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ゴミ拾いするホスト、それ僕です。

Smappa!Group
ホスト事業部 ゼネラルマネージャー
/夜鳥ノ界リーダー
MUSASHI

僕たちが活動している、夜鳥ノ界について書こうと思います。

夜鳥ノ界は歌舞伎町をメインに活動しているゴミ拾いのボランティア団体です。
メンバーはSmappa!groupのホスト達、約16年活動しています。

発起人である弊社会長の手塚マキから引き継ぎ、現在では僕がリーダーを務めています。

[写真] たぶん2007年頃の記事


そもそも、なんでホストがゴミ拾いするんだ?と思いませんか?

本来ホストは、お客様にひと時の夢を見せる仕事、非現実的空間を演出する仕事です。
綺麗なスーツを着て、気取ってシャンパンを飲む。これが僕の思っていたホスト。

それなのにゴミ拾い。。。リアル。めんどくさい。

実際のところ、僕もリーダーになるまでそんな風に思っていました。
これから店で精一杯輝くのに、その前にゴミ拾いをやるなんてめんどくさいなぁ。
汗掻きたくないなぁって。

リーダーを引き継ぐことになったときも、正直なところ僕が出場していた全国のホストの総選挙大会でのイメージアップのためでした。たぶんそうでした。

そこから約4年経ちます。
月に1度という少ない活動ですが、今でもこうして続けられているのは、僕なりにこの活動を通じて得られるもの、感じられるものが確かにあったからです。


活動を通じてスタッフと交流できる。

夜鳥ノ界には、その月に入店した新人ホストに参加してもらっています。

現在ホスト事業部は6店舗140名ほどのホストが在籍。

事業部全体をマネジメントする立場になり、決まった店舗に属さない僕は、この活動の日に初めて対面する従業員も多く、彼らと交流できる数少ない場になっています。
仕事の話をしたり、ご飯の約束をしたり、歳が一回り下の若手達と楽しい会話をしながら活動しています。


ポイ捨て抑止につなげたい

夜鳥ノ界が発足した16年前に比べたら綺麗になった歌舞伎町ですが、それでもまだまだポイ捨てがあります。僕たちが活動している最中でも目の前で路上喫煙する人もいます。
僕たちの活動を目にした人が、ポイ捨てを躊躇ってくれたらいいなという願いがあります。


外見も中身も磨いていきたい

ホストは外見も大切なんですけど、中身がかっこよくなくてはいけないと思うんです。
繕った格好良さってメッキと似ていて、いつかは剥げてしまうんです。


ゴミ拾いをすることで、まず自分がポイ捨てしなくなる。
誰かがポイ捨てしていたら注意するようになる。

小さいことですが、こういうところから中身を磨いていきたい。かっこよくなりたい。
仲間にそうなってほしい。そんな願いもあるんです。


これらが僕が活動を続けている理由です。

この活動は賛否両論で、褒めてくれる方もいれば、夢を見させるホストがそういうことをしないでほしい、という声もあります。

どちらもとても正しい、もっともな言葉です。
それでも僕は活動を続けたいと思います。

自分たちが働いている歌舞伎町。輝くための舞台になる歌舞伎町。
そんな歌舞伎町を綺麗にしたいし、自分達も中身からカッコよくなりたい。カッコつけたい。

この気持ちがより多くのホスト達に届き、様々な垣根を越えて一緒に活動することができたら、ホスト業界がもっとかっこよくなると思うんです!!

イケメンたちが昼間は街の清掃活動をし、夜はシャンパン片手にキラキラ輝く。

なんて面白い街なんだ、歌舞伎町。


■■(編集後記)■■
最後までご覧いただきありがとうございます。
夜鳥ノ界は、2004年の新潟県中越地震への寄付をきっかけに結成されました。会長 手塚は 当時、「寄付すれば目立てるんじゃないかという下心があったから、どうせイロモノに見られるだろうと思っていた」そうです。しかし、被災地の皆さんから感謝され、"良い行いをすれば、人はしっかり目を向けてくれるんだ" "自らの職業を卑下していたのは自分自身だったのだ"という気づきから、身近な社会貢献活動をと結成されました。夜鳥ノ界だけではなく、グリーンバード歌舞伎町チームのリーダーも弊社の従業員が務めています。この町、この町の人とのつながりとともに、じっくり成長していく。そんな会社です。

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