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見せます!物流現場のDXビフォーアフター

こんにちは。PALの物流現場で働いている大河内です。
PALではアナログな物流現場をデジタル化し、人と機械、データを介して生産性を向上させるソリューションを提供しています。そうは言っても、物流現場の様子はなかなかイメージが湧きにくいかもしれません。そこで今回はPAL現場の事例を元に、変化の前と後をみなさんにお伝えしたいと思います。

ケース1:静脈勤怠導入での変化

左:かつてはタイムカードを利用していた 右:静脈勤怠では指一本で簡単に打刻ができ、後工程である給与計算やホワイトボードのシフト配置につながっている

かつて勤怠はタイムカード打刻や、用紙への勤怠実績の記入などの運用していましたが、打刻漏れ、記入漏れが多数発生していました。それにより給与計算作業は煩雑さを増していました。

コア勤怠静脈システムを導入後は、自動で勤怠実績を反映し、自動で給与計算されるようになりました。打刻漏れとなった場合は、ケース2で紹介するホワイトボードに自分の名前が点灯しないため、スタッフ間でも勤怠打刻を徹底する意識が強まりました。これまで人手が必要であった給与金額の計算間違いがなくなり、事務作業の大幅な軽減となりました。また、静脈勤怠は自身の静脈からしか出来ないので、他者のタイムカードの打刻間違いや不正防止にも大きく貢献しています。

ケース2:ホワイトボードのデジタル化

左:手書きのホワイトボードの記入作業は属人的で、就業後に1時間もかかっていた  右:ホワイトボードがシステムを使ってデジタル化されたことで、作業時間が半分に短縮

物流現場では、スタッフ全員でシフト配置を把握するために、ホワイトボードを使用しています。これまでは現場社員が業務終了後にプリントアウトしたシフト表を見てペタペタと名前の書かれたマグネットを配置していきます。これは現場経験が豊富な社員しかできない属人的な業務でした。

現在は、社内システムであるコア上に各スタッフの習得スキルが登録されているため、誰でもオンラインでホワイトボードの配置が可能になりました。また、コアの勤怠静脈とも連携しており、出退勤状況を一瞬で把握できます。また当日欠勤者などのイレギュラー時もホワイトボードを確認するだけで全員が把握可能となり、情報の見える化が進みました。これまではホワイトボードの配置を行うだけで1時間近く要していましたが、PC操作のみで配置が可能になり、30分ほどの時間削減となりました。また現場に出勤せずとも配置可能な上、休みの日でもPCを確認するだけで現場状況が分かるため、遠隔でのマネジメントも容易になりました。

※ホワイトボードの機能は、現在外販向けに開発中です。

ケース3:自動搬送装置(AGV)の導入事例

左:以前は人が運搬作業を行っていた 右:AVG導入後は機械が自動で搬出作業を行ってくれるため、確認作業のみでよい

ある物流現場では24時間体制かつ物量が多く、製品を入荷場所から仕分け場所に運ぶだけの作業が発生しており、その時間は1日なんと20時間。その作業自体はお金を生み出すことはなく、ただ人件費がかかる状況でした。また凸凹している構内を運び続けることから転倒が頻発していました。

そこで自動運搬装置(AGV)を導入。AGVとは、自動運転車の一種で人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる搬送車のことで、反射テープなどを認識させれば自動に進みます。結果、人件費の削減はもちろん転倒事故の削減に大きく貢献し、現場全体の生産性向上につながりました。

まとめ

物流現場では、みなさんの生活に必要な商品を安心・安全にお届けするために様々な工夫をしています。一方で、物流現場はルーティン作業の連続であり、毎日作業をしているとそれがいかに非効率な運用をしていると気づきにくくなることがあるのも事実です。トラブルが起こった際に改善を取り入れ、現場作業を変化させることは当たり前ですが、何事も起こっていない時に一つ一つの作業に対して「これでいいのか?」と自分に問いかけることが現場の生産性向上につながっています。

結局のところ現場の問題点・課題は、その逆が解決策であることがほとんどなので、私たちは「たいへん、きつい、危険な作業」の逆を考えているだけ。それにより既存でお任せ頂いているクライアント様への品質向上、勤務していただいている従業員への安全につながっています。大きな変化がなくても小さな改善を行うことが当社の現場のデジタルシフト、そしてDXへの一歩となっているのです。

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