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「副業社員には、“重要度は高いけど、緊急度は低い業務”が向いている」副業社員で変わる企業の未来vol.2 イベントレポート

働き方改革により、企業が副業を解禁する動きが相次いでいます。

ひと昔前の副業は、生活費を確保するための“小銭稼ぎ”というイメージが先行していましたが、いまはキャリアアップや自己実現などポジティブに捉える動きが主流に。ひとつの企業にとどまらず、自らのスキルと経験を武器に複数のキャリアを切り拓くーーそんな働き方が当たり前になるかもしれません。

しかし一方で、企業側は副業・兼業者を受け入れるノウハウがないため、「どのような人を採用したらいいのか」「どんなタスクを任せればいいのか」「コミュニケーションはどのようにとればいいのか」と懸念を示しているのも事実。

そこで株式会社シューマツワーカーは、11月7日(水)、フリーランスや副業で営業活動をしたい人材と企業のマッチングサービス「kakutoku」を運営しているカクトク株式会社 (旧社名:株式会社Nitlon)と共同で、イベント「副業社員で変わる企業の未来vol.2 〜シューマツワーカー / kakutokuを使った即戦力人材の活用術〜」を開催。

各社の提供しているサービスを利用している企業「株式会社POL」「BizteX株式会社」「ロボットスタート株式会社」の3社を招き、副業社員の活用術について語っていただきました。

松村:まずはそれぞれ自己紹介からお願いいたします。

左から株式会社POLの渡辺氏、株式会社BizteXの袖山氏、ロボットスタート株式会社の望月氏、カクトク株式会社 (旧社名:株式会社Nitlon)の満田氏

渡辺:みなさんお疲れさまです。株式会社POLの渡辺と申します。弊社のビジョンは「研究者の可能性を最大化する」ということで、研究課題領域をテクノロジーを用いて、研究者の課題を解決する事業をおこなっています。

サービスはおもに2つで「LabBase」と「LabBase R&D」というサービスをやっています。前者は理系学生と彼らを採用したい企業の人事をマッチングさせるダイレクトリクルーティングサービスで、後者は産学連携の共同研究のマッチングプラットフォームになります。

いま、役員を含めて社員が13名。副業の方が20名くらい、あとは学生のインターンが100名くらいいて。けっこう変わっている組織かなと思いますので、今日はそのあたりを話せたらと思います。よろしくお願いいたします。

袖山:BizteX株式会社CTOの袖山と申します。弊社では、RPAというサービスをSaaSで提供しています。RPAでは、お客様のバックオフィス系の業務を自動化するウェブサービスを提供しています。エクセルのデータをウェブに転記するような単純作業を自動化するというものです。

会社には2017年の4月にジョインしました。いま正社員は25人、副業社員やフリーランス、アルバイトを合わせて10人ほどいます。

望月:こんにちは、株式会社ロボットスタートの望月と申します。ロボットスタートという会社は、ロボットに関するさまざまな情報を提供している会社です。わたしが編集長をしている「ロボスタ」というメディアではロボットやスマートスピーカーなどの情報を発信しています。月100万PV以上獲得していて業界内では知名度がそこそこあるサイトかなと思っています。

弊社では、広告サービスなども提供していて副業社員の方にも手伝ってもらっています。会社組織は、15名から20名ほど。外部のライターさんも入れて50名ほどいます。今日は副業社員についてなにかしらお話しできればと思います。

満田:こんにちは、株式会社Nitolonの満田と申します。弊社は営業のフリーランスと企業をマッチングさせるプラットフォーム「kakutoku」を提供しています。ユーザーは副業(複業)、フリーランスあわせて2,000名ほど登録がいます。

利用していただいている企業さん側は、BtoB向けのスタートアップ企業とか、大手企業の新規事業を担う部署とか、外資系で国内進出をねらっているところとかを中心に利用していただいています。“副業”でいうと3名くらい。パラレルキャリアの“複業”やフリーランスでいうと15名くらいいる会社です。

まだまだ試行錯誤中ですが、現状わかっていることなどをお話できればと思います。

スキルが高い副業社員の存在は、正社員のモチベーション向上にもつながる

松村:さっそくなんですが、最初の質問です。「副業社員を活用するメリット」とはなんでしょうか。実際になぜ副業社員を活用しようと思ったのか、というところから教えていただきたいです。

