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まだ誰も手がけたことのないまったく新しいプロダクト。

「新しい」は、難しい。

浄化槽ってご存知ですか?普段は目のつかないところに身を隠し、人知れず生活排水を浄化してくれる健気な装置です。下水道が整備されていないエリアに人が居住する場合、必ず必要になるこの装置は、地下に潜っていることがほとんど。埋めるために地面を掘る工事が必要になるため、その分の工期、コストが発生していました。モバイルスペースの特長は、なんといっても設置スピードの早さ。そのスピードをさらに早めるために、浄化槽さえもモバイルできるようにするための開発が、私たちのミッションでした。モバイルスペースの新たな可能性を広げる意味でも、期待のかかったプロジェクト。入社前に、そのプロジェクトについて話に聞いていただけに、いざ自分が開発に携わる部署に配属になったときは、ものすごくワクワクしました。「新しいことに挑戦したい」そんな野望を胸に入社した私にとって、まさにぴったりの部署。でもその時の私は、このプロジェクトの大変さを、これっぽっちも分かっていなかったんです。



「新しい」は、面白い。

プロトタイプが出来上がるまでは、本当に長い長い道のりでした。一番苦戦したのは、こう配。上から下に流れる水を、地上へ送り出さなければならない。ポンプの機能を新たに追加するために、悪戦苦闘しました。図面を引いて、部材を決めて、いざ試作品が出来上がっても、今度は実用化へ向けた新たな戦いが待っていました。浄化槽は地下に埋めるもの。その固定概念を覆す訳ですから、行政にもお伺いをたてなければなりません。柏市役所をはじめ、ほうぼうの市役所に話を伺いました。市役所に出入りするエンジニアなんて、あんまり聞かないですよね。でも苦労の分だけ、他では味わえない貴重な体験をさせてもらっています。一部では実用化も進んでいるものの、今もなお試作段階。4つ目の試作品を設計中です。ゼロから自分で図面を引いて、設計開発に携わった製品なだけに、かならず製品化にこぎつけたい。誰にも負けない強い気持ちを持っています。新しいことへの挑戦に、苦労はつきもの。でもその先に、まだ誰も味わったことのない達成感があると思うんです。


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