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ホステル運営会社の代表に聞く、ホステルの今と会社の今後。

"出会いを通じて世界を変える"を理念に、多種多様な事業を展開する、PLAY&co代表の中島。
彼を突き動かす背景とビジネスにかける思い、大きな転換期を迎えている宿泊業界の今後に迫ります。

経歴

群馬県太田市出身、元美容師。" 25歳までに独立し、自分の美容室を持つ "という夢を叶えるべく上京。美容専門学校を卒業し、芸能人も多く通う表参道の美容室に入社するも、ヘルニアのため美容師の道を断たれる。
派遣やアルバイトをしながら始めたイベント企画を月数千人が集まるイベントに成長させ24歳で起業。これまでに、BARやイベントスペース、人材紹介、シェアハウス、不動産、民泊管理会社、ベトナムのホテル運営会社など、複数の事業を立ち上げる。
2016年、世界中から人が集まる場所を創るため、ホステルの企画・運営に特化した株式会社PLAY & coを創業。

独立にこだわったわけ。

独立を考えたきっかけは?

17~18歳の時に、「あれ、自分って普通じゃない?」と思ったからですね 笑
勉強がすごく得意なわけでも、得意なスポーツがあったわけでもなく。
進路を考え始めた時に、大学に行って、企業に就職して、結婚して、子供が生まれて…と、なんとなくその後の人生の予想がついて、それがすごく怖かった。何か普通じゃないことをしなきゃと思った時に、”若いうちに独立する・起業する”って普通じゃないかもと思い立って 笑
今はもう当たり前になってきたけど、その当時はまだ珍しいことでしたね。
もともとファッションは好きだったし、たまに人の髪を切ったりしていたりもしていたので、美容師として独立しよう、と決意しました。

挫折と出会い。

美容師の夢は何処へ...?

上京して専門学校を卒業し、表参道の美容室に入社したんだけど、仕事を続けるうちにヘルニアを発症してしまい、、最終的にはドクターストップで退職することになりました。
でも、すぐに別の道を探しはじめました。
美容師の世界しか知らず、その道を絶たれて絶望したけど、悩んでいても現状は変わらないからね。

多くの人と出会い、様々な職種・業種を知り、多様な生き方を見聞きすることができたこと。
年齢に関係なく、自分で仕事を創り、自分の人生を生きる人がたくさんいることを知れたこと。
学歴、年齢、お金の有無を問わず、自分の生きたい人生を創ることができると信じられたこと。

当時の経験が、自分の理念の”出会いを通じて世界を変える”というワードにもつながっています。

人との出会いがあったからこそ自分の人生が変わっていったのだけど、当時を振り返ると、出会うべき人に出会うのにかなり遠回りしたなあと感じるので、会いたい人同士を最短距離で繋げてあげられる場を作ることを目標としています。

イベンターとしての再出発。

最終的にイベンターとして24際の時に独立することになるんですが、これはあくまで結果論。
美容師を辞めた後の最初のモチベーションとしては、起業できればなんでもよく、がむしゃらにやってみる中で、イベントが一番楽しくてうまくいった、という方が正しいですね。
イベントに参加しまくったり、いろんなビジネスに手を出しては借金を抱えたり、とたくさん失敗もしたしうまく行く方法もわからないときは、このまま一生うまくいかなかったらどうしよう、みたいな不安だらけでした。
一度うまくいく方法を自分で見つけると、"最悪が想定できる"ようになるから、それからは挑戦する時も”最悪、死なない”ということさえわかれば、あとはGOできるように変わっていきましたね。

ホステルとの接点

ホステル運営を専門とした株式会社PLAY&coを、取締役として創業することに。

ホステル・ゲストハウスの存在を知ったのも、独立した頃。
旅人が繋がるホステルという場所があると聞き、興味を持って、あちこち泊まり歩いて。
ビジネスホテルでは起こり得ないような出会いとか、偶然始まるコミュニケーションの楽しさ、ドミトリーでも共有ラウンジでも、館内どこにいてもワクワクできる雰囲気が素敵で、企画書なんかも用意してトライしたけど当時は実現できず、、
やりたいことリストの中で温めていたことの一つですね。

2016年、Airbnbブームの流れで民泊事業を立ち上げた経験もあり、当時の創業者と共に事業を興すことになりました。

PLAY&coでの日常

ずばり、PLAY&coのどんなところが好きですか?

アルバイト含めて、働いてくれている人たちです。
みんな主体性があり、自分で考えて行動しながらお互いに切磋琢磨していること。
人の悪口を言わず、どんな状況でも前向きな言葉を使うこと。
多様性を受け入れる、柔軟な人が多いこと。
好奇心が旺盛で、気づくと旅行や旅に行っていること。
あげていけば、キリがないですが笑

業務にあたる中で気をつけていることは?

働いてもらう環境や枠組みを創ることが主業務。
枠組みを作ったら、
・自分より得意な人、センスがある人、そのジャンルに興味や熱意がある人に任せること
・業務に携わる人達の自由な発想を邪魔しないこと
・会社が責任を取れる範囲でチャレンジする機会を提供していくこと
を心掛けています。

”言われてなくても勝手にやっちゃうこと”は、きっと、その人が興味があること、好きなこと。
自然とそのトピックに触れる時間が長くなるから上達も早い。経験はなくても、その人の興味・好奇心と仕事のベクトルが一緒であれば、下手な経験者くらいすぐに追い越せると考えています。
だからこそ、今できる能力よりもその人の興味や好奇心、そしてこれからにフォーカスして、チャレンジの機会を提供していけるようにしたいなと。

社員からみたのぶさん。
・会った人はみんなのぶさんを好きになるんだろうなと思うくらい、愛に溢れた温かい人。お菓子をすごくよく食べる。
・全員の意見に聞く耳を持ち、全てを平等に聞き入れてくれる神のような存在。聖人。
・賢くて優しい方です。人のことを大事にし、仕事も楽しくできるように頑張ってる姿が印象深いです。
・天然が垣間見える時があって癒される。
・社員が意見をしやすい雰囲気を作り出してくれるし、意見を決して否定はせず、どうすればもっと良くなるかを一緒になって考えてくれる。人柄最高。
・何事もまず肯定から入ってくれるので些細なことでも相談しやすくて、いつもすごいなと思います。

”聖人”て笑 いやでもこんな風に言っていただけるなんて嬉しいね!
取締役の小屋敷が現場をしっかり監督してくれているから、自分がこういうスタンスでいられるところはあるかなと思ってます。

社員同士の嬉しい出会いもありました。

ホステルの"魅力"を次のステージへ。

オリンピック開催の決定〜コロナウイルスによる延期、と宿泊業界は大打撃ですが、、
これからどのようなことに取り組んでいく予定でしょうか?

注力してみたい事柄は3つ。
①施設開発の視点を変えていくこと

ホテルを選ぶ際の観点をいくつか例にすると、
集中して仕事をできる環境を探している
→作業環境がよいホテルを選ぶ=ホテルでなく、作業環境を買っている
ホテルに早めに到着して近隣を散策したい
→徒歩圏内に話題のスポットがあるホテルを選ぶ=ホテルでなく立地を買っている
川沿いや海沿いなど、景観の良いホテルを探す
→ここでビール飲みながら過ごせたら最高!、とホテルを選ぶ=心地よい環境と体験を買っている

と、実際には”宿泊”ではなく、商品の奥にあるものを買っていることがほとんど。

オリンピックを目的とした宿泊特化ホテルが開発され供給は増加した一方で、コロナウイルスによる訪日外国人の消失・国内旅行者の減少と宿泊そのものの需要は減少。

今後より重要になってくる課題は、"宿泊"の枠を外し、他施設と差別化して指名買いしていただく施設を作り、成長させていくことにあります。

インバウンドや宿泊需要は必ず回復するだろうから、その時までにはホテル=”宿泊”を売り、寝泊りする場所ではなく、ホテルそのものの意味も実際も多様化させていきたいですね。

②ホステルの"魅力"を再構築していくこと。
他のゲストと空間を共有できる設計になっていることで、境界線の曖昧さが出会いを創り、交流を生み、旅の楽しさを増してくれることがホステルの魅力ですが、今はそこに対して感染等の不安を感じてしまう方も多いのが現実。
ホステルであっても、衛生的で安心に泊まれ、交流を生み出す新しいスタンダードを構築する必要があるし、積極的に進めていきたいなと考えています。

様々なプロジェクトともコラボ。
衛生顧問も就任し、安全なホステルを設計中。

③持続可能なホステル運営。
宿泊施設は、完成するまでにも多くの資材を使い、完成後も、日々大量の消耗品が使いながら運用されていく大量消費の一例です。少しの工夫で環境や地域に配慮した運営に取り組み、環境への寄与度を見える化できれば、世の中へのインパクトはもちろん、働くスタッフが誇りを持って働ける場所にしたいと考えています。

社会貢献性のある活動には独立したことから興味を持ち続けていて、実際これまでにも、パキスタンに学校を作るプロジェクトを立ち上げたこともあります。

当時計画していた学校を作るプロジェクト。
情勢で泣く泣く中止に。

近年よく耳にするようになったSDGsについては、2019年の後半から少しずつ勉強し始めました。
今後必須になるし取り組んでみたいと思っていた矢先、八尾をはじめ社員からも関心の声が上がってきたので本格的に動こう!と決意しました。最終的には、みんなのおかげで発足したものですね。

ホステルのメインターゲットであるミレニアル世代の方々は、SDGsや環境保護への関心も高いことも特徴です。
環境に配慮するだけでは開発・運営コストの単純な増加になりかねないものの、取り組みと発信を行うことで、施設を選ぶ要因にしていただけるのではないかと考えています。社会課題の解決とビジネス発展の両立を図っていきたいですね。


恒例のWhat's in my bag、代表だろうがもちろんやります!笑 シンプルで統一感のある持ち物たち。右上のロカボナッツに意識の高さが表れています。

「のぶさん、のぶさん」とみんなが慕う、私たちの自慢の代表。
厳しい状況でも前を向いて次を考えられる姿勢は、きっと過去に挫折も経験しているから。
私たちの思いを汲み上げて、いつもワクワクする環境を与えてくれるPLAY&coで、これから一緒にどんなところへ行けるのか、私たち自身も楽しみです。
次回の社員インタビューもお楽しみに!

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