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スター・ウォーズ展と、スカイウォーカー家の宿命。 #ContentsDay #16

※本記事はPulitが月1で行っているコンテンツリサーチ「#ContentsDay」の紹介記事になります(1000文字程度)。

42年もの長い歳月続いた作品「スター・ウォーズ」。
その最後を締めくくるEP9「スカイウォーカーの夜明け」を観てきた。ルークなどの主要キャラクターだけでなく、ランド・カルリジアンといったおなじみの過去キャラクターの再登場、セリフ回しは、今までの作品のオマージュや反復が多く、一言でいえば「過去作のお約束を守ったお祭り作品」である。賛否両論を起こして、話題になったEP8「最後のジェダイ」とは真逆の作品である。
というのもEP8は、物語の内容は過去作のおなじみの流れとは少し違った作風になっており(少し強引にもみえたが)、「フォースの新たな解釈」や「EP4-6主人公ルークのキャラクターの変化(老いによる性格設定の変更)」、「ダークサイドとライトサイドという、単純な対比ではない葛藤」、「今まで描かれていなかった多様な恋愛模様(アジア人など)」、過去作の「お約束」を破った野心的な挑戦が幾つもあった。特に注目すべき点は、主人公レイが平凡な両親の元に生まれたなど、レイが何者でもないという演出や、EP8のみ登場する名もなき子供にもフォースが使えるような描写は、新たな展開を期待した。それは、光か闇かの単純な二項対立に悩まされる「スカイウォーカー家の宿命」からの脱却を試みていたようにみえた。今の時代に合わせてスター・ウォーズの物語を前に進めようとしているようにもみえた。
しかし残念ながら、EP9では予想を裏切った物語が展開された。


EP9鑑賞の前に、実は今回のコンテンツデーでは、スター・ウォーズ展 in 東京/天王洲アイル 寺田倉庫 にいってきた。写真は記事末にあるので是非観てほしい。みてのとおり、小道具や衣装、作中のアートワークなど、膨大なアーカイブの展示は大変に素晴らしかった。

この展示は、体験型ミュージアムとなっている。最初に「スター・ウォーズ」の世界に存在するキャラクター(種族)を選択して、来場者は展示エリアを進むごとに、アイデンティティーを問われ、答えていく。
入場時に渡されるブレスレットが入力デバイスとなっていて、各所に設置された質問事項があり、鑑賞者の「回答」を記憶するようなシステムになっている。最期には、スター・ウォーズの世界のオリジナルキャラクターを作成できるアトラクションとなっているのだ。質問は、出生から家族、思想、仲間の選択、夢や仕事などさまざま。スターウォーズ世界での容姿・職業を問うものもある。

ミュージアムにおける体験の最後は....作中と同じく、「パルパティーン(ダース・シディアス)の問答」によって幕を閉じる。一連の流れは、スター・ウォーズのEP1〜EP3、EP4〜EP6、それぞれのサーガで共通の物語の展開である。

さて...新3部作のEP7〜9はというと、一体どうなるのか!!
僕らは展示鑑賞後に、EP9「スカイウォーカーの夜明け」を観た。冒頭で伝えたとおり、悪い意味で期待を裏切られるラストであった。EP8で期待を寄せた「スカイウォーカー家の宿命」からの脱却はなかった。ある意味ではお約束な展開であったが、スター・ウォーズの世界が袋小路になってしまったようにみえた結末であった。
次回作があるとすればEP8「最後のジェダイ」に少し垣間見えた、新しいスター・ウォーズ世界観の先を観てみたい。







おまけ : 夕食行った、白銀台で有名な「牛鍋アイロン」


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