちの細かい指摘で人として、美容師として成長したことも多い。」と語ります。


「ママさん」を輝かせるヘアメイクには技術が必要。

例えば、着物に合う和髪のセット。
和髪の技術を持っている美容師は需要の減少と共に少なくなり、継承する若手もなかなか増えません。

2000年代からヘアメイクが台頭し、クラブで働く若い女性たちは今どきのヘアスタイルをするようになりました。しかし、そんな若い女性たちの中にも「いつかママさんになったときは和髪で出勤したい」と和髪にあこがれを抱いている方も少なくありません。

Backstage.AZで勤続30年になるスタッフは、両親の葬儀の日でも「お客様が待っているから」と休むことなく出勤するほど、お客様に対する責任感を持って働いています。
そして、節目節目はもちろん、東日本大震災のような社会全体が不安に陥ったときには、お客様であるクラブのママさんたちと手紙のやり取りをし「一緒に頑張りましょう」と互いを鼓舞しあいました。

歌舞伎町という街で働き続け、仕事に対しても街に対しても愛情と誇りを持つスタッフたちは、これからの時代を担う若者が受け継ぐべき生き様を体現しています。

それはクラブのママさんも同様です。

人と人との繋がりを大切に、お客様に対する細かな気配りを惜しまない。
そんな、長年歌舞伎町という街で働き続けている人々を応援していただければ幸いです。

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美容師歴20年以上、今も現役でクラブのママさんのヘアセットをしているベテラン美容師による、マンツーマンの和髪講習を開催しております。

※マンツーマン指導のため、要予約

開催日程:毎週月~土曜日
時間:①13:00~/②15:00~ ※所要時間2時間
費用:1回 6000円
講習内容:和髪基礎2パターン
持ち物:ウィッグ・クランプ (お持ちでない場合は応相談)
場所:Backstage.AZ
東京都新宿区歌舞伎町2丁目22−1 ホテルシェーナ 2F

ご予約は、お電話【03-3209-9821】or DM からお願いいたします。
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