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社内新規事業提案イベント優勝者の事業立案プロセスを大解剖!

「新規事業に興味があるけれど、何から始めればいいんだろう?」
「社内新規事業ってどうやって立案するんだろう?」

そんな疑問を持たれたことはないでしょうか。

本記事ではこれらの疑問にお答えすべく、RPAホールディングス新卒採用人事の飯田が、弊社の社内新規事業提案イベント『THE OPEN』で優勝された岡屋さんにインタビューをしてみました。
新規事業立案に至ったきっかけから提案を行うまでのプロセスを徹底解剖します!


『THE OPEN』とは、RPAホールディングスグループ全社員に応募資格があり、RPAホールディングスの役員メンバーなどが審査員となって定期的に開催している社内新規事業提案イベントです。
過去の『THE OPEN』についての記事はこちらをご覧ください。

では、さっそくインタビューしていきましょう!!

Q.今回THE OPENに参加しようと思ったきっかけは何だったんですか?

【岡屋】
実はテスト的に開催されたTHE OPEN vol.0を観覧し、私も出たいなとウズウズしていました。
※THE OPENは2020年11月に『THE OPEN Vol.0』をテスト開催し、その様子をYouTubeで社内にライブ配信していました。

そもそも私が中途社員として、現在所属しているリーグル(セールスアウトソーシング事業を行うRPAホールディングス子会社)に入社した理由は「”事業を作れる会社”で働きたい」という理由でした。

しかし、ジョインして日が浅かったこともあり、「リーグルでの目標をしっかり達成できる状態になったら『THE OPEN』に出たいなあ」ぐらいに考えていました。

ただ去年バズったClubhouse(音声SNS)を利用している時に、著名な経営者に事業案の壁打ちをする部屋があって、学生や主婦の方々が果敢に壁打ちに挑んでいる姿を目の当たりにして、「私もすぐにやらなきゃ」という気持ちが高まり、次の瞬間には応募していました。

なんだか、クラブハウスがきっかけと打ち明けるのは少し恥ずかしいですね。。。

【飯田】
いえいえ、恥ずかしいなんてことはないですよ!弊社の選考を受けてくれる学生の中にも「30歳になったら事業に挑戦したい」と自分でブレーキをかけている方がいますが、どんなことがきっかけであれ、挑戦したい時に挑戦する方が良いと僕も思っています。仮に失敗したとしてもその失敗から学べる事の価値が大きいですし、自分に何が足りないのかを早いうちに気づけた方がこれからの仕事にも良いですもんね。

Q.昔から事業を作ることには興味があったんですか?

【岡屋】
4年程前、CMクリエイターとして世界的な賞も受賞されているADKの方が講師を務めるワークショップに参加したことがきっかけですね。

その内容は様々で

  • 世の中の流れについて
  • 本質的な価値とは?

など本業では学べないインプットが多く刺激的なワークショップでした。
一方、当時の本業では大手人材会社の代理店で広告営業をしていたのですが、ワークショップで事業を作ることについての学びが深まったことで、このままでは事業を作る力がつかないと感じることが増え、モヤモヤが募るようになりました。

そのモヤモヤを払拭すべく、テクノロジーを活用した事業に関わりたいと転職活動に踏切り、「知恵とテクノロジーで新しい事業を創造し個性が輝く楽しい時代に進化するという」ミッションを掲げているRPAHDに魅力を感じ、転職を決意しました。そして約1年を経て現在に至ります。

Q.エントリー後はどのようなことしてました?

