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技術顧問 "えふしん" が語るフォトラクションの魅力と活躍できるエンジニア像


フォトラクションの技術顧問である“えふしん”こと、藤川真一さんに、フォトラクションの魅力と活躍できるエンジニア像についてお話をお伺いいたしました。


株式会社フォトラクション 技術顧問  藤川 真一 (えふしん)

1973年生まれ、埼玉県出身。FA装置メーカー、Web制作のベンチャーを経て、2006年にGMOペパボ株式会社に入社。ショッピングモールサービスにプロデューサーとして携わるかたわら、2007年から携帯向けTwitterクライアント「モバツイ」の開発・運営を個人で開始。モバツイ譲渡後、2012年11月6日に想創社設立。その後、モイ株式会社にてツイキャスのチーフアーキテクトを勤めた後にBASE株式会社 取締役CTOに就任。2019年7月から同社取締役EVP of DevelopmentおよびPAY株式会社取締役に就任(現任)。2017年9月に慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科博士課程を単位取得満期退学、2018年1月博士(メディアデザイン学)取得、同学科研究員。G’s Academyメンター。デジタルハリウッド大学大学院にて客員教授を務める

代表 中島との出会い


出典:G’s Academy https://gsacademy.jp/reading/2016/03/000072/

藤川さん(以下、「えふしん」):
G’s Academyというプログラミング学校でメンターをしているのですが、中島さんは生徒の1人でした。
G’s Academyに来る人は一度社会人経験をしている人が多い。中島さんもその一人。
中島さんは、建設業界の知見があり、業界では当たり前とされていた課題を解決したいと考えていて、「建設×IT」というアイディアを実現しようとしていました。
もしweb系の人が建築業界に対してアプローチできるプロダクトを作ろうとしても、建設業界の知識がないのでニーズがわからずスムーズに進みません。
中島さんは建設業界にいて、もともと持っているノウハウ、経験、知見があり、そういった意味では、建設業の市場は大きいし、課題を改善する余地が大きいので、可能性が高いと思いました。
それまでのその社会人経験を元にしてITを組合わせていく。まさしく今のDXの流れですすよね。そのころからその入り口にいたと思います。

フォトラクションの魅力

えふしん:
AIとソフトウェアを組み合わせた建設BPOの仕組みはすごく魅力的に感じますね。
サービスにAIをインクルードしてデータ資産を増やしていくループはとても大切で、そういうところはエンジニアが好きなところ。
受託的な作業も含めてAIってその場限りの感覚があるけど、それがちゃんと自社のノウハウとして、AIモデルにフィードバックされるのはすごく良いですね。
自分のやっている作業が資産として貯められるというのはすごいし、エンジニアとしてのやる気にもつながるのはないかなと思います。

BtoB SaaSは、入り口はとてもシンプルです。それが段々とUXが変わりプロセスが変わっていく。Photoructionも写真管理というところから始まり、どんどんプロセスの変革に移っていってますよね。

中島:
課題の解決ができてきて、本質的なところが増えてきたという感じですかね。

えふしん:
そういうのがBtoB SaaSの一番大事な醍醐味だと思います。
それがユーザーエクスペリエンスにつながるんだけど、ユーザーが分かりやすく存在していますよね。

それと、Photoructionは建設業界の業務を標準化する狙いもありますが、これはエンジニア観点で見ても非常に面白いアプローチだと思います。
標準化みたいな話でいうと、例えば、GitHubが分かりやすいかな。
そもそも、Gitも、プログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡するための分散型バージョン管理システムだったけど、そこから情報を共有、公開できるようにGitHubができ、それがいろんなサービスとつながることにより、プラットフォーム化されていきましたよね。その結果、デプロイメントも簡単にできるようになったし、GitHubを中心としてサービスが動いているというような形になって、ツールが普及することでGitHubを使う開発プロセスをみんなが使い始めて事実上の標準化が行われてたんだけど、フォトラクションも建設業界においてそういった世界が作れそうだなという気がしています。しかもマーケット大きい。

中島:
確かにGitは例としてわかりやすいですよね。バージョン管理ってどんなに早くやったところで結局ノウハウはそんなにないと思っています。
バージョン管理という業務は昔はコア業務だと思ってやってたけど、実は標準化すればノンコア業務にあてはまる、そんな業務が建設業界にたくさんあると思っています。
フォトラクションは、そういう部分を標準化していかに生産性を上げていくか、そこにチャレンジして建設業界を応援していきたいと思っています。

フォトラクションにはどのようなエンジニアが向いているか

えふしん:
絶対必要なのはアーキテクト視点を持っている人。
現状の課題をどのように整理していくか強い関心を持っている人が重要だと思います。
目の前の仕事に満足している人は、単に現状維持になってしまうので、そこに対して疑問、もっとこうすべきみたいなものをもって、かつそれを実現できる人が大切。
でも、もっとこうすべきは、誰もが思っていますよね。ただそれを解決できる人は少ないです。
それが出来る人は、テックリードにもCTOにもなれる要素を持っていると思います。そういう人はとても大事ですね。

中島:
そうですね。
エンジニアリングの場合、もっとこうしたほうがいいよというのはたくさんあるけど、それだけを言い続けているとただの評論家になってしまうけど、それを自分の干渉範囲はここまでだって決めずに、周辺の課題も含め解決まで導いていくマインドがある人が必要ですね。

えふしん:
そうそう。そういう人はリードしてくれる。それがテックリードですよね。
テックリードやCTOは、アーキテクト視点に加え、馬力のあることも必要になりますね。
技術的負債の返済って、安定的に不要なコード消すということがあるけど、消す判断はスキルが高くないとできないし、リファクタリングのためのプロジェクトはよほど問題がない限りやりにくい。それゆえに、日常のソースコードに対するリスクに対する責任を持っているCTOみたいな人が必要になるし、そういうマインドの人たちに会社としても時間とリソース、チームを渡したいですよね。

エンジニアがスタートアップを選ぶ理由

中島:
エンジニアがスタートアップをキャリアに選ぶ理由ってなんだと思いますか?

えふしん:
自己成長が前提にはなってると思いますが、とにかくどんな事にもチャレンジしたいという意識を持っているかではないでしょうか。

大企業と違って、当たり前にある組織や仕組みなどが、スタートアップに来るとない場合もあるけど、あれもない、これもないと嘆くより、その状況を考慮して目を配ってやるべきことをちゃんと考えることが大切。意思決定層がそんな遠くない距離にいて、自分が手を挙げれば声は届くし、やることたくさんあるし、という環境の中で、なんでもやります、そしてその状況を楽しめるという人がスタートアップには向いていると思います。
大企業のプロセスを自分たちで作り上げられるのもスタートアップだからこそ。そこの楽しさを感じてくれる人はスタートアップを選ぶと思います。

逆に指示されないとできない、動けない、もしくは指示されたことだけやればよいと思っている人は、そもそもスタートアップに向いていないと思います。そういう働き方もありますけどね。

エンジニアとして大事なことは?

えふしん:
今はテクノロジー、開発技術とかがある程度標準化されていて当たり前というものがあります。Webの人たちもフレームワークを使って、AWS使ってCI/CD使ってなど、そこはどこも同じで、最低限分かっているというのは前提にありますね。
例えばPHPを使ってたけど、PHPじゃないもので作りたい。そういった時に言語の話はある意味方言みたいなものだけど、設計とか業務自体のやり方はどこでも通じますよね。

中島:
当たり前のこと…。例えばどこの会社でもやっている標準的なツールがちゃんと運用出来てるみたいなのが大事ということですね?

えふしん:
そう、普通に当たり前のことが出来る環境かどうかって大事ですね。
そのツールや内容のトレンドはコロコロ変わるけど、そういうのを常に最先端、標準的なものを追いかけているのもエンジニアとして大事ですね。

それが前提にあって、面接などで聞かれるのは、どういう戦略があるのかとかが多いのですが、明るい未来がありそうだなと思ってもらえることが重要なんだと思います。
あとはそこで活躍できそうなイメージを描けるかも大切。もともと実績がある人は、また同じことをするのかという感じになる場合もあるだろうけど、そういう人は次のチャレンジをしたいと思っているから、その辺のチャレンジのイメージを描けるかも大切だと思います。

多分、最初からBtoB SaaS、建設に興味がある人は少なくて、技術とジャンルの掛け算なんだと思います。使っているツールや根本的にやることは他のところと変わらない。でもその売り先、ジャンルが建設業界になる、それがフォトラクション。

他も同じでECがすごい好きとか決算がすごい好きとかはないと思うけど、それが出来るエンジニアは別の会社でも戦力になると思っています。



えふしん:
それと、ビジネスと開発って守るべきものがそれぞれあるから相反するというところがあるけど、それぞれがその立場で権力をもって戦わないといけないと思っています。
ビジネス側に引っ張られると、ソースコードなんてどうでもよくなり技術的な負債がたまっていくこともあって、短期的には売上は伸びるかもしれないけど、長期的にみるとリテンションのところに影響がでてきて結果信頼を失っていくことになりがち。
開発の資産を守るためにも、エンジニアも責任を持つことが大切だと思います。

中島:
開発の資産を守ることができる人ってどういう人に向いていますか?

えふしん:
エンジニアリングプロセスに対する関心があって責任感が強い人ですね。
エンジニアはソフトウェア資産を生み出しているという思いがあって、イテレーティブな開発を守ってしていかないと自分たちがつらいですよね。
でも今の世の中、それを守るノウハウはたくさんあるし、ツールもあります。
足りないのは責任感、そういうツールを使って人を育てる、技術を高めるという責任の部分を持てる人が良いですね。

働く環境も大切



中島:
働く環境も大切だと思っているのですが、エンジニアが働きやすい環境はどのような感じでしょうか?

えふしん:
意外と大事なのは、視野を狭め、限定してあげることかな。
エンジニアは、ソースコードを積み上げていく仕事だから、ソースコードを書くのにどうしたら集中できるか、目の前のことに専念する環境を作ってあげるのって大切だと思います。
OKRや目標設定をして、考える範囲を狭めてあげることも大切ですね。
それとマネージャーや上長は、意見が出たときにちゃんと説明できることですね。良い意見は取り入れるべきだし、そうでないのはなぜダメなのか、そこをちゃんと説明できることで、信頼関係を築いていけると思います。

もし転職するなら?

中島:
仮にもし藤川さんが転職するとしたら今どんな会社を選びますか?

えふしん:
すごい若手の会社、BASEの最初みたいな会社か、もっと大手の企業とかかもしれないな。
もともと製造業のわりと堅めな会社にいて、その時は制御技術に関わっていたんだけど、社会に役に立つ、生産性に寄与出来ることを求めていた、そこからWEB業界にきて、情報技術になったんだけど、最初はあってもなくてもいいじゃんみたいなところもあって、それがUXという言葉で正当化されて、今ではなくてはならないものになっています。そういう変遷をみているし、その流れはベンチャーが作ってきました。
次のステップとしては大企業がそういった変化をもたらしていくタイミングなのかと思っています。今DXという流れがあって、それがキーワードとするとなにかチャンスあるかなと、その辺は興味がありますね。

採用候補者に一言

代表の中島さんは、G‘s Academyという起業家育成の学校で、フォトラクションのプロトタイプを作り優秀賞を取りましたが、その後、しっかりお使いいただけるサービスとして作り上げて今に至ります。
元々、建設の世界が専門だった人が、Webのスタートアップチームを作り、実際にランディングさせたのは、一つの奇跡とも言えます。このサービスは建築の専門性とWebアプリの技術をかけあわせて初めて実現します。ぜひ、それぞれの専門性を持つ方に参加していただき、このサービスを成功に導きましょう。


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