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ベンチャーキャピタルからReproエンジニアへ 会社の成長のために僕ができること

ゲームプログラマーを志して来日した台湾出身のSDKエンジニア、李承益(リ・チェンイ)。モバイルゲーム制作会社からベンチャーキャピタルに転身という異色の経歴を持つ彼が転職先として選んだのはRepro株式会社。「今後のReproの成長において重要な役割を担いたい」と語る李の情熱のルーツに迫ります。

「やりたいことは早くやらねば」 親友を亡くして固まった渡日の決断

僕がプログラミングをはじめたのは中学時代。自分でホームページをつくりたいと思ったのがきっかけでした。そこからPCの自作にもハマりました。僕が生まれ育った台湾ではPCの部品が手に入りやすく、自作PCに関する雑誌があるくらいはやっていたんです。

その後も興味はプログラミングから離れず、C言語、Java、Linuxを独学で身につけました。大学は理工系の情報学科に進みました。その頃はちょうどWebの転換期。HTTPSもまともに普及していなかったWebはビジネス利用としてまだあまり期待できないと感じた僕は、ネイティブプログラミングの方ばかりを勉強していました。

周囲はというと、とにかく大学院まで行って半導体関連の企業に入るというのが勝ちパターンでしたが、僕はそこにピンときませんでした。

将来について悩みながら兵役へ。ちょうど兵役に従事にしている頃、僕の高校時代からの親友が亡くなりました。彼とは将来ゲームを一緒につくろうとよく語り合っていた仲でした。

人間はあっけなく死んでしまうもの。やりたいことは早くやらねばーー

大学入学前から漠然と抱いていた「ゲームプログラマーになってみたい」という夢を後押しされたような気持ちになり、渡日を決意しました。

当時の台湾は、ゲームをつくりたくても勉強できる環境が整っていませんでした。オンラインゲームははやっていても、目先のお金儲け目的ではない、ゲームのつくり込みができるような会社がなかった。日本に行けば、ゲーム領域においてトップレベルの会社に入れるチャンスがある。

もともと日本のアニメ、ゲーム、漫画が好きだったからか、日本に渡る前には日本語能力試験1級を取得するまでになり、無事日本の大学院へ進学しました。

仕事、金、人生。考え方を180度変えたのはベンチャーキャピタルでの経験

大学院を卒業後、就職したのは念願の大手モバイルゲーム制作会社でした。

実際に働きはじめてみると、アセットデータの配信システムをひとりで設計・実装・テストを行なわなくてはならないという苦行が待っていました(笑)。

苦労と努力は報われ、手がけていたゲームは大ヒット。自分が考えてた仕組みでゲームが動き、それをたくさんのユーザに使ってもらえるというのは本当にうれしかったですね。

ただ、そのゲームのヒット以降のモバイルゲーム競争はIPの獲得戦となっていきました。開発プロジェクトも肥大化しがちになり、いちエンジニアとしてゲームデザインの意思決定に参加し、創意工夫を発揮する余地が狭くなってしまったんです。

ところが転職しようと思っていたとき、当時の上司から子会社のベンチャーキャピタルに行ってみないかと勧められました。

「一人前の技術力を身につけた今、次のステップとしてビジネスの視点を手に入れてもう一本成長の軸をつくってみたらどうか」

上司からのアドバイスにしっくりきた僕はベンチャーキャピタルに移り、投資先の会社の技術顧問として、エンジニアの面接を担当したり、技術的な助言をしたりしていました。

ベンチャーキャピタルでの経験は僕の金と人生に対する考え方を180度変えるものでした。

それまでのゲーム開発経験は、基本的にリリース後の数カ月間で勝敗が決まる戦いでした。そんな状況では、効率化こそが評価されるべきもので、その結果余った時間だけが自分に対するご褒美でした。

しかし、ベンチャーキャピタルという全体を俯瞰できる立場からいろんな会社を見ていくうちに、働くことの意味を考えるようになりました。

スタートアップは、スケールするか死ぬかの世界。その厳しさを耐えた報酬として、0から1、1から100まで劇的な成長が得られる。プロダクトの成長、会社のスケール、そして全方位から戦うことで自分自身が得られる経験は、月々の給料やプライベート時間の満足よりも遥かに価値が高く、長く持続するものだと感じました。

心機一転、ベンチャー企業の中に入ってがっつり働きたい。

そう決意した頃、以前イベントで知り合ったVPoE三木明に声をかけられました。意気投合して早速トライアルで入社。

驚いたのは、社員のプロフェッショナルなストイックさと、トークストレートの文化。Reproにいる全員が臆さず自分の意見を発していて、かなりアグレッシブな内容ではありながらも個人を攻撃する意図はまったくない。

実はその当時Reproの事業にそこまでの興味はなかったのですが、そこで働く“人”に惹かれたんです。

ベンチャーキャピタルでの経験から、スタートアップの生死を決めるのに初期メンバーとカルチャーがいかに重要かを身に染みて感じていました。即、Reproへの入社を決意しました。

「思い描いた夢の半分は叶っている」 SDKエンジニアとして挑んだ1年間

Reproに入社して配属されたのはSDKチーム。モバイルゲーム開発をいちからやってきた僕のスキルと親和性が高く、その領域で自分が一番貢献できるのであれば、所属するチームにこだわりはありませんでした。

SDKはアプリ開発と異なり、新機能をリリースしてクライアントが実際に使いはじめてからでないと問題が発覚しないというなかなかやっかいなもの。それだけに責任が重大で、全体の構造から細部にわたるまで、頭の中で熟知する必要があります。

クライアントからの問い合わせ対応も業務の一部。クライアント側のアプリについての情報が少なく、現在でもトラブルの原因を推測するのがとても困難なことがあります。だからこそ現状を正確に把握し、トラブルの元のロジックを発見し、解決に至った瞬間は達成感があります。うまくいかないときはストレスを感じますが(笑)。

僕が入社した頃、クライアントからの問い合わせ対応はほとんど、SDKチームリーダーの中江和寛インタビュー記事)がひとりでおこなっていました。

中江は僕が尊敬する、ストイックな初期メンバーのひとり。彼のコードレビューは普通じゃありません。SDKのコードはマルチスレッド実行によってかなり複雑だけれど、中江はコードをじっくり読み込み、そこから起こりうるすべての状態を完全にシミュレートし、考えが漏れているところをピンポイントで指摘してくる。

僕がチームに加わったことで中江が負っていた業務が分散され、彼がいなくても対応できるようになったのは、僕の一番のコミットだと思っています。

ReproのSDKチームにいて得られたエンジニアとしての成長、そして続々と社員が増えて実感するReproの会社としての成長。僕が転職する際に思い描いていたやりたいことの半分は叶っています。

「自分の成長と活躍でReproを大きくしたい」 海外展開にかける想い

僕がReproに入社した当時はエンジニアは10人程度。すぐにほかのチームへの異動もあるのではと考えていました。ところが気づけばずっとSDKチームにいます。

SDKの業務にやりがいはありますが、これから先の1年、また同じことをしていても“挑戦”にはならないのではと感じています。

Reproは今、本格的に海外展開しようとしている。そのフェーズで重要な役割を果たしたい。

ベンチャーキャピタルでの経験、英語力、そして技術的な知識を生かして僕が会社の成長に貢献できること。それは「プリセールスエンジニア」ではないかと考えています。

海外の会社に向けてマーケティングツール「Repro」のような商材を提案していくには、どうしても技術的な部分を説明する必要が出てきます。

セールスチームのメンバーとクライアント先へ同行し、技術的知識を活用してクライアントの潜在的なニーズを吸いあげ、ときには技術面でのコンサルティングも担うプリセールスエンジニアになりたい。今後はビジネスサイドにがっつり入り込み、自分の能力を最大限に発揮できるように準備していきたい。

自分の成長と活躍でReproを大きくしていくーー

僕が働く意味はここにあります。


Story from https://www.pr-table.com/repro


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