【岡屋】
最初はLGBT向けのサービスやADHDの方の課題解決、料理事業、生理痛の課題解決事業等、幅広く色々なテーマを考えていました。

『THE OPEN』では参加が決まるとRPA HD内のビジネス経験が豊富なメンバーがメンターとして付いてくれて事業案のブラッシュアップをサポートしてくれます。私にはRPAテクノロジーズ事業責任者の笠井さんとオープンアソシエイツ事業開発ディレクターの大和田さんがメンターとして付いていただけました。お忙しい時間の合間を縫って毎週メンタリングを実施していただき、自分の考えが及んでいなかった部分、また新しい視点の意見を下さり、毎回とても勉強になりました。

■笠井 直人-RPAテクノロジーズ 最高執行責任者
2014年ビズロボジャパン株式会社に新卒入社。RPA ソフトウェア「BizRobo!」の導入支援や、RPAを活用した事業開発に従事。現RPAテクノロジーズ株式会社の最高執行責任者。2016年、一般社団法人日本RPA協会委員に就任。

■大和田 将平-オープンアソシエイツ 事業開発ディレクター
アプリ・WEBにおけるキャラクタービジネス、スポーツビジネスの新規事業立ち上げやグロース運用を10年ほど実施。現在はオープンアソシエイツ株式会社のおいてRoboRobo事業の立ち上げと推進に従事。


【飯田】
RPAホールディングス内の別の子会社のメンターがついてくれるのは事業作成において大変心強いですね!メンター陣とのメンタリングを経てどのように事業を決定していったのですか?

【岡屋】
お二人に今考えている複数の事業案を提案したところ、「なぜ岡屋さんがそれをやりたいのか?」という事をまずは深掘りされました。その後、市場規模、今やるべきタイミングであるのかどうか?等、メンター陣の経験から来る様々なご意見を頂きました。
そして、フェムテック市場の世界的な成長と自分自身のことを振り返って過去女性の多い職場で働いていた経験から「産後女性」にフォーカスしたメンタルケア事業を立案する方向性が定まりました。

【飯田】
なるほど!
なぜ自分がやりたいのかを振り返って決められたんですね。
これは事業を作るうえでとても大事な観点だと思います。私自身も過去に「なんか流行ってるし」「あったら良さそう」ぐらいの軽い気持ちで考えた事業は作る途中で気持ちが乗らなくなり頓挫しましたね。
「”事業”に投資するのではなく”人”に投資する」という事をおっしゃている投資家の方もいるぐらい「なぜ自分がこれをやりたいのか」という観点は大事ですね。

Q.おおよそのターゲットとやりたいことが決まった後は何をしたんですか?

【岡屋】
RPAホールディングスの事業の作り方の根底には「リーンスタートアップ」の考え方があります。需要につながらない製品やサービスをただの思い込みから開発してしまう際に発生する「ムダ」を省くための考え方ですね。なのでそもそも自分が考えている事業を求めている人がこの世界にいるのか、自分の妄想ではないのかという事を検証するために色々な人に聞き込みをしました。必要最低限でかつ市場に求めれているMVP(小さなレベルの試作品)をまずは作ることを今は直近の目標としています。
前職の育休復帰をした3人の知人や幼稚園の先生、アンケートも含めると130人ぐらいに聞きましたね。
実際に関東に住んでいる友人夫婦の家に泊まりに行って詳しくヒアリングをしたりもしました。

【飯田】
130人!かなり短期間で多くの人にヒアリングをされたんですね!
実際にヒアリングをしないといけないと分かっていても、どうやったらいいかと手が止まっちゃう人もいると思うので、具体的にどうやってヒアリングを行ったのか教えて下さい。

【岡屋】
SNSや知人の伝手など、使えるものは使い、頼れるところには頼るっといった感じです!

  • LINEで知り合いのターゲットになりそうな人全員にメッセージ
  • facebookのメッセンジャー経由でターゲットになりそうな人全員にメッセージ
  • instagramで産後のことについて投稿している人にDMを送る

多くの方にヒアリングの依頼をしていると共感して下さる方もいてくれて、その方が代わりに拡散してくれたりもしました。前職の副社長も拡散してくださいましたね。感謝しかないです。。。

Q.課題が見えてきて、解決策を考えるときには何をしましたか?

