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LINEを辞めてリッチメディアに入った理由

こんにちは。リッチメディアの吉原です。

LINE株式会社で約4年半、代理店様向けセールスと広告商品の企画・開発を担当し、2017年2月にリッチメディアにジョインしました。

『部長ブログ』第二弾ということで、今回は中途入社の私から見た「リッチメディア」という会社について、LINEを辞めた理由とともにお話したいと思います。

※第一弾ではリッチメディア新卒入社の本部長、中(なか)が、創業初期から今に至るまでを、自分の経験とともに語っておりますので、まだご覧になっていない方はこちらもご覧ください。

「なんでLINEを辞めたの?

リッチメディアでの新卒面接の際や、前職でお世話になった方々に必ず聞かれる質問です。

リッチメディアの選考時でさえ、「ねぇ、なんでLINE辞めてうちなの?ほんと?」と疑われるくらいで、LINEという会社・サービスの影響度はすごいなと改めて感じています(笑)そんなLINEを出ようと決めたエピソードを、簡単にお話しします。

皆さんは『スポンサードスタンプ』というLINEの広告商品をご存知でしょうか。無料のスタンプといえば、イメージが沸くかもしれません。私がLINE(当時NHN JAPAN)に入社した当初は、今のような規模のプラットフォームではありませんでした。スポンサードスタンプをご提案しても「1回1000万円!?冗談でしょ?」と苦笑いされることもしばしば。

私自身、スタンプの面白さは理解していましたが、1000万円は驚くよな…と、自社商品の価値に疑いを持っていたのが正直なところです。その1年後、スポンサードスタンプの販売価格は数倍にまで跳ね上がりました。気になる販売状況はというと、なんと販売開始1日ですべて売り切れる状況にまで成長したのです。当時の私には、その未来を予想することはできませんでした。

手前味噌ですが、IT業界の商品知識や企画力には結構自信がありました。売れる・売れないの判断くらいは付くと思い込んでいました。しかし実際のところは、自分の狭い経験に囚われ、それを常識と勘違いし、勝手に自分の思考や行動に制限をかけてしまっていたことに気が付き、猛省したものでした。そもそも、常識というのは人の想像が付くレベルのこと。『新しい常識や慣習を創る視点』が私には足りなかったのです。

その後、LINEがプラットフォームとして急成長し、私自身も経験を重ねる中で、『まだ世の中にない、人をワクワクさせるサービスや商品を生み出したい』という気持ちがふつふつと湧いてきました。

LINEの中でも、そういったチャンスを頂くことはできたかもしれません。しかし強力なLINEという屋根の下ではなく、自分の価値をもう一度ゼロから見直し、試したい。そんな想いから退職を決意したのが、2016年のことです。



「今得られるものより、未来予想図に熱くなれるか」

突然ですが、会社を選ぶときに皆様は何を重視していますか?

「自分が成長できる環境で…」ということを言う人は多くいますが、14年ほど仕事をしてきて、重要なのはそこじゃないなと思っています。もちろん、成長意識や環境は大事なことです。しかし、自分の成長をゴールにセットしてしまうと、色々な弊害が発生してしまいがちです。

例えば、(自分が勝手に)無駄だと思うことをやらずに経験を狭めてしまうため、想像できる範囲の中でしか成長ができない。また、自分への甘えが出て、環境のせいにしてしまう、など。環境が変わって結果が出なくなるのであれば、それは実力ではありません。※これに関して、元プロ野球選手の里崎智也さんがパソナキャリア「はたラボ」のインタビューでも非常に良いことをおっしゃっています。

会社が求めているのは過程や成長ではなく、『結果』です。会社が求める結果に紐付かない成長は、どれだけ努力したとしても、残念なことに評価にならないのです。

重要なのは、お客様にどんな価値を提供したいのか。どんな世の中にしたいのか。そんな会社が目指す未来予想図に共感・熱狂し、結果にコミットし続けること。その中で、不足分を補いながら成長すること。成長は目的ではなく、プロセスなのです。

転職活動中、自社のビジネスの優位性を語り、私に何ができるかを聞く会社は多くありました。しかし、夢を語り、夢を聞かれたのはリッチメディアだけでした。

リッチメディアは「可能性を世界で最も開花させる」ことを謳い、「美容・健康の悩みを少しでも解消し、前向きな毎日を提供する」という世界を本気で創ろうとしているのだ…。私はこの未来予想図を一緒に描いて見たいと思い、入社を決めることにしました。

