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~机上の空論ではなく、今の課題に向き合う~ SEQSENSE member interview #7


今回はロボティクスソフトウェアチームに中途で入社した桐林の社員紹介ブログになります。ロボットを作り始めたのは小学校時代。その後アカデミックの領域で一貫してロボットの研究開発に携わってきた桐林がなぜSEQSENSEに入社したのかインタビューしていきたいと思います。


-自己紹介をお願いします
ロボティクスソフトウェアチームの桐林です。現在はロボティクスエンジニアとして開発全体における課題の切り分けや整理と共にソフトウェアの開発を行っています。過去の経験からメカ・エレキ・ソフト等を分野横断的に見ることができるため、ロボット全体の改善に向けた橋渡し的な役割を果たしています。


-学生時代の経験を教えてください
高校卒業後は、知人のご縁もあり千葉工大に進学しました。元々は東工大に進もうと考えていたのですが、ロボットの研究開発を行っている千葉工業大学・未来ロボット技術研究センター(Institute Future Robotics Technology Center, Chiba Institute of Technology:略してフューロ、fuRo)の所長である古田さん、室長の先川原さんから「うちに来たら、楽しいと思うよ」と勧めて頂き、進学することに決めました。実際に大学ではロボットの研究開発を行う部活とfuRoの手伝いとしてロボット製作をしておりました。その後、ロボットの研究をさらに深めていきたい、もっと動かす側を経験してみたいと考え、制御やソフトに携わることができる東北大学の永谷研究室(現東大)に入りました。そこでは災害対応ロボットの研究開発に携わっていました。

永谷研究室は今ある課題をロボット技術で解決することを重要視しており重要視しており、ここでの経験がエンジニア人生に大きな影響を与えたと思っています。実際に「ちゃんと動くロボット」を作るということがモット―の研究室でした。

東北大での博士課程終了後は、同研究室でポスドク(博士研究員)として研究を継続し、有線給電ドローンの開発に携わりました。開発したドローンは建設機械を遠隔操縦するために空撮することが目的でした。ドローンが自律移動する際は通常はGPSを使いますが、橋の下や崖の下などGPSが信用できないところではこのような技術を使うことはできません。そこで過酷な環境下でも自己位置推定できる方法を考えました。また有線給電するドローンのハードも0から作り、それらが動くためのソフトウェアの開発までも全て行いました。ここでの経験が幅広い技術に精通するきっかけの一つになりました。


(開発した有線給電ドローン。建設機械の上部に設置されている。)


-なぜSEQSENSEに入社を決めたのでしょうか
東北大ではImPACT(革新的研究開発推進プログラム)というプロジェクトが最後でしたが、それが落ち着いてきた時にSEQSENSEでロボソフトの開発をリードしていた渡辺 敦志さんに声をかけて頂きました。渡辺 敦志さんとは「つくばチャレンジ」という移動ロボットを実環境で自律走行させる技術競技会で初めて知り合いましたが、その後も永谷研究室で研究することになったりと深い繋がりがありました。

もともとはSEQSENSEの事業内容に興味があったわけではないですが、机上の空論ではなく、今の課題に向き合える。そういう点でSEQSENSEのやっていることは自分のやっていきたい方向性にマッチしていると思いました。

ずっといろいろな開発を続けていく中で、エンジニアが御用聞きになるという辛い現実にも直面してきましたが、大手ディベロッパーと協業して警備ロボットを開発しているSEQSENSEの立場であれば、御用聞きではなくパートナーとしてビルそのものをよくしていくことができるため、その点も魅力的に映りました。ビルそのもののあり方にまで意見を出せるSEQSENSEであれば根本的な課題解決に向き合えると感じました。


-現在取り組んでいることを教えてください
今やっている仕事の内容はロボソフト開発の領域です。実用できるロボットを作ろうとすると気にしないといけないことが多いですが、細かく色々な問題が散っている中で、それを丁寧に拾いながら一つ一つ解決をしていっています。ロボットはメカ・エレキ・ソフトと高度な技術が複雑に絡み合っているため、全ての問題を拾いあげていかないと、クオリティーの高い実際に動くロボットを作れないからです。課題解決のスピードをあげるため、問題切り分けや課題特定のための仕組み化にも取り組んでいます。使えるものを作るという視点にたったときに使いにくい部分を見つけ出して、ロボットの動作確認を地道に行ったり、全体最適化を実行しています。


-自身の専門領域はどのようなところですか
専門は何なのかと聞かれると困りますが、聞かれた時にはロボットを動かすことが専門という表現をしています。分野横断的に俯瞰できることを強みと思い、例えばソフトでやってもいいこと、ハードでやってもいいことをどう線引きするようなことが得意です。そのような判断をするときには安全にロボットを運用することを最優先として考え、安心して使ってもらえるロボットシステムとして仕上げることを意識しています。


-今後の目標について教えてください
自分は基本的には流されていくタイプの人間です。長期の目標をかかげるのが苦手ということもあり、人生においてあまり自分で意思決定してきていないんですね。その意味でいうと、問題解決の話ではないですが、エンジニアはずっと続けたいと思っています。いつまでも現役のエンジニアでいられるようにインプットを怠らず、これからも努力していきたいです。

ロボットはまだまだ無限に可能性があると思っており、会社としては人を楽にする、幸せにするロボットをつくっていけるといいのではないかと思います。現在様々な警備以外の市場の調査もしていますが、人手が足りなくて困っている方々が世の中には山のように存在しています。少しでもそうしたひとたちを救えるよう実用的な「使えるロボット」を開発していきたいです。


-最後に候補者の方に向けたメッセージをお願いします
弊社のキーワードはロボットの実用化です。ロボットのリリースから1年経過しましたが自分で言うのもなんですが、想像以上にちゃんと動いています。これだけのロボットシステムをより良いものにしていくというのはなかなか他でできるものではありません。ロボットシステムの開発をしたい人には非常にオススメな環境なので自らの技術を世の中に貢献するために還元したいという方は是非門を叩いて欲しいです。

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