開発奮闘記~AWSのコストマネジメントを自動化するサービス「AIRz」
AWSのコスト削減クラウドサービス「AIRz」 そのサービス開発に関わるスタッフの日々の奮闘を書き連ねます。。
https://blog.airz.jp/
AWSコストマネージメントサービスとしてのAIRzの開発を進めるにあたり、
既存のAWSコスト管理サービスを知る必要があります。
今回は予算に対してアラートを設定できるなど、コスト管理の1ツールとして
AWSが提供している「AWS Budgets」について調査してみました!
★AWS Budgetsの機能
①コスト、使用量、予約率および予約のカバレッジに基づいたカスタム予算設定
②実際の値または予測値に対して警告する予算アラートの設定
大きく分けて上記2つがAWS Budgetsの機能のようです。
それでは、1つずつ掘り下げていきましょう。
①コスト、使用量、予約率および予約のカバレッジに基づいたカスタム予算設定
AWS Budgetsでは以下の予算を設定することが可能です。
・コスト予算
・使用量予算
・RI使用率予算
・RIカバレッジの予算
各予算を設定することで利用を計画的に進めることができます。
また、予算を設定することで以下の情報も確認することができるようになります。
・利用計画が予算額および無料利用枠の制限にどれだけ近いか
・RIの使用量などの最新の利用状況
・予想請求額および予測使用量に基づいた月末までに発生する課金額
・使用済みの予算額
これらはAWSのサービス、リンクしたアカウント、タグごとなどいろいろなものに関連付けられた単位でコストを追跡できるため、使いこなせれば利用状況の把握やコスト管理の手助けになることは間違いなさそうですね!
②実際の値または予測値に対して警告する予算アラートの設定
①で記載した内容に対してアラートを設定することが可能です。
予算アラートは最大10個のメールアドレスと、1つのアラートにつき1つのAmazon SNSトピックに送信できます。
実際の利用状況が設定されたしきい値に達すると、各予算の期間に対し、それらの予算ごとに1回のアラートが通知されます。
予測使用量に基づいたアラートも設定可能ですが、AWSが予測を作成するために約5週間の使用量データが必要となるため、過去の使用状況の情報が十分に得られるまでは機能しません。
上記①②から、AWS Budgetsは計画通りの利用を進めるためだけではなく、
リアルタイムに近い形での利用状況観察にも適していると言えそうです。
新AIRzではAWS Budgets同様に予算に対してリアルタイムに近い形でアラートを設定できたり、利用状況を把握できる機能が搭載されます。
また予算のしきい値を超えた原因となるサービスを特定し、報告する機能も搭載予定です。
より詳細に「痒い所に手が届く」コスト管理サービスとしてAIRzをご利用いただけるように開発中ですので、リリースを楽しみにお待ちください!
参考資料:
https://aws.amazon.com/jp/aws-cost-management/aws-budgets/
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/aboutv2/budgets-best-practices.html
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/aboutv2/budgets-managing-costs.html