「経営視点という魔物に苦悩する日々」

入社から半年ほど経ったとき、商品企画部の部長を任せてもらうこととなりました。商品企画部では、下記4つによる売上拡大が主なミッションとなっていました。

① 営業が販売する広告商品の構築

② 販売効率を高めるための商品リバイス

③ 販売チャネルの開拓

④ 効果改善運用による顧客満足最大化

私は、この範囲で基本的に何をしても良い権限を委譲されていました。羨ましいと思いますか?いいえ、これが当時の私にとって地獄の始まりです(笑)

他のベンチャー企業は分からないのですが、リッチメディアでは、部長にもなれば、かなりの権限を委譲され、加えて『経営視点』を求められるようになります。

この『経営視点』というのが、当時の私にとっては魔物のような存在でした。

まずこの『経営』が何たるかがピンとこない。様々な書物やWeb上の記事を読んで、頭では分かるものの、経営会議に出れば話が毎回噛み合わない。新卒以来でしょうか。分からないことが分からないという最悪な状態。何を求められ、何をすべきなのかが全く分からないといった感覚でした。

そのズレを早く解消し、成果につなげるべく、部の果たすべき役割やKGI/KPIの設定、アクションプランなどを寝る間も惜しんで考え、社長や上長に壁打ちする日々が約2ヶ月間は続きました。

私が指針を示せていない状態ですから、当然部の成果は上がらず、メンバーのコンディションも最悪な状態になってしまう始末。私のことを心配してくれる人も多数いて、本当にありがたいと感じる反面、メンバーの成長機会を私自身が奪ってしまっている事実に、とにかく申し訳なさとやるせなさを強く感じていました。

「必要なのは資質ではなく、やり抜く力(=GRIT)」

苦悩の日々も2ヶ月に突入したある日、社長の坂本にこんなことを言われました。

坂本「よっしー(私のニックネーム)、部下を思うことは大事なこと。ただ、経営において重要なことは結果。そのために必要なら、組織自体も変えていいんだよ。計画にしても、今いるメンバーがやりたいこと、できることをベースに考えすぎていてない?」

私「(ぐぬぬ…確かに!)」

会社の成長のために、どうすれば最短で最大化できるかを考える。こんな当たり前すぎることですが、私にとってはものすごい気付きでした。

「私はメンバーの成長軸にウェイトを置いて考え過ぎていたのか…。」

今まで曇っていた視界が嘘のようにクリアになり、その後すぐに指針を設定し、結果を出すことができました。

今思い返して見ると、私が一歩上の視点を持てるようになってきたのは、坂本の言葉が理にかなっていたからだけではありません。情熱を持って、粘り強く日々考えぬけていたからこそ、ピンと来たのだと思っています。

成功するために大切なのは、優れた資質よりも『やり抜く力(※GRIT)』だと言う言葉を思い出し、身を持って体感した貴重な経験でした。※GRITについての詳細は、logmiの記事をぜひご覧ください。

この経験を元に、採用時やメンバーと向き合う際、このGRITを持ち合わせているかを重視するようになりました。このGRITですが、2つの重要なポイントがあると思っています。

まず、1つ目に『熱狂させる未来予想図』自体が存在すること。未来予想図自体に熱狂できなければ、継続的な努力が続かないためです。

そして2つ目として、『失敗を許容する文化』があること。私も実質2ヶ月間は成果を出せずにいました。いつ降格でもおかしくありません。ただこの努力をし続ける人間にチャンスを与える、一緒に可能性を開花させる。まさにそれ自体がリッチメディアという会社です。

リッチメディアに興味を持っていただけた方は、私たちの『未来予想図』に一緒に熱狂できるか、そして苦難があってもやり続ける努力を惜しまない『GRIT』を持っているか、ぜひ一度確認していただけると嬉しいです。

私は、そんな人達と一緒に働きたいなと思っています 。



「不器用だったからこそ、育つ環境が創れるはず」

最後に、これからについてなのですが、商品企画部の部長として、スポンサードスタンプと並ぶくらいのユーザー/クライアントに価値が返せる商品開発をしつつ、LINEを辞めたときの想いである『人をワクワクさせるサービス』も創り出していきたいです。また、より大きな未来予想図を描いていく上では、『〇〇のプロ』と呼べる人達を社内に増やしていかなければなりません。

そのためには、熱狂できることやチャレンジできる場を増やし、その人のキャリアを作って行ける会社にしたいと考えています。不器用な私は、色々なところで立ち止まり、悩んできた回数も人一倍多かった気がします。だからこそ、想いはあるが何かうまく行っていない人の気持ちを理解して、道筋を作ってあげられるのではないかと考えています。※単なるお節介にならないように気をつけます(笑)

今後、PRとしても、リッチメディアの取り組みをどんどん発信していきます。

そういったものもご覧になっていただき、一緒に医療・美容の未来予想図を描ける方々とお話出来る機会があれば、嬉しく思います。

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