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勉強会を始めるならすぐに実践できることから始めると効果が段違いだった話

こんにちは、パロスの中の人4号、いしづかです。

あなたの会社では「勉強会」って行われていますか?

やってるよ! ってところも多いと思います。ぼくが知ってるだけでもいろいろな会社で勉強会だったり、フィードバック会だったり、たくさんの取り組みが行われているようです。社内の勉強会だけじゃなくて、外部のセミナーに出るとかもありますね。

ではもう一つ質問です。

「勉強会のおかげで◯◯が習得できたからやってよかった!」
という具体的なエピソードを思いつきますか?

・・・

もちろんゼロじゃないと思いますが、多くの場合は限りなくゼロに近いんじゃないでしょうか?

勉強会やセミナーを終えた瞬間は「ああ勉強になったなー!」と思うんです。でも明日の自分が具体的に変化しているわけではない。次の日にはその勉強会の効果はゼロになる。ヘタすると部屋を出た瞬間からゼロになる。

「それな」って思ったでしょ!!

今回はこれをどうにかしたくて、どうにかしてみた話です。

「勉強会」をしたこと自体に満足していた

パロスでも勉強会は定期的(隔週)で行っています。分野はもちろん様々ですが、パロスはIT企業なので技術的なトピックであることが多いです。開発中の「kuramori」のソースレビュー会などに充てるときもあります。

普段は業務系のアプリケーションを扱うことが多いため、あまり偏らないように新しい知識として、例えばAWSとかDockerとかの勉強会をすることもあります。

いろんなトピックをやったんです。ほんといろんな。
終わった後は「いやあ勉強になった」ってなるんです。「ふだん触れない分野も勉強しないとねー」って。次の勉強会でも「いやあ勉強になった」ってなるんです。そして次の勉強会でも。そしてつぎのべn

そして気づく
あ・・・あれ? 実際にできるようになるのはいつだ???

勉強会はそれ自体が目的でもゴールでもなく、できるようになるための「手段」であるはずです。「勉強した」気になるだけで、いつまでたっても習得する人はいないという状況が続いていました。。。

唯一、講師をした人だけは得るものがあります。言葉に出してアウトプットすると、それまでなんとなく理解していたものがハッキリとした知識になるからです。

でも受講者側は「勉強会に参加した」という事実がそこに転がっているだけ。これでは本末転倒。

答えはカンタンでした。
学んだものは使えばいい。
絶対に使うにはどうすればいいか?
使わざるを得ない状況をつくればいい。

カイゼン。業務で使うものを優先的に勉強した

ここからは以前の投稿につながる話です。

ITの現場って会議が多いです。でもぼくら会議がヘタでした。すっごい時間かけた割にたいした結論が出ない、とか。

なので会議の方法を学んで使おう!ということになったのです。ITの仕事してて、AWSのインフラを構築する機会は限られた人にしか発生しないかもしれませんが、会議は必ず発生しますからね。

Amazonで本を買って、みんなで輪読形式の勉強会をしました。
ちなみに買った本はコレ↓です。

マンガじゃなくて小説です。
入社2年目の女性社員 鈴川葵さんが、ファシリテーターである父の教えを受けながら会社の会議を変えていくお話です。あおいちゃんかわいい。

冗談抜きで、ぼくがここ数年で読んだ本の中で一番役にたちました

退路も絶ちました。
主人公は2年目の女性社員。特にアグレッシブというわけでもない、どっちかというとあんまり目立ちたくないフツーの女の子。最初は前に出ないファシリテーションから話しは進んでいきます。

「このコにできて我々にできない理屈は無い!」と。

そしてこの勉強会は実践が前提。
内容の話が終わったら、具体的にどれを取り入れるか話し合って制度化しました。

・会議の終了条件を決める
・進め方を決める
・時間配分を決める
・↑これらを社内Wikiに書き、事前に共有する。共有されてなければ会議自体をリスケする

こうすることで、学んだ内容を強制的に実践する環境をつくりました。ここからは以前の投稿につながる話です。会議を変えた背景には実践が前提の勉強会がありました。

人が行動するのはそれが必要だから。んじゃ必要に駆られよう!

ストイックな人は別かもしれませんが、人が行動するのは必要に駆られたときだと、ぼくは思っています。ではどうやったら必要に駆られるか、最もカンタンなのは仕事で使わざるを得ないことかと。

「言ってることはわかるが、表面的なことばかりに知識が偏る。教養っぽいのも必要ではないか」というご意見を頂いたことがあります。ごもっともです。ノウハウマスターになってもよくないですね。

ですがぼくはこう考えています。
それは学んだ内容を実践して変化を実感した経験がある人、一歩を踏み出したことがある人ができることだと。0を1にできた人は、1を2にするのは難しくありませんよね。

だからパロスでは、ずっと0より1になることをまず優先しました。

具体的にスキルを習得して、成果があがるのはとてもうれしいしモチベーションの源泉ですよね!ショートカットキー1つ覚えただけでなんだかワクワクしたことありません?w

勉強会を企画するなら「使う見込みのある知識」にフォーカスしてはいかがでしょうか?

あなたがなにか自分を変化させたいと思っていて、だけど一歩が踏み出せていない状況であれば、その一歩を踏める環境がここにはありますよ。

株式会社パロスでは一緒に働く仲間を募集しています
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