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第3回 社長が訊いてみた / レイ・フロンティア株式会社 / 開発責任者(CTO) 大柿さん

メンバーが普段どのように業務をしているかを代表の田村が詳しく知りたいがために、スタートしたインタビュー企画。第3回は、CTOの大柿さんです。

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左上:田村、右上:伊藤(ライティング担当)、下:大柿

常に情報収集をしてトライアルするサイクルを回す

田村:今行っている業務内容を教えてください。

大柿:会社のCTOとして開発業務の全体的な流れやタスクの管理を担当しています。あとはエンジニアが開発業務に関する困ったことをアドバイスしたり、増加し続けるデータを保管するための、インフラのコスト管理をしたりもしていますね。

田村:1日の勤務スケジュールはどのようにしていますか?

大柿:10時には勤務開始するようにして、休憩も挟みつつ、だいたい21〜22時まで仕事をしています。基本は在宅ですが、週に1〜2回は近くのカフェに行くこともありますね。社員からの連絡にもすぐ対応できるように、Slackのチェックは欠かしません。

田村:業務内容について詳しく聞きたいのですが、インフラのコスト管理はどのような視点で行っていますか?

大柿:まずはどこの会社でも同じだと思いますが、内訳を見て必要なものと不必要なものに分けます。不必要なものは削るし、必要なものでも新しいアーキテキチャを導入してコストを削減できるのであればトライアルで試してみます。新しいものに関しては他のエンジニアからもフィードバックをもらいつつ、良さそうであれば導入していくというサイクルですね。

田村:担当業務内で難しいと感じるのはどんなところですか?

大柿:古いものだと5年以上前から使っているプログラムがあるので、それを新しいものにすることですね。保持しているデータ量に合わせて調整していくのは大変ではありますが、面白い領域だと思っています。個人的に新しいことをするのが好きなのですが、常に新しい技術についてウォッチすることは重要だと思っています。

大柿:GoogleトレンドやRSSリーダーを活用して情報を追っています。情報が多いだけでなく、周りがどのように使っているのかなどもキャッチアップしているので、追うだけでも結構大変です。

田村:そこで得た情報から新しいことの提案をしていくわけですね。

大柿:そうですね。それぞれ興味がある分野についてはディスカッションしてある程度把握はしていて、なるべくその人が好きそうな領域を業務担当にするようにしています。


大柿さんの机@自宅 最近は自宅でも作業がメイン

エンジニアは差別化が必要になっていく時代

田村:ここからはエンジニアの職業についてお聞きしたいです。大柿さんはどんな人がエンジニアに向いていると思いますか?

大柿:課題をちゃんと課題と認識して自ら動いてくれる人に期待しますね。どこの会社にもそれぞれ課題があるとは思うんですけど、きちんと認識していない人が多いように感じます。コストもどこから出てきているかの意識がなかったりとか。

田村:なるほど。エンジニアとしてのキャリアも長いと思いますが、昔と今でエンジニアの変化したところと変わらない部分はどう考えますか?

大柿:開発に対する姿勢や興味といったマインド的なところは、そんなに変わってないと思います。ただ、環境は圧倒的に変わって開発のスピードが早くなりました。情報量が増えて知識や技術の習得がしやすくなった今、どうエンジニアとして差別化していくかが大事なってくる時代だと思います。

田村:昔は情報を得ることもひとつの差別化になっていたけど、今は誰でも情報を習得出るようになりましたもんね。

大柿:あとはいち早く動けるかで差が出てくるかと思います。興味やモチベーション次第で、経験がなくてもすぐに手を動かしてキャッチアップすることは可能なので。エンジニアは市場では引く手数多ですが、競争は激しくなっていくんじゃないかなとは思いますね。

田村:競争の激しいところで、自分らしく仕事をするにはどうすればいいんでしょう?僕は過去はエンジニアでしたが、おそらく向いていなかったと思っていて。どうしても人と比較しちゃっていたんです。比較しちゃう時点で向いてないなと。

大柿:僕は個人的な感覚で言うと、人を気にしたことがないです。

田村:やっぱり、それが向いてるってことですよね。

大柿:好きなことを貫いているだけですね。情報をキャッチアップすることで他の人の活躍を見ることはあっても、自分と比較はしないです。

田村:評価は周りが勝手にすることなので、自分自身がすることではないですよね。A社だと評価されないけど、B社だと評価されることもあるだろうし。

大柿:人より劣っている部分があったら、それをモチベーションにする場合もありますしね。

田村:エンジニアの技術も変わってきていますよね。昔はプログラミングをメインで学ぶことが多かったけど、今はデータサイエンティストの数学的要素が必要になってきたり。それってエンジニアとしての学習領域が増えたのか、職種が増えているのかどう思いますか?

大柿:職種が増えてきているなと思います。僕も機械学習のところは独学で学びましたが、ちゃんと勉強しておかないとなかなか追いつけないところもありますね。でも機械学習系の分野も簡単に使えるようなサービスが出て環境は整いつつあるので、もちろん勉強は必要だけどトライアルは誰でもできるようになってきてると思います。手軽に取り組めることが増えているからこそ、職種ごとに必要なスキルや知識は増えている気がしますね。

ヒアリング力がエンジニアが求められる

田村:今後のエンジニアのキャリアはどのように考えてますか?

大柿:お客さんが何を得たいのかをわからないまま、ただ作っているケースがまだ多いなと思っていて。何をしたいのか、何に使うのかをしっかりとヒアリングができるエンジニアじゃないと、いくらコーディングができても最終的な価値が生まれない残念な結果になりやすいと思っていますね。

田村:ヒアリングするときに気をつけていることはありますか?

大柿:お客さんの知っている言葉で話すことを1番注意していますね。同じ言葉でもお客さんとエンジニアの認識が合っていないこともあるので、齟齬がないように気をつけています。エンジニアが自分の言葉で説明してしまって、お客さんが全然ついていけないときもあるので。

田村:それはよくあることですよね。

大柿:普段から情報をキャッチアップするときに、この辺りの人ならこのキーワードを知っているんだなというところも意識しています。

田村:逆にコーディングだけを極めていきたい人は将来厳しいですか?

大柿:可能性がゼロではないけど、エッジがきいた技術に特化するようなことが必要にはなってくると思います。

田村:日本で5本の指に入るくらい?

大柿:日本で数人しかやってないことをやるとかでもいいと思いますけどね。そういった特化した知識があれば応用もできるので、武器にはなるかなと。

田村:「これからプログラミングを学びたいんですけど、何から始めればいいですか?」とよく質問されますが、大柿さんならどう答えますか?やりたい人は聞く前に勝手に始めるような気もしますけど。

大柿:その通りで、今は情報が手に入りやすいからすぐできるはず。「HTML書いてます」とかでも全然よくて。他の会社に勤めながらでも絶対に時間はどこかで作れるはずだし、そこで向き不向きも見極めればいいと思います。

田村:最後にみんなに聞いている質問なのですが、今後やりたいことを教えてください。

大柿:今、新型コロナウイルスで給付金が支給されたり、接触確認アプリが出てきたりしているので、一連の仕組みや製品がエンドユーザーにメリットの多いベーシックインカムのようなところに繋がることができたらと考えています。

田村:そんなことを考えていたなんて初めて聞きました(笑)。本日はありがとうございました。

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