渡辺:実は私もPOLには社会人インターンで、副業として関わり始めて、結果ジョインしたという形でした。僕は、メリットしかないなと思っています。その理由は3つあります。1つ目は私のように採用へつながるというところ。実際に働くので本当にフィットするか、お互いがわかります。

2つ目は、1つ目とも関わってくるんですが、ジョインを決めるためのリードタイムがめちゃくちゃ短いということ。イケてる人って、スタートアップで働きたい人が多いのか、その場で決まる確率が結構高いです。

3つ目は、採用につながらなくても、お互いが熱量持って仕事に関われるので、会社のファンになってもらえる。そういう方々が僕たちの知らないところで会社のことをすごく褒めてくれてたりするんですよ。

袖山:うちもメリットはいくつかあると思います。ひとつは社員にはないスキルをピンポイントで持っているというところ。去年のはじめのころは社員が6人だけで、マーケティングやデザイナーがいないという課題がありました。だから立ち上げのときは副業社員の方にピンポイントでその業務をお願いしていました。

2つ目は、コスト面。スタートアップはコストをいかに抑えるかが重要。社員を採用すると完全に固定費になってしまうので、そこを抑えて優秀な人材を採用できるのが副業社員のメリットかと思います。

3つ目は、渡辺さんがおっしゃっていたように採用につながるという点。業務へのフィット感や会社の文化を理解してもらえるかというのは、いっしょに働かないとわからないですよね。

望月:わたしも2つメリットはあるかなと思います。1つ目は、今もお話ありましたが、モチベーション高く請けてくれるところです。よくよく考えてみたら、自分の仕事では飽き足らず、平日の夜や週末を使って副業をする方は、チャレンジングな心があるということですよね。そういった熱量の高い方々と働けるというのは、会社的にすごく助かっています。

2つ目は、副業社員の方はすでに誇れるスキルを持っているので、非常に戦力として役立っているところです。スキルに自信がないと副業ってしないと思うんです。僕らはシューマツワーカーさんから副業社員を3名受け入れてるんですが、すごいスキルが高いです。これまでに派遣社員の方やモチベーションの高い若い社員を採用して育てようと思っていたんですけど、なかなか難しかった中、即戦力という意味でもとても助けて頂いています。

松村:熱量の高い副業社員に社員が触れ合うことで、社員のモチベーションも上がるというメリットはありますね。

渡辺:我々もそこは狙っているところでもありますね。社員が副業社員のプロフェッショナルなスキルを吸収させて頂いたり、社内にノウハウを展開してもらったり。

また、社員のマネジメント力を向上させることも目的にしています。副業社員の方のマネジメントは簡単なことではありません。でもあえて採用することで、既存メンバーのマネジメント力の成長の場を創れると思っています。つまり、組織課題としても機能しているイメージですね。

松村:副業社員を紹介している側としてはどうですか?

満田:優秀な副業社員を入れて、営業の組織を1から作りたいという企業からのニーズがあります。そういうところは、マネジメントや営業戦略などができるスキルの高い副業社員を採用しています。

副業社員には、“重要度は高いけど緊急度の低い業務”が向いている

松村:実際、副業の人にはどうやって指示出しをしてますか? “いつ”、“どういうツールで”、“どんなこと”をお願いしているのか教えてください。

渡辺:弊社はエンジニアやデザイナー以外に営業や新規事業開発担当など、いろいろな副業社員を受け入れているんですけど、そこでいうとケースバイケースですね。ひとりひとり相談して決めてます。リモートで成果を出せる人もいれば、対面の方が効率のいい人もいるので。

望月:うちはエンジニアにはプロジェクトに入ってもらって、密にコミュニケーションとりながらガッツリ動いてもらっていますね。デザイナーには、社内で優先順位を決めてから発注しています。

袖山:うちはエンジニアの場合なんですけど、社員もふくめて緊急度重要度マトリクスというのを使っていて。そこで重要なのは、「緊急」ではないけど「重要」なもの、かつ「工数が適切」なものっていうのもあらかじめピックアップして副業社員の方にお願いしています。

例えば緊急なものをアサインすると対応できなかったり、工数が多すぎて想定していた期日に間に合わなかったりと合ってないですよね。そういうことに気をつけています。

松村:僕も自社サービスの話をするときは似たような説明をしていますね。副業社員に緊急度の高い作業は向いていないです。だけど、スキルも熱量も高いから複雑だったり高レベルな作業はできるんですよね。だから、やりたいけどやれてない業務をお願いすることは向いているんです。

