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働く人にも利用する人にも動物病院が「良い場所」となるように。TYL藤野が目指すヘルスケア事業とは

TYLのミッションである「ペットの家族化推進」を実現するために、ペット業界の人材サービスから、ペットのヘルスケアなどの事業を20以上展開しています。今回はヘルスケアサービスの重要人物、取締役の藤野さんに、入社のきっかけやペット医療の課題などを伺いました。

ぜひ最後までお楽しみください。

プロフィール

藤野洋

日本大学生物資源科学部(旧 農獣医学部) 獣医学科卒業後、獣医師としてペットの総合商社に入社。主に獣医師として小動物臨床に従事しながら、ペット用品及び生体販売、フランチャイズ展開の知見を深める。2007年3月に株式会社フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。2017年3月に株式会社フジフィールドをファンドに株式譲渡。動物病院のグループ化とIPOの土台を築くために、譲渡先であるファンド出資の会社にて代表取締役としてM&A推進と既存グループ動物病院及び店舗の運営全般を行う。2021年2月TYLに取締役として参画。

企業経営の病院、独立を経てTYLにジョインしたきっかけは?

――最初に、大学卒業からTYLにジョインするまでのお話を伺いたいと思います。

日本大学の獣医学科を卒業して、企業が経営する動物病院へ就職しました。獣医学部生の進路としては、個人の動物病院に就職し、そこで代診という形で経験を積むケースが一般的なのですが、僕の場合は少し特殊で企業経営の病院を選びました。

その会社の事業として、販売前の子犬のオークションというのがあったのですが、最初の2年弱はそのオークションにかけられる子犬の管理がメインでした。具体的には、販売前でペットショップにいる子犬の健康チェックや感染症の子犬の入院管理を担当していました。

その時の取引先の社長から声をかけてもらって、転職した動物病院が今、TYLで運営を始めた「高円寺動物病院」です。

――そうだったのですね!その後はどのようなキャリアを歩まれたのでしょうか?

もう1社、お声がけいただいた動物病院で代診という形でやっていたのですが、2006年にその病院を僕が買収して独立しました。その会社では、病院が3~4件、トリミングサロンが7~8件、猫カフェ、ペットショップ、子犬の保育園などの経営をしました。

40歳で、動物病院をグループ化して展開していきたいというファンドとご縁がありまして、会社を譲渡しました。僕は動物病院のグループ化とIPOの土台を築くために譲渡先のファンドで代表取締役を務めました。

3年経って退任したときに、以前から知り合いだった社長の金児さんに「アドバイザーとして手伝ってほしい」と依頼されたのが最初のきっかけです。

――アドバイザーから、TYLへ役員としてジョインした経緯を教えていただきたいです!

TYLと私の目指すものの方向性が同じであると感じたことがきっかけです。

金児さんはTYLのミッションである「ペットの家族化推進」を実現していく中で、動物医療、ヘルスケアのサービスを展開したいという構想がありました。ペットのターミナルケアや動物病院の待ち時間の長さなどの観点から、往診の需要がこれからどんどん膨らんでくるため、まずは往診を立ち上げようという話になりました。

自分自身、動物医療の業界で働いている中で、業界の「雇用環境が整っていない」「働きづらい環境」といったところに課題を感じており、そこにアプローチできる事業をやっていきたいと考えていました。

動物医療、ヘルスケアがペットと飼い主だけではなく、現場で働く人にとっても良い形はなんだろうかと2人で話していくうちに、「じゃあ一緒に会社の中に入ってやってください」と金児さんから打診を受けて今に至っています。

――先ほど、業界全体で「雇用環境が整っていないこと」「働きづらい環境」であることを改善したいとお話がありました。このあたりをもう少し、具体的にお話を聞きたいです。

医療面では、日本国内にある動物病院の60%以上が、1人の獣医師による経営です。また、家族経営をしている病院も多くあります。ここで何が課題になってくるかというと、労働環境です。

夜遅くまでの勤務、残業代が支払われない、最低賃金を満たしていない、週6や7での勤務といった労働基準法の基本的なところがクリア出来ていないケースは少なくありません。

そういった環境であることで、多くの新卒の獣医師は動物病院に就職しても病院の将来性を見出せません。せっかく大学で身に着けた知識が臨床でしっかり形成されて、ちょうどこれから医療を提供する側として活躍できるという時に退職してしまいます。新卒の獣医師に0の状態から教えても定着しないため、動物病院としての知識の向上はストップしてしまいます。

また、獣医師は女性も多くいるのですが、動物病院は夜までの勤務になるので、産休明けに子どもを保育園に預けながら働くことがなかなかできないため、出産を機に退職せざるえない状況にあります。

こういった課題があるにも関わらず、動物医療の業界にはそういう労務の知識がないことが課題だと感じています。

私はTYLで、これらの課題を解決し、全てのひと、ペットがハッピーになれるような動物医療を作りたいです。



ヘルスケア事業部の魅力・仕事のやりがいとは

――現在は、TYLでどのような業務を担当しているのですか?

ヘルスケアにおける往診、動物病院の運営、ペットの体調について気軽にネット上で相談できるペットオンラインコンシェルジュ、ペットシッターのマッチングを行うグリーンマムといった計4つのサービスの監督をしています。

全体の統括だけでなく、現場にも立ちます。やはり、飼い主さんのニーズや動物病院で働いている人たちの意見は日々変化するため、獣医師としての仕事もすることで常に情報をアップデート出来ますし、よりよいサービス作りに活かせます。

――これからヘルスケア事業部で働く人に向けて、仕事のやりがいについて教えてください。

私個人としては、業界を改善したいという考えが元々あるので、その実現に向けて動けているのはやりがいに感じています。新しいサービスを続々展開出来ており、少しずつではありますが、業界が前に進んでいるところにワクワクします。

治療に関わるスタッフたちのやりがいは、病気を治すというのがやっぱり一番のやりがいだと思います。直接的にTYLのミッションである「ペットの家族化推進」に繋がっていくというのが、ヘルスケアの一番のやりがいですかね。



ヘルスケア事業部に向いてる人とは

――どんな人が、ヘルスケア事業部に向いていると思われますか?

自分で考えられる人がいいですね。何が必要かを常に考えて、それを実行に移せるようなスタンスの人を待っています。

ヘルスケア事業部は、基本的に「とりあえず思いついたら自分でやってみて!」という方針です。何か指示を待つのではなく、どんどん考えてどんどんアクションしていって欲しいと思います。

また、現場で働く、獣医師、動物看護師には継続力のある方を求めています。病院の特質上、同じ場所で2シーズンは経験しないと一定の内容は把握出来ません。TYLのミッションである「ペットの家族化推進」の実現に向けて長く、一緒に走っていける方が来てくれると嬉しいです。

ーー本日は興味深い話が多く聞けました!ありがとうございました!

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