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目の前のお客様と花に注ぐ一途な気持ち──花贈りはきっと世界だって変えられる

「サンジョルディフラワーズ ザ・デコレーター(SJF)」福岡店でフラワーデコレーターとして活躍する男知合 香澄(おちあい かすみ)。5年間過ごした航空業界から未経験で入社し、4年目には感動コンテストで優勝も果たした。男知合が、花にかける熱い想いについて語る。

花に関わりたい一心で、航空業界から未経験のユースとしてSJFへ飛び込んだ



男知合はSJF福岡店のフラワーデコレーターとして、店舗での小売り販売やウェディングのフラワーコーディネート、各種会場のフラワーデコレーションなどを手掛けている。

現在、幅広く活躍する男知合だが、入社する4年前までは花に関してまったくの未経験だった。

男知合 「航空業界で5年間働いていて、花束を贈る機会や、先輩や友人の結婚式に出席して華やかなフラワーコーディネートを目にする機会が多くありました。そこで花の美しさに惹かれただけでなく、花から受けるポジティブなパワーに魅了されてしまったのです」

加えて、自分の性格を「お客様に対する情が深く、熱量が高い」と分析する男知合。一日に何百人ものお客様と接するよりも、1人または1組のお客様と密にコミュニケーションを取れる仕事の方が向いているとも考えていた。

SJFが思いを結ぶフラワーギフトをコンセプトとして掲げているフラワーショップであることに感銘を受け、ポジティブドリームパーソンズ(PDP)への入社を決意する。

男知合 「まったくの未経験だったのでユースからのスタートでした。厳しい業界であるのは承知で飛び込んだのですが、PDPの研修だけでなくSJFでも花に関する教育の環境が整っていましたし、先輩方にも助けられながら、徐々に花の知識や技術を身につけていきました。時に不安もありましたが、それよりも自分の心を占めていたのは、花のことを知っていく楽しさでした」

すると入社1年後に、正社員へステップアップするチャンスが訪れる。当時の店長に「自分らしく行ったらいいよ」と背中を押されて臨んだ面談は、後に男知合をある経験へと導くことになる。

男知合 「転職を決意した経緯などを伝える中で、お客様に対する想いが強いことをお話ししたところ、取締役の瀬戸から言われたんです。

『あなた、絶対感動コンテストに向いているから決勝にだっていけるはず。だから、それ目指して頑張って』と」

その言葉が男知合の心に小さな火を灯し、徐々に感動コンテストへの熱意を温めていくことになったのだ。

話しやすい雰囲気をつくることこそ、より良い提案の鍵になる

正社員になると多店舗へのヘルプや出張業務なども増え、仕事の量も質も大きく変化する。男知合は、結婚式のフラワーコーディネートを調整する新郎新婦との打ち合わせを任されるようになった。

男知合 「最初の頃は、思うようにいかないことが多かったです。良いものを提案するためにお客様のことを深く理解しようと思うあまり、私はついついたくさんお話をしてしまうので、時間配分がうまくできなかったんです。

しかし、それでは仕事はうまく回りません。時間には限りがありますし、土日は最大で一日4組を受け持つこともあり、時間を守らないと他のお客様にも迷惑をかけてしまいます。少しずつ時間への意識をつけて、今はできるようになりました」

信頼性の高いコミュニケーションを成立させるには、お客様のテンポやテンションに合わせて話せることが欠かせない。先輩のアドバイスに加え、さまざまなお客様へ対応できるようにSJFで独自に作成しているマニュアルを活用し、男知合は練習を重ねていった。

男知合 「仕事で嬉しいと感じる瞬間は、結婚式本番にブーケをお届けに行ったら、お客様が『男知合さん』と名前を呼んでくださるときですね。一回きりの打ち合わせでしか顔を合わせる機会がないのに、名前を覚えてくださっているのは、提案を通して想いが伝わっているからだと実感しています」

また、男知合はSJF公式インスタグラムの運営も手掛けている。ブーケや空間コーディネートなどの幅広い投稿を通じて、「思いを結ぶサービスを提供する」というSJFの理念を伝えるのが使命だ。

男知合 「自分で撮影することもあるので、アングルや照明などを意識するようになりました。自分たちのコンセプトをいかに崩さずに、トレンドを取り入れて周知していくかを考えるのは、自分のキャリアアップにもつながると考えています」