たとえば、あるアドテクの会社は社員が70人くらいいて、エンジニアもたくさんいるんです。で、クライアントサイドの開発は売上にすぐ直結するんで対応するですけど、一方で営業側から声のあがる自社の管理画面の改修や修正に手が回っていないんですよ。そこの対応をすれば作業効率があがると企業もわかってるんですよ。

でもお客さんの開発対応でいっぱいいっぱいになってしまう。そういうときに副業社員を活用していただいて自社サービスの開発を進めているところもありますね。

袖山:LPがまさにそうですね。プロダクトには社員が対応して、LPには副業社員のデザイナーにピンポイントで契約して対応してもらうことがあります。

松村:営業をお願いするときはどのような感じになるのでしょうか?

満田:ビジネスサイドの場合は、ミッション型というか工数はどれくらいかかるかを話し合ったうえで契約をしています。たとえばアポ取りだけなのか、アポイントからクロージングまでやるのか、またはマーケがとってきたアポイントに行ってもらうのか、など。どこからどこまでの業務を副業社員にお願いするのかは弊社が握っていますね。

松村:じゃあ、最初にどう握るかが結構大切なんですね。

満田:そうですね。あとは実際に進めていってから、商材知識を上げるために、密にコミュニケーションをとってもらったりして、ほぼオンタイムで企業と連携を取ってます。

松村:じゃあゴールだけ握って、あとは状況を見て適宜変わってくる感じなんですね。

副業社員は、本業との両立が課題

松村:では、最後の質問なのですが、副業社員を採用する際に気をつけていることはありますか?

望月:そうですね。人というよりは、コミュニケーションでの注意点はありますね。本業のある方々なので、本業が忙しいと副業に手が回らないということも出てくるんですよ。プロジェクトがこれくらいの工数かかるなと思っても、突然「今週忙しいから時間が取れません」と言われることもあります。なので、開発やデザインをお願いするときはそのあたりのリスクも考えないといけない。

松村:本業忙しい人に副業は難しいですよね。

渡辺:うちは3つ注意していることがあります。1つ目は先ほどお話した正社員の副業社員に対するエントリーマネジメントです。ここがブレるとお互い不幸になるので、オープンで誠実なコミュニケーションします。

2つ目は正社員と副業社員を分けて考えないこと。我々は雇用形態や役割問わず、ミッション/ビジョンやバリュー、戦略やOKRなどは、徹底的に浸透するようにしています。だからこそ、高い熱量で関わってくれるんじゃないかなと思っています。そこを理解してもらうことに、かなり工数を割いていますね。

3つ目は、タスクの切り分けを細かく設計しています。具体的にどう工夫しているかというと、パフォーマンスが、コミュニケーション量に依存しないタスクを振っています。

情報のキャッチアップとか、既存のメンバーと都度確認し合わなくてはいけない業務だと、副業社員はパフォーマンスを発揮しづらい。マーケティングやウェブのデザインなどの業務を依頼することが多いですね。営業も商品とターゲットさえわかれば、わりとお願いしやすいかなと思うので。そのあたりの切り分けはとても注意しています。

松村:営業職で、副業社員に向いている人にはどのような特徴がありますか?

満田:やっぱり、昼間もコミュニケーションを密に取れる人ですね。もちろん、時間の融通のきくフリーランスの人は向いています。ただ、就業規則に縛りがあまりないフレックス企業を導入している企業が増えてきたのでそういった方も活躍していただいています。

松村:ふだん営業の正社員をやっていて、空いている時間にシューマツワーカー の仕事をしてくれている人がいるんですけど、その人の会社は完全に裁量労働型なんです。リモートワークだからどこで働いていてもいいし、何時に働いていてもいいんです。成果さえ出せばいいという特殊な会社の人なんです。

エンジニアも結構自由ですよね。たとえばメルカリさんも、ちゃんと本職の仕事で成果を出していれば、昼間に抜けて副業をしてもいい。だから、本業がどのような就業規則なのかも大事ですね。

ではお時間となりましたので、ひとまず会を終了いたします。本日は貴重なお話をありがとうございました。

改めてみなさん、拍手をお願いします。

(会場拍手)

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