【岡屋】
解決策を考えようと思った時に少しつまずきましたね。。。
「事業計画ってどう作るんだっけ?」「プロダクト作成のプロセスってどうなってんの?」と自分が今までやったことがない分野だったのでまずは本をめちゃくちゃ読みました。

【サービス作成について】
・女性市場攻略法 生活者市場予測が示す広がる消費、縮む消費

【起業について】
・リクルートの すごい構“創"力 アイデアを事業に仕上げる9メソッド
・新規事業開発スタートブック
・キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論

その他にも図書館にこもって復職や産後鬱、女性鬱に関する本などを読み、色々な知識をインプットしながら事業計画を作りました。
また、既存サービスでの代替手段も調べまくりました。調べていく中で自分がやりたい事と似ているサービスを見つけたりして絶望したというか、そりゃ競合もいるよねという事に気づきました。それらのサービスでも手の届いていない解決策を考える上で競合調査は大事だなと思います。
解決策も固まってきて、そこからはメンターに、解決策に対して顧客が動くか、あったらいいではなく、なくてはならないというものになっているかという部分を壁打ちしながらブラッシュアップしました。

【飯田】
有益な本紹介!amazon kindleでポチりました(笑)
これこそまさにやってみて分かる部分ですよね。事業を作る上で何が自分に足りないか痛感して、それを埋めるために前進できる。頭の中でこんなサービスあったら良いだろなーと妄想だけしてても気づけない所ですね。

Q.ピッチ資料の作成段階では何をしましたか?

【岡屋】
まずは自分なりに作ってみましたね。94スライドぐらい作ったと思います。。。
途中で何を伝えているか分からなくなったり、そもそもピッチは5分なのに測ってみると12分だったりと端的に自分の事業を他人に伝える難しさを感じました。
メンターの方に何度もロープレに付き合っていただきなんとか12分から5分まで縮める事ができました。
また録画したプレゼンを、前職の人やブライダルやアパレルに努めている方、大学の友人に送りつけてFBをもらいました。

【飯田】
プレゼンを録画して送りつける!その行動力凄いですね。

【岡屋】
やっぱり誰が聞いても理解できないとダメだと思います。、
「ホントに儲かるのか」「解決策がよく分からなかった」など様々なFBをいただけたので送りつけて良かったです。結局3回以上スライドを作り直してピッチに登壇することになりました。

Q.いよいよイベント当日!いかがでしたか?

【岡屋】
めちゃくちゃ参考になる意見をいただけました。
基本皆さん投資家目線でフィードバックをいただけるので、私がフェムテック市場の成長予測5兆円というデータをスライドに入れていたのですが、「良いように言ってるけど本当に儲かるのか?レッドオーシャンなの?」というような問いや「アプリがあって、それをどうやって顧客に知って・使ってもらうの?」というマーケティング施策の甘い部分を突かれたりしてとても勉強になりました。

イベント後の現在はOPEN VENTURESの石井社長に壁打ちに付き合っていただきながら、引き続きメンターの方にもアドバイスをいただいて、RPAホールディングスの高橋社長へのプレゼンに向けて準備をしております。
AIの技術的な質問に関してはAI事業開発部の遠藤さんに相談して、マーケティングに関しては広告代理店事業を行っておられるセグメント社の平岡さんにも相談にのってもらいながら進めています。
社内に各分野に関する専門的なアドバイスをくれる人がとても多く、経営層のメンバーも積極的にフォローして下さるので、とても助かっています。

Q.最後に今回参加してみての感想と、次回開催に参加検討されている方にメッセージをお願いたします!

【岡屋】
将来事業を作りたいという目標があった中で今回「えいやっ」と参加してみて、何がどれだけ足りないのかという事が身に染みて分かったことは大きな収穫でした。
また、兄弟会社の笠井さんや、大和田さんにメンターとしてついていただき、それぞれ別の確度からFBをいただけたのはとてもありがたかったです。
ピッチ前の2週間ぐらいは睡眠もほとんど取れずでしたが、自分自身がここまでこれたのは、アンケートを拡散して下さった方や、アドバイスをして下さった方など、協力して下さった皆様のおかげだと思っています。

自分の経験から世の中に対して違和感を感じた事があるなら参加したほうがいいと思います。
絶対に皆さんもにも何かしらその人特有の感じる課題があると思います。また、挑戦することで得られる学びがとても豊富なので、早いうちに挑戦してもいいのかなと思います。

ありがとうございました!

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