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未来の先生展2018レポート:先生としてのあり方を問う

PAJ(プロジェクトアドベンチャージャパン)は、2018年9月15−16日に行われた「未来の先生展」に出展しました。「未来の先生展2018」ではこれからのよりよい社会をつくっていくための多様な教育手法や学びの切り口に出会う機会があります。

PAJブースでは、プログラム動画の放映、本やふりかえりカードなどの展示をしました。「PAを教室でやるには?」「体験したことはあるけれどよく知らないからもっと知りたい」「野外のイメージだったけど室内でも出来るんですね」「◯◯の場で活用したい」など、さまざまな方とお話をすることができました。以前にPAのプログラムに参加してくれた方たちもブースに立ち寄ってくれて、懐かしい再会もあってスタッフも嬉しそうでした。これを機にまたPAの輪が広がりそうです。

ワークショップ『「先生」という生き方を冒険するーこれからの学びを創る先生とは?』

ブース出展の他に、アドベンチャーエデュケーションのゆり(渡邉由理)てつ(髙野哲郎)がワークショップを担当しました。

初めて大役を担ったゆりは緊張した面持ちでしたが、持ち前のがんばりで参加者の皆さんとの交流を試みながら、「PAとは何か?」「PAで大切にしていること」について説明しました。「PAとは何か?」ということを簡単な言葉で表すのってとても難しいんです。「こういう言い方をすると、この部分がうまく伝わらない」・・と歯がゆいことがよくあります。「体験を学びに転化していくお手伝いをしています」と話すゆり、15分という短い時間でしたが、大勢の前でPAを説明するという、ゆりにとっての大きなアドベンチャーでした!

さあ、体験の時間です!
てつからは「今日は、先生ってこうしなければいけないではなく、無理をせず自分の気持ちに正直に。そしていつもの当たり前を見直すことにチャレンジしてください」とのメッセージ。今、考えていること、していることを「ほんとにそうかな?」と疑ってみる時間が始まりました。

まずは心と身体をほぐす活動。大きく動き回れない教室の中で、じゃんけんや風船などを使った簡単なアクティビティをしているうちに、参加者の皆さんの笑顔が溢れていきます。

先生のあり方を考える

体を動かし、声を出し、笑いあって心も身体もほぐれてきたところで4人組になりました。今日はPAJ監修「せんせいのつくり方ー”これでいいのかな”と考えはじめた”わたし”へ」の中のワークを中心に行います。

先生としての「わたし」と自分自身としての「わたし」の関係に近いイメージのイラストを選び、なぜそのイラストを選んだのかなどを書き出したり、先生の「しごと」としてやっていることをグラフにしてみました。

「アドベンチャーというと、頑張っていっぱい吸い込む感じのイメージがあるかもしれません。いっぱい吸い込むためには一回全部を出してみると自然に吸い込む準備ができます」というてつの言葉から、まずは自分の中から出してみようと始まった書く時間は、自分自身と向き合う静かな時間でした。日常の生活では自分の中に潜ってみる時間を取ることがなかなかできない人も少なくありません。短い時間でしたが、イラストや言葉と自分の内側を行ったり来たりしている姿が印象的でした。

そして「ひとりで書く時間」のあとは、「みんなと話す、きく時間」。話し始めたら止まりません!いくら時間があっても足りません。メンバーの話をきく時間の中で自分の内側にあったものが新たに言語化できた人もいたようです。

図やグラフで表してみたり、他者の話をきいたり、自分の話を物語ることで、自分の中の意識していないものが浮き上がってくることがあります。そんな時間の中で、改めて「自分のあり方」を見直す、考えるきっかけとなる時間となりました。

参加した一人ひとりが何かしらを持ち帰って、また「先生」としての自分の旅が続きます。一回限りではなく、時々同じワークをしてみると、その時時の変化が見えてくるかもしれません。

ちょっと立ち止まって自分をふりかえること、同じような問いを抱えているひとの話をきいて、自分と照らしてみることがすぐに何かを解決するものではないかもしれません。それでもいま感じていること、自分の中にあるものに出会ったことはこれからの旅の大切なエッセンスになりそうです。

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