3回目の挑戦で手にした感動コンテスト優勝。お客様を思う気持ちが成長につながる

PDPでは、メンバーの感動創出技術の向上を目的に、お客様に対してサービスを提供した事例を社内で公募して競い合う「感動コンテスト」を開催している。

男知合は正社員となった1年目から感動コンテストに参加し続け、3回目の挑戦で見事優勝。

男知合 「正社員にステップアップするときの面談で瀬戸からかけられた言葉が、『自分にもできる』という信念につながったと思っています。また、1・2回目ともエリア予選で落ちてしまったため、今回こそ優勝したいという気持ちが強くなりました」

優勝した3回目に選んだのは、3度も依頼がくるほどに男知合が良好な関係を築いているお客様とのエピソード。お客様の花に対する情熱や、奥様を思いやる気持ちがSJFの設定したペルソナに重なると感じたことが、この話に決めた理由だった。

男知合 「結婚式のフラワーコーディネートを担当させていただいた上、結婚1周年には奥様にプレゼントする花束をご注文していただき、奥様の誕生日にも再度ご依頼がありました。そこで、記憶の琴線を刺激しながらも、これからもずっと花を贈り続けるきっかけとなるようなアイテムをご提案した、というエピソードです」

決勝当日、ほかの参加者の発表が素晴らしく、自分はまだまだと諦めていた男知合。優勝者として名前を呼ばれたとき、驚くと同時に、福岡店のメンバーと喜びを分かち合いたい気持ちになったと振り返る。

男知合 「1・2回目は私の経験不足がゆえに提案が単純で、終了後反省していました。たとえば、プロポーズに赤いバラを贈ったから、3年目の記念日には赤いバラを3本贈る。これは、ロマンティックですが少し特別感に欠けます。

永遠に数を増やし続ける提案では、その先の花贈りにつながりません。おふたりの人生の中でお花が大切な絆のようになるには、どうしたら良いのか。もう一歩踏み込んだところまで考えたところが、審査員に伝わったのだと思っています」

出場を重ねるごとに、仕事での着眼点が変わってきたと感じている男知合。自分の成長とともに、店舗全体の認知にもつながる感動コンテストには、今後も機会があれば参加してみたいと意気込みを語る。

男知合 「福岡店の頑張りを全社に知ってもらえるチャンスでもあるので、福岡店のメンバー全員のモチベーションアップにつながるなら、これからも自分が率先してみんなを引っ張りながら参加したいです」

フローリストとしての経験と技術をもっと積み上げ、キャリアアップを目指す

入社して3年が経って仕事の幅が広がった今は、日々の業務が楽しく充実していると語る男知合。前職での接客経験を踏まえ、お客様とのコミュニケーションや他部署との連携が円滑にとれることが、自身の強みだと認識している。

だからこそ、これからのキャリアアップにはフローリストとしての経験と技術の積み上げが欠かせない。

男知合 「技術的に難しいブーケや、撮影などでのフラワーコーディネートをたくさん経験していきたいと考えています。インスタグラムを運営していると、花や空間のトレンドをいち早く知れるので、技術とともに知識の引き出しを増やして、お花のデザインやコーディネートに活かしていくつもりです」

事業部や部署を越えた仕事も増えているからこそ、枠にとらわれずにさまざまなことに挑戦するのが、男知合の現在の目標だ。一人前のフラワーデコレーターとして歩み始めた男知合にとって、花とはどんな存在なのだろうか。

男知合 「お花には、人の気持ちや感情を変える力があると思っています。私自身も、お花をもらったときは素直に嬉しいですし、贈る側として買いに行くときは気分がとても高揚します。さらに、法人のお客様から依頼していただくときの、空間を花で埋め尽くすような装飾を見たときは、こうしたお花の持つパワーをたくさんの人たちに受け取ってもらえたらどれだけ素敵だろう、と思います。

今もコロナ禍は続いていますし不穏な空気が世界に広がっていますが、そんな中でも私はお花の力を信じたい。お花を贈ることで人の気持ちや感情を変えられるのなら、世界を変えることだってできるとさえ思っています。それを体現できる人間になるためなら、今後も努力は惜しみません」

自身の友だちや家族にもたびたび花を贈り、つい花について熱く語ってしまうと笑う男知合。花に魅入られた彼女が作り出すフラワーアレンジは、今日も誰かを幸せに導いている。

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