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優しさが運ぶ、無自覚の奇跡と幸福

Photo by Brooke Lark on Unsplash

いつもムードメーカーな営業所長のIさん。入社したばかりのころに、一度だけ一緒に仕事をしたことがありました。それ以来、些細なきっかけを見つけては何かと気にかけてくれる、本社へ問合せがあるときは頼ってくれる、“優しいお兄ちゃん”のような存在です。

ある日、自身の営業所のキックオフ飲み会に、本社の若手数名を招待してくれました。“営業所”の飲み会です。しかも“キックオフ”という目的のある大事な会です。本社から新人がお邪魔して良いものなのか…少し戸惑いました。一方で、普段なかなか顔を合わせることのない本社と現場の交流の機会を作ってもらえたことが嬉しく、喜んで参加することにしました。

「なんて優しくて、面倒見の良い人なのだろう」Iさんから連絡をもらうと、いつも思います。私でなくても良いのに、声をかける必要もないのに、たった一度のご縁を大切に繋いでくれるのです。

そんなIさんの面倒見の良さは、想像以上でした。キックオフ飲み会の日、そこには私の知らない本社社員がもう一人参加していたのです。Iさんの前職の後輩、Oさんでした。「入社したばかりだから、仲良くしてあげてね。」とのこと。後に聞くと、IさんとOさんは前職の在籍期間が重なっていないそうです。Iさんの同期の後輩・・・いったいどこまで幅広く面倒を見てくれるのでしょう。

その日のキックオフには、私が日ごろからお世話になっているライフプランナーや、その後一緒に仕事をすることになるライフプランナーも参加していました。一度顔を合わせるだけで、その後、電話やメールでやり取りする時の気持ちが変わります。お互いに連絡を取りやすくなります。Iさんはそれを見越して、私に声をかけてくれた気がします。

後日、私とOさんの誕生日が一緒であることが分かりました。そのことに気が付いた瞬間、2人で大喜びしました。Iさんが引き寄せてくれた小さな奇跡です。ライフプランナーも営業所長も、人と人のご縁を次から次へと繋いで行く達人です。その行動が、自分のいないところで、自分以外の誰かに、こうやって小さな奇跡や幸せを運び続けているのでしょう。

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