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全寮制男子校で6年間を過ごし、大学を休学して世界一周。「より多くの人と向き合う」覚悟を決めた21卒@川波 風太さん

21卒インタビュー第3弾は、WebマーケティングDiv.所属の川波 風太(カワナミ フウタ)さんです。1年目マーケターとしてサービスやプロダクトの価値と可能性を高めるという使命に、日々全力コミットで向き合う姿勢から、着々と社内のファンを増やしている川波さん。改めてリジョブ入社までのお話を聞いてみると、純粋な「人」への興味と、自分から涌き出る想いに正直に行動し、入社に至った経緯が見えてきました。

川波 風太(カワナミ フウタ):神戸大学 発達科学部 人間環境学科を卒業し、21新卒としてリジョブ入社。入社前インターンおよび新卒研修を経て、WebマーケティングDiv.配属。座右の銘:「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」(…リクルートの昔の社訓です!)

#親元を離れ、全寮制の男子校で過ごした6年間。じっくり人間関係を築く。

新卒1年目の川波風太です。実はブログは2度目の登場です。前回は21卒社員を代表して、夏に行った「ALL21卒による、22卒のためのインターン企画ミッション」について紹介させていただきました!今回はその企画のテーマにもなった、自分自身が社会課題解決に向き合うきっかけについてお話いたします。

僕は中高時代の6年間を、全寮制の中高一貫男子校で過ごしました。教育熱心な母から中学受験を勧められ、小4から受験勉強を始めましたが、母校となる学校は自分で選びました。学校のパンフレットに写っていたのどかな風景を見て「林間学校みたいで、友達と毎日一緒にいられるのが楽しそうだなぁ」と直感したことを、今でも覚えています。不思議と親元を離れる不安はありませんでした。いざ入学すると、クラスメイトは24人と少人数で先生との距離も近く、まるで大きなファミリーのよう。一方で、勉強はきちんとしていました。全寮制の分、学費・寮費がかかることは子どもながらに理解しており、どうせなら奨学金が出る成績優秀の特待生を目指そう、と親とも話していたんです。(6年間ずっと準特待生だったことは、ささやかな自慢です…!)

クラスメイトとは一人ひとりと家族のような人間関係を築いてきたので、それぞれの個性とどう付き合っていくか互いに認め支え合うにはどうすればいいのか、ということを自然と大切にしてきました。今でも、少数の人と深い人間関係を築くことに心地よさを感じるのは、この時代の影響かもしれません。一方で、当時は競争したり、不特定多数の大勢の人と話したり、新しい環境へ飛び込むということに苦手意識を感じていました。

前列いちばん右が僕です。中高時代は、生徒会の副生徒会長をしていました。部活はサッカー部で副キャプテン。弱小クラブだったので、「目の前の試合に勝つこと」を目標に活動していました。


#「人」に興味があり、人間環境学科へ進学。一旦休学し、新しい環境に飛び込む。

高校卒業後は、神戸大学 発達科学部 人間環境学科へ進学しました。1人暮らしがしたかったので、実家のある東京ではなく関西方面の大学を探していたことと、法律などよりも「人」そのもの、人の思考・思想・社会・コミュニティ・街などを包括的に学べるところに興味を持ったのが進学理由です。というと聞こえはいいですが、大学に入る目的の8割くらいは、遊ぶことでした。なんせ中高6年間、全寮制の男子校で育ってきたので、その反動で大学生らしいことをしてみたい、ということが受験勉強のモチベーションの大半だったのです。

大学ではアカペラサークルに入り、バンド活動やライブに明け暮れる日々を過ごしました。年に2回の大きな舞台を目指してバンドの練習をする一方で、ライブ運営の企画や広報活動も楽しくて、歌の練習よりもMTGが多い時期もあるくらい、裏方の活動にものめり込んでいました。ただ、ここでも中高でついた癖からか、振り返ると サークルという、最初にできたコミュニティ以外の交流が少ない生活だったように思います。

そして大学3年生の夏、就活を始めた頃に、そんなこれまでの自分にショックを受けることになります。というのも就活選考を受けていく中で、自分の生き方や価値観を見つめる機会が立て続けにあり、そこで自分自身を全く知らないこと、また、社会について何も知らないことに気づいてしまったのです。人生初ともいえる敗北感でした。それまでは自分で人生の選択をしてきたと思っていたし、自分のことも分かっていると思っていたからです。

