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生きる、はたらく、家族を愛する。〜男性の育休について思うこと〜

 小泉大臣の育休取得宣言をきっかけに、世間では育児休業の話題がホットですね。毎日、どこかしらのテレビやネットニュースで、男性の育休取得について目や耳にします。

 今回のニュースに関しては、話題となった要因として、現職の大臣であることがそもそもの大前提です。けれどもやはり、それが"男性"であるということにも大きな注目が集まっています。

 普段から興味を持っていた分野ということもあり、渦中の大臣のブログや世の中の賛否両論の声を、片っ端から読みました。いち社会人として、いち人事部員として、そしていち個人として、ここで心の声を一つ。

「男も女も関係なくない!?」

 なぜ育休を取得したのが男性だ女性だと騒ぎ立てるのか、また遡ってみれば国が出している促進施策だって、どうして"男性の"育休取得なんて形容詞がくっついてしまうんでしょう。

 決して、大きく取り上げるべきではない、と言っているわけではありません。なぜ、「いまだにそれが大きく取り上げられてしまうほど珍しい事象である」のか、という意味です。私自身、大きな関心を持っていることに矛盾も覚えながら。

 私は今の会社、ピクスタで働くようになって、「家族と触れ合えることは、誰もが持てる権利なんだ」と日々感じるようになりました。それは、役員全員に育児期のお子さんがいたり、部長層を含めて時短勤務の社員が多かったり、あるいはもしかすると、"fotowa"というファミリー向けの出張撮影サービスを手がけていたりするからかもしれません。

 役員に至っては、代表の古俣自ら育休を取得した(前編後編)という経緯もあります(1/27発売のAERAにも掲載!)。

 男でも女でも、そのどちらでもなくても、人生が全て、仕事や会社だけで構成されているわけではありません。私自身、自分の人生全体を素晴らしいものにしたいし、その素晴らしい人生の中に充実した仕事があってほしい。その思いは誰しも変わらないのではないでしょうか。

 周りにいる子育て中のメンバーの姿を見ていると、子供っていいなあって思います。2日と空けずに嬉しそうに息子さんの話をする上司とか、在宅で面接をしていて入り込んだお子さんの声から話題が盛り上がった事業本部長とか。いつか私もこんな風に子育てができたら嬉しいです。

 性別も年齢も家族構成も趣味も特技も役職も、なんにも関係なく、誰にとっても人生が素晴らしいものであるといい。その"素晴らしい"を構成するひとつに仕事があるといいし、できれば私は、人事担当者として、そんな職場を創り出す一助となりたい。

 だから、男性が育休をとったっていいし、短時間勤務をしたっていい(産休だけは取れないですね、残念ながら!)。誰であっても性差なく、キャリアも追求できるし家族も大切にできる。そんな環境が一番、人間らしい生き方なんじゃないでしょうか。

 ピクスタだってまだまだこれからです。若いメンバーの多い環境なので、これから結婚・出産・育児を迎える社員が増えていく時期にきています。

【社員インタビュー】ピクスタ初の男性育休取得メンバーが伝えたいこと

 この記事に出てくるように、お子さんが生まれてからの時間はかけがえのないものです。失った時間は巻き戻せるものではありません。ピクスタの大切な仲間が、これから迎える人生の重要な一場面を大事な家族と過ごせるよう、もっともっとこれを当たり前にしていきたいと、強く思います。

 どうか全ての人が、自分の人生を愛せるように。家族と過ごす権利を、望む人みんなが叶えられるように。人生を豊かにできる職場であるように。

 そこに至るまでの壁は、まだまだたくさんあります。文化的価値観、世間の"常識"、収入の問題、会社の制度……エトセトラエトセトラ。それらに対し、人事として自分のできることはなんなのかを考え続けていきます。

 思うところの多いニュースでした。

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