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【社員インタビュー】自社サービス/防災ヘルプサービスへの想い

防災ヘルプサービスのはじまり

パソナの自社サービスである<防災ヘルプサービス>はどのように生まれたのか、ご紹介いたします。


(株式会社パソナ DXテクノロジー本部 X-TECH Dotank事業部 プロダクト開発チーム 森川)
2016年4月 旧パソナテック新卒入社。豊田支店で営業を経験した後に、名古屋支店にてチーム責任者に就任。その後、23年6月からプロダクト開発チームに所属し、自社サービスの企画、開発に携わる。



家族を心配する社員の想いから誕生した「防災ヘルプサービス」

防災ヘルプサービス開発プロジェクトの発端は2019年。関東・甲信地方など各地の川が氾濫した大型台風19号が起きました。

そんな中、当時豊田支店(名古屋)勤務だった森川は、家族の様子もわからず、もし問題が起こった際に家族は逃げることができるのだろうか、家族を助けてくれる人はいるのだろうか、そんな危機感を感じたそうです。

「自分で逃げることができない人を救う方法はないかと考えました。そこから、災害時に避難のサポートが必要な人とサポートを支援する近隣住民をマッチングさせる、防災ヘルプサービスのアイデアが浮かんだんです」

森川は防災ヘルプサービスを生み出したきっかけをそのように話しています。その後、森川はこのアイデアを同社のエンジニア、水野に相談。

水野はエンジニアサイドで検討し、森川の構想の元、

「個別避難計画の策定のデジタル化」

「個人ではなく地域全体で助ける」

「災害情報配信の多角化」

という3つの視点を軸とした防災ヘルプサービスが開発、完成されました。この防災ヘルプサービスが、静岡に展開。

要望にあわせて柔軟にカスタマイズした静岡県富士市向けの防災アプリ「防災ふじ」がこの度リリースされました。



■防災ふじリリースにあたって

防災ふじ受託のきっかけを教えて下さい

森川

元々、我々が三井住友海上火災保険株式会社さん(以下三井住友海上と記載し敬省略)と防災ヘルプサービスを通して協業関係にあり、その三井住友海上と富士市さん(以下富士市と記載し敬称略)が包括連携協定を結ばれていたんですよね。

そのご縁のもと、三井住友海上経由で防災ヘルプサービスを紹介させていただく機会があり、富士市からも「こういったものがあれば非常に便利」というお声をいただいたことで「まずは実証実験から始めてみませんか」と進んでいきました。

導入事例の詳細はこちらもご覧ください

そこから半年くらいかけてお話を進める中で、次年度の導入に向けて富士市の気持ちも高まり、2023年11月のリリースに繋がりました。

水野

やはり三井住友海上と協業できたのが、大きなきっかけではあるかもしれないですね。


森川

実証実験や体験会を重ねることでサービスの本質もご理解いただき、富士市ではどう使用していくのが良いのか、という議論を重ねていきました。


実際に富士市に導入するにあたっての課題はどんな点だったのでしょうか?

水野

色々な自治体に防災ヘルプサービスの試験導入を行う中で、防災へのニーズは様々なところで聞くことができます。

個別避難計画の作成をどのように行う?地域の中での共助システムをどのようにしていこう?などの課題に対して<防災ヘルプサービスのシステムが助けになるのではないか>ということは富士市も含め、色々な自治体から評価を受けています。


要望としては使い勝手の向上や、より少ない手数で使えるように、など、使用する方に高齢者も多く、スマートフォンに慣れていない方もいらっしゃるので、仕様面でのお声が多いです。

それでも特に先行して導入したい・していただいている自治体の発想は、「今はスマートフォンの操作に慣れていない方が主体となっているけれども、この先の5年後、10年後を考えたら普通にスマートフォンを使いこなしている世代の方が対象になってくる。それを見据えると先行導入の必要がある」と先進的な考え方をされています。

とは言え、使い勝手に関しては様々な課題があり、IDやパスワードが覚えられない、手数が多いと混乱してしまうので改善をしよう、など。反面あまりに簡単な操作にしてしまうとセキュリティを担保できなくなったり、という課題はありましたね。

使い勝手、そして操作の手数をより少なくする、ということは今後も取り組む必要はあると思っています。


今後の新規サービスに向けての想いをお聞かせください

森川

パソナである以上、今の事業(BPO、派遣、HR等)の中にどれだけデジタルを差し込んで付加価値を与えられるか、は考えていきたいと思っています。

現在、AI分野が大変盛り上がっていますが、AIを組み合わせることによって人の作業の効率化を図りつつ、より人の付加価値を出していく。

要は人だけではなく、人の能力を拡張させてより価値の上げられるものを作れるか。人材不足が高まる中で取り組むべき領域だと思っています。


自社サービス、新規サービス開発への想い・やりがいを教えてください


水野

まず、私がこの会社に入った目的に<自分たちで作るサービスをリリースしたい>ということが1つありました。

なのでその目標を1つ実現できたことは大変感慨深いです。

我々の会社は「派遣の会社」というイメージが強く、エンジニアとしてパソナで何をするのか?という点でイメージが掴みづらいと思うんですよね。


新規サービスが作られることで、「自社で新しいサービスが作れるんだ!」とか、「こういうのを作っていきたい!」とか、エンジニアの指標の1つになってくれたら、会社に貢献できているのではないか。と感じました

また、今まで関わることが出来なかった三井住友海上と繋がりを持ったことで、今後の発展にも活きてくるかなと思いますね。


エンジニアは「これがやりたい」「こういう風になりたい!」という想いが色々あると思うんですが、一番大事だな、と思うのは自分の得意分野を見つけてそこに対して注力していくこと。

これが1番会社のためになることだと思っています。


今後の防災ヘルプサービスの展望を教えてください

水野

既存で営業している自治体や先行導入した自治体が注目され、今後もサービスが拡張していくと考えていますが、サービスの共通化、効率化、費用を抑えたりと地域ニーズに沿った形で変容させながらも足元を固めていくことを目指しています。


森川

考え方としては水野さんと同様なのですが、防災ヘルプサービスをアメーバ的なサービスにしていきたいんです。

今は単体のサービスになっていますが、色々な他のサービスと連携できたりとか、「●●のようにこのサービスを使いたい!」といった民間企業なら、「じゃあ●●の部分をAPIとして提供します」とか。

提供できる幅を広げていきたいです。

要望に沿って提供できる形を増やす、というのを僕は今アメーバ形式と勝手に呼んでいますが。(笑)お客様から見たら柔らかで隙間に入れるアメーバだけれども、内部から見ると足元が堅いサービスとなると思っています。


パソナで働く魅力はどんな点でしょうか?


森川

やはり「自分で考えたものが、とりあえずでもやってみることができる」というところですかね。

もちろん内容を切り詰めて深く考えないといけないと思いますが、考えたことを行動に移せる人もこの会社には多いと思います。

その中で自分が旗を振ってやりたい!こんなことがしたい!という想いのある人にとっては、一番魅力的だと思いますしやりたいことを見つけたい人にとっても、良いんじゃないですかね。

この会社の中では本当に色々なことをやっていますので、やりたいことも見つけやすい会社なのかな、と思っています。

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