この苦い「気づき」は僕にとってとても大きいもので、このまま思考を止めて「就職」という人生の選択をしてしまうことが、日に日に「違和感」として大きくなっていきました。迷った末に、この違和感をとことん見つめ、あわよくば解消して次へ進もうと考え、1年間休学して海外を見て回ることを選択しました。これまでの小さな守られたコミュニティではなく、自分の弱さもさらけ出して新しい環境に飛び込み、様々な背景や価値観を持つ人に触れたい、そのためには留学などではなく世界一周が最適だと考えたのです。当時の僕にとって、精一杯の選択でした。

左から2番目が僕です。アカペラサークルでライブの音響チームも担当していた時の写真です。


#世界一周の旅で出会ったミャンマーの友人。その一言にショックを受ける。

世界一周の旅では、20か国以上を周りました。先述した通り、旅の主目的は「様々な背景や価値観を持つ人に触れる」こと。そのためには会話をしないと意味がありません。そこで、無理やりにでも話すために、できるだけ現地で知り合った人といる時間を増やしたり、カウチサーフィンというサービスを使って現地の人の家に泊めてもらう、という環境に身を置きました。また、僕と同じように世の中のことを知らない大学生のヒントになればと思い、ブログやインスタに旅の記録を残すことにしました。

世界一周旅行の途中、ミャンマーに立ち寄った際に、今にも続く「友人」と呼べる存在ができました。雑談の中で彼が「日本に行きたい」と話しかけてきたのに対し、僕は何気なく「来たらいいじゃん」と返事をしたのですが、彼は笑いながら「それは無理だよ」と言ったのです。理由はお金でした。

ミャンマーに生まれ育った彼は、たとえ朝から晩まで働いたとしても、2日で1000円を稼ぐのが精一杯。一方で僕は「日本に生まれた」というだけで、たった1時間で1000円を稼ぐことができ、そのお金で旅をしていました。そこで彼にとって「日本に行く」ということは、僕が「宇宙に行きたい」と笑いながら言うような感覚に近く、最初からその選択肢がないことを痛感しました。生まれた場所が違うだけでこれだけの差が生まれている現実を目の前にし、本当にショックでした。

出発時の写真。荷物の重さメインが13キロ、サブが7.5キロ!出発後15分歩いただけで肩がバッキバキになって、 身体が地面に沈むかと思いました。


旅の中でこのような課題感を強く持ち、しかし何もできない自分が非常に情けなく悔しかったです。世界を周って気づいたことは、ミャンマーに限らず「なんの特別なスキルもなく1時間1000円稼げる日本のような国」の方が、ずっと少ないということでした。日本という素晴らしい環境で育った自分を申し訳なく感じましたが、バイト代で世界一周できる環境があることは素晴らしいし、ありがたいこと。ただ運がよかっただけかもしれないけれども「申し訳ないという気持ちで終わらずに、あるものは使わないといけない」と思うことにしました。そしてそれを使って、自分が成長し最高に幸せになれば、きっと人を幸せにできるのではないか、“何かをしたいと思った時に誰もが環境に阻害されることなく、その選択肢を選べる社会にしたい”と考えるようになったのです。


旅の様子はInstagramに投稿していました!

#就活を再開。“より多くの人を救いたい”のであれば、手段には、こだわれない。

帰国した僕は、就職活動を再開しました。旅に出る前と違い、帰ってきた時はむしろ「就職活動を再開するのが楽しみ」と思えるほどになっていました。世界一周の旅ができたということで、自分に自信が持てたこともそうですし、分からないことばかりでも、前に進まなきゃなにも始まらないし分からない、ということを実感したからです。また、自分が面白いと思った直感に従ってその方向に行ってみるということが、自分の人生を生きるということに繋がるのだと感じていました。

就職活動の軸を、①組織・関わるお客様とともに成長できる②チームメンバーが同じ方向性を向いている(ビジョンの存在とその浸透など)会社、と定めていた僕に、ある日紹介会社がリジョブを紹介してくれました。正直、当時は美容・介護といった業界への関心はそこまで持っていなかったのですが、社会性のある事業を通して持続可能な心の豊かさあふれる社会を創ろうとしている所、チーム力を大切にしている所、ソーシャルビジョンに惹かれ、選考に参加することにしたのです。

