ラクス採用担当です!
今回は、2年前にラクスに入社し、楽楽労務の立ち上げを担当した佐藤さんに新規事業立ち上げまでのお話や、エンジニアチームの魅力を伺いました!
新規事業立ち上げからリリースまでの振り返る
--立ち上げに携わった「楽楽労務」のサービスについて教えてください!
「楽楽労務」は、人事・労務業務を効率化するクラウドサービスです。具体的には、入社時に必要な情報を入社予定者からWeb上で収集し、社会保険手続きの届出書を自動作成できる労務管理のサービスです。
労務の仕事は、社会保険手続き、勤怠管理、福利厚生業務など多岐にわたりますが、「楽楽労務」は、労務の仕事の面倒な社会保険手続きから解放してくれます。また、従業員を管理するためのマスタ機能も備えており、業務改善を図ることができます。
--新規事業の立ち上げからリリースまでの流れはどういうものでしたか?
実は、失敗からのスタートといっても過言ではありません。本来、新規事業を立ち上げる上で一番重要なことは、プロダクトマーケットフィット(PMF)です。HRTechクラウド市場は、競合が強い市場だったこともあり、まずは競合製品が備えている機能をすべて実装することをプロダクトの目標に開発を進めました。
ところが、実現したい機能に対するリソース不足がチームの大きな課題として出てきました。本来であれば、スピード重視で機能開発を進めるべきだったのですが、エンジニアとして内部品質のこだわりを捨てきれなかったり、自分たちのリソースの限界を決めつけてしまったこともあり、結果リリースまで1年掛かってしまいました。
エンジニアとして優れたプロダクトを作りたいと思うのは当然ですが、こだわりが強いあまり優先度判断が出来なかったことが一番のボトルネックだったと思います。開発に着手し始めて4~5か月経った時に、このままではリリースすら危ういと思い、チーム体制や開発体制を大きく見直すことにしました。
--どのように開発体制を改善されましたか?
当初はスクラムで開発を行っていたため、1週間の約3分の1程度の時間をスプリント計画、スプリントレビュー、振り返りといったスクラムイベントに費やしていました。
これらのイベントを改めて整理・取捨選択し、開発稼働時間を徐々に増やしていくところから手をつけ、改善に至っています。加えて、リリースまでのマイルストーンを作り、進捗状況を見える化すると同時に、事前にリスクを検知できる体勢を築き、リリースまでチームで乗り切ることができました。
--実際に0→1でサービスを立ち上げる上で、大事にしていたことはありますか?
「チームとしてどうあるべきか」を何度も話し合い、目標達成のためにどうすれば良いのか目線を合わせることを大事にしていました。立ち上げのときは、チームとしての文化もありませんし、メンバー間もお互い探りあっていたところが少なからずあったと思います。
また、私自身リモート開発(東京大阪間)自体にも慣れていなく、コミュニケーション面でも課題はありました。だからこそ、チーム内で議論を深めていくことで、自分たちの文化・スタンスを作っていきました。
根幹にあるのは、顧客志向×スピード×情熱
--現在のメインのミッションを教えてください。
HRTechクラウド市場でより戦えるプロダクトへと洗練させると同時に、導入社数を伸ばしていくといったミッションがあります。そのために、機能開発を重視すべく3つの縦割りチームを作り、各チームでスピーディーに機能を作る体制を採用しています。
また、チーム全体の位置づけからすると、東京は3名の小チームです。リモートチームゆえ、コミュニケーションコストが掛かってしまいがちです。その中でチームの生産性を高め、いかに効率良く結果にコミットしていくかを考えています。
--そのようなチーム作りを意識されているのに加え、今はマネジメントもされていますが、意識していることはありますか?
個人の強みを活かしつつ、いかにチームの課題を改善できるかを意識しています。強みを活かして仕事を割り振ることは勿論ですが、同時に課題を改善してこそチーム力の底上げに繋がるからです。
難しさを感じることもありますが、定期的に1on1や振り返りをして、チームの課題感やその人が考えていることを上手く引き出すことを心がけてマネジメントしています。あとは、お勧めの本を紹介したり、メンバーの成長には何が必要なのかを考えながら関わるようにしていますね。
--佐藤さんから見たチームはどのような魅力がありますか?
技術的にレベルが高いベテランメンバーが多いことが魅力です。メンバーは大体30~40代前半の人が多く、各メンバーは様々な経験や技術を持っています。色々な分野のプロフェッショナルが多いため、エンジニアとして必要な技術を学び、経験したい方にとっては幅広く成長できる環境です。
実際に、若いメンバー達もすごく伸びてきていることを実感しています。チームとしては課題解決にも敏感で定期的な改善活動も行っているので、やりたいことを実現しやすい環境だと思います。
失敗を成長に繋げられる環境
--とても成長できそうな環境ですね。エンジニアとして成長していくために特に必要なことは何だと思いますか?
ありきたりですが、自分に満足しないこと、学びを忘れないことです。他には、失敗を恐れずチャレンジしていくことが大事です。新しいことへの挑戦には失敗は付き物ですが、そこから得られることや学ぶことはたくさんあります。私自身、それを繰り返してきて成長できたと思っています。
ーー失敗してから切り替えることは簡単ではないと思いますが、何かコツや意識していることはありますか?
実際に失敗したときはとてもシンプルで、「お風呂に入って寝る!」ですね(笑)。落ち込むことや悩むこともありますが、そういった時は周りのメンバーに客観的なフィードバックをもらって、「次はこうしよう!同じ失敗はしないぞ!」と切り替えるようにしています。
そもそもラクスには、失敗を許容する文化があるため、周りから責められることはありません。上長との面談でも自分の強み・弱みを分析してアドバイスをもらえるので、自身の課題を克服していくこともできます。成長意欲が高い人にとっては、ラクスは技術面でも人としても成長できる、とても良い環境だと思います。
--今後の展望を教えてください!
プロダクトに関しては、もっと売れる機能をエンジニアとしても提供していきたいです。競合も多い中、すぐに市場で一番になることはなかなか難しいと思いますが、「HRTechクラウドサービスだったら『楽楽労務』だよね」と言われるところまでは行きたいですね。
そして、人事・労務業務に携わる方々の痛みや課題を和らげ、顧客の業務を円滑にすることもミッションに機能・UIについても提案していきたいと思っています。マネジメントに関しては、人として、エンジニアとして、もっと人を育てていけるような環境作りができるようになりたいと考えています!
ーーありがとうございました!
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