選考では特に、当時大阪支社長だったNさんとの面接が心に残っています。当時の僕は、世界一周で感じた自分の叶えたいビジョン“何かをしたいと思った時に誰もが環境に阻害されることなく、その選択肢を選べる社会にしたい”について話したものの、具体的なアプローチについてはイメージできていませんでした。というよりも、世界を回って様々な課題に出会い、その都度、その問題に直面している人たちのために力になりたいと思ってきた僕にとって、解決課題をそのどれか一つに絞ることに違和感があったからです。

そんな僕にNさんは「やりたい“こと”と“アプローチ手段”は現段階で明確じゃなくてもいいと思うよ。より多くの人に向けて貢献したいと思っているのだから、そりゃ決めるのは大変だよ。“より多くの人”を救いたいと思ってるのであれば、それぞれで巻き起こってる問題は違うわけだから、手段にこだわったら目的を妥協することになってしまう。本気でそのビジョンに挑みたいなら、まず“より多くの人”に向き合う覚悟を決めてみたらどうか?」と言ってくれ、スっと心のもやが晴れたんです。

その後の選考面接・面談は幾度にもわたり、長いなと感じた面も正直ありましたが(笑)、どの方と話をしても、お互いの価値観を真正面からすり合わせ、ともに働く仲間を心から求めていることが伝わってきました。そして僕の夢に真剣に向き合ってくれるだけでなく、背中を押していただいたことで、この会社に入って夢を叶えるために成長し、世界一周で出会った人たちの力になれるような生き方をしようと、覚悟を決めることができました。

#入社後はWebマーケティングDiv.配属。答えがないものを決めきる厳しさ。

入社後は、WebマーケティングDiv.に配属になりました。リジョブの根幹事業である、美容・介護ケア求人サイトのUX向上・機能改善により、ひとつでも多くの、求職者様と企業様の「結び目」を生み出すことをマーケは担っており、状況が刻々と変わるので毎日刺激をもって過ごせています。

そして、メインで担当しているのは「スカウト機能の改善」というミッションです。企業様が求職者様へ送るスカウト機能の精度を高めることで、より価値観・世界観のマッチ度の高い採用を生み出し、結果的にこの業界に携わる方々が、長く活躍し続けられる状態をサポートしたい、と考えています。

もちろんマーケターだけでなく、デザイナーやエンジニア、営業、CSやUSチームなど、社内でも部署の垣根を超えて関わる方々が多く、そして関わる人が多ければ多いほど様々な意見や見方があるなと日々勉強になっていますが、根底には「全体最適」の考え方が社内浸透しているのが、この会社の凄い所だと思います。そのような中で「伝える力」を強化したいというのが、僕の当面の目標です。

また、マーケの難しいところは、正解がないことです。どの意見も間違いでは無い中で、判断軸をもって取捨選択をしていくところに難しさ、厳しさを感じています。僕自身「決めること」が苦手で、こだわりがないので迷ってしまうことがよくあるのですが、自分で決断しなくては周囲など巻き込めない、と思っています。今後は先輩の手を離れて自ら推進する施策も出てくるので、企業様からの声を自分から拾いにいくなど、自分で決断できるための引き出しを増やしながら、巻き込み力も身に着けたいです。

色々な自分自身への課題はありますが、それでもマーケの仕事は、思考を巡らせることが価値の創造につながるところや、サービスやプロダクトの可能性を最前線で考えられるところがとても魅力的で、自分の性に合っていると感じています。元々美容業界や介護業界の課題に興味があって入社したわけではないですが、リジョブでは「目の前に困っている人がいる状況に対して、力になるために何をするか?」という根本的な想いを共有している人たちが多いので、今の仕事を通じて得られる考え方や思考・問題解決能力は、どの分野にも応用できると思っています。

そして将来的には、自分が生まれてきた意味があったと思えるような仕事をし、一人でも多くの人が選択肢を選べる社会を実現したいという大きな夢があります。そのためにも、先ずはマーケターとしての力を付けていけるよう、自分の足で歩けるように、目の前のことに向き合っていきたいです。

…川波さんに対して、同チームの先輩Mさんからは「すでにデータ出し等はだいぶ頼らせてもらっていますし、最近では“間違ってもいいからまずちゃんと意見を持って発信する”ということも意識して行動してくれる、頼もしい後輩です。今後は、自分から周りに働きかけてチーム全体をより良くしていくという点でも、遠慮せずに引っ張っていってもらうことを期待しています!」との声をいただきました。既に22卒内定式での司会や23卒向けインターンの企画運営など、マーケ以外の業務でも活躍しており、今後も益々活躍の幅を広げていってくれることを